20万人に影響…米国領事館のデータベースクラッシュに学ぶ

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20万人に影響…米国領事館のデータベースクラッシュに学ぶ

バックアップ 2014/09/05

何故データ保護が必要なのか 

 2014年7月に米国旅行証明書を取得しようとしていた旅行者の方はよくご存知かもしれませんが、2014年7月19日、各国の米国領事館でデータベース・クラッシュが発生し、旅行証明書の発行ができなくなった為に、全世界で20万人を超えるビザ取得希望者が影響を受けました。この米国務省のセントラルパスポート/ビザシステムを破壊した原因は、簡単なソフトウェアのパッチでした。このシステムはデータのバックアップはされていたものの、システムはバックアップがされていなかったためリカバリに時間がかかり、ビザの発行手続きに大変遅れが生じました。

 このシステム障害にはすべての企業が学ぶことのできる、データ保護における貴重な教訓があります。迅速で信頼性の高いリカバリには、システム構成の設定やアプリケーションコードなどを含んだ企業のデータすべてを保護するバックアップ戦略が必要不可欠だということです。

高速化したリカバリ

 領事館統合データベース(The Consular Consolidated Database: CCD)は、米国におけるすべてのビザ申請のセントラル・レポジトリであり、その他の連邦インテリジェンスデータベースとも統合されています。
 英国のThe Register(※1)によるとこれは世界でもっとも大きなオラクルベースのデータベースで、7,500万枚以上の写真と1億以上のビザファイルを保管していました。障害発生後、ITチームがシステムを復旧するまでの間、これらのファイルにはアクセスすることができませんでした。この長時間の停止によって処理ができないビザ申請が蓄積し、ビザの発行を必要としていた学校関係者や出張者、旅行者を大いに悩ませました。

 システム障害から18日経った時点でも、まだ処理されないビザ申請が残っていました。米国に留学中の中国人学生達は、多分新学期の開始に間に合わないでしょう(※2)。米国観光を予定していたアイルランドの人は臨時ビザを期限までに受け取れないかもしれません(※3)。また、海外から養子を迎える予定のアメリカ人夫婦は彼らの新しい赤ちゃんと共に帰宅することができません(※4)。このような例はまだまだあります。

 幸い、米国政府はビザの申請データを喪失していませんでした。しかしながらシステムのバックアップを取っていなかったためにリカバリに大変時間がかかりました。この事態とリカバリプロセスに要した長い時間は「システムは障害を起こすし、事故は起こる」ということを改めて認識させてくれました。ITの仕事とは、企業がデータ保護戦略の環境を整え、何かの際には確実にすぐに戻し、通常運転できるようにすることです。

システム停止は高く付く

 イメージバックアップなどの次世代データ保護の方法はリカバリ時間を早め、ITに企業のデータ管理をさらに徹底させます。「システム停止による費用損失は大きい」状況では、これは大変重要です。 IDCのリサーチ(※5)によると、約80%のIT従事者はダウンタイムがビジネスに与えるインパクトを最低でも1時間20,000ドルと見積もっており、更に20%以上のIT従事者がそのコストは100,000ドル以上であると見積もっています。

 今日のデータ主導の世界では、企業はデータに大いに依存しています。その貴重なデータを災害や費用損失が大きいシステム停止から守るために、企業にはアプリケーション、ファイル、システム構成設定データを含めたすべての基盤をカバーした信頼できるデータ保護テクノロジーが必要となります。米国務省は高いレッスン料を払うことになりましたが、この教訓は世界中の企業にバックアップとリカバリの重要性を忠告することになったでしょう。

 「Acronis Backup」ならData Appli、Systemすべてをバックアップするイメージコピーを簡単にとることができます。また万一のシステム障害時にはベアメタル・リカバリーで迅速な復旧を可能にします。詳しくはこちらをご覧ください。

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キーマンズネットとは
パトリックはアメリカ地域でのオペレーションを統括しており、主に成長戦略計画に携わっています。2009年の入社後セールスシニアディレクターとして米国内でインサイドセールスのビジネスモデルを確立。アクロニスにおいて、SMB、エンタープライズ、政府・公共教育機関およびラテンアメリカのインダストリーに精通しています。

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