データ保護課題を解決する4つの提案(仮想化環境編)

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データ保護課題を解決する4つの提案(仮想化環境編)

バックアップ 2014/11/05

1 仮想化環境と物理環境の統合バックアップ管理が必要

 バックアップの目的は物理環境でも仮想環境でも同一です。それなのに、物理環境と仮想環境とでバックアップツールを使い分けるのは明らかに不合理です。物理環境では汎用バックアップツールを用い、仮想環境では仮想化ツールに付属する管理ツールを用いているというケースが多々ありますが、管理が二重化して手間が増え、障害対応やメンテナンスに時間がかかるようになっていないでしょうか。

統合管理コンソールからの設定や管理が可能

  現在では汎用バックアップツールが続々と仮想環境に対応するようになり、バックアップ管理も統合できる製品が多くなってきています。当社のUDPの場合には、図1のようにさまざまな環境のバックアップ管理を統合しています。

図1 UDPはさまざまな環境のバックアップを管理

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図1 UDPはさまざまな環境のバックアップを管理

新技術への対応はツールによってまちまち

 ただしすべての汎用バックアップツールが、物理/仮想環境の両方で生じるデータ保護ニーズに対応できているわけではありません。例えばクラウドストレージ(パブリック/プライベート/ハイブリッド)や最新ハードウェアへの対応状況はツールによって違います。従来からのレガシーコードを基盤にしながら対応機能を重ねているツールは、やがては新技術への対応に限界がやってくるかもしれません。最初から物理/仮想環境の統合管理を前提にして最新技術を採用し、クラウド対応機能などをコア技術として実装したツールであれば、これからの変化にも柔軟に対応できる可能性が高いと言えるでしょう。

既存の物理環境にも、最新の仮想化環境にもフィットする製品が最適

 と言っても、レガシーな機能が不要と言っているのではありません。従来からのテープバックアップなどを利用する、物理環境で行ってきたバックアップ運用法や関連製品を、仮想化した環境からも利用できるようにすることは、コスト面でも、管理品質面でも大切なことです(図2)。

図2 仮想環境と物理環境とを一体化したバックアップシステムの例

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図2 仮想環境と物理環境とを一体化したバックアップシステムの例

 なお、もっと細かいレベルの効率化についても注意してツール選択することをお勧めします。例えばUDPの場合は、Hyper-V 環境で仮想マシンの仮想ディスクファイルに対する変更追跡機能が盛り込まれており、仮想ディスクの変更部分のブロックだけをバックアップすることが可能です。これはバックアップ時間の短縮とストレージの節約につながります。しかし単に「Hyper-V対応」という言葉からは、ここまでの連携ができることを想像できないでしょう。本当の合理化はこうした小さな部分の積み重ねで実現します。膨大な量にのぼるバックアップ運用では、ツール機能の小さな違いが大きなコストと時間の差につながりますから、詳細に機能を検討して適切なツールを選びたいものです。

2 仮想化環境のエージェントレスバックアップに注目!

 仮想化環境のバックアップでは物理環境の場合と異なるコスト削減と業務効率アップに関連する長所があります。物理環境ではバックアップ対象すべてにバックアップエージェントの導入が必要なのですが、仮想化基盤では、その上にいくつの仮想マシンがあろうと、1つのエージェントの導入ですべての仮想マシンのバックアップが可能になります。もちろん管理ツール上でのスケジュール設定に沿って効率的なバックアップが行なえます。
 仮想マシンにエージェントの導入が必要ないことから、この方式は「エージェントレス」方式と呼ばれます。実際には仮想化ツールとの連携によって実現するので、VMwareのみに対応するツール、Hyper-Vのみに対応するツール、それら両方に対応するツールなどがあり、すべての仮想化環境にエージェントレス方式が適用できるとは限りません。それであっても、エージェントレスでバックアップが実行できることには2つの大きなメリットがあります。

エージェント配布やメンテナンスのコストと負荷が不要に

 1つはエージェントをバックアップ対象に配布し、メンテナンスを行う必要がないことです。配布がいらないのでエージェント用のライセンスもかかりません。これは1台の物理サーバーで数台の仮想サーバーを稼働させる場合にももちろんコスト削減に役立ちますが、特にデスクトップ仮想化を行って数十〜数百台を1台に集約した環境では運用管理コストも負荷も激減することになります。

業務サーバーやデスクトップを無停止でバックアップ可能

 さらにバックアップに必要な処理が、バックアップ対象の仮想マシン上に影響をほとんど及ぼさないことも重要です。最新のツールでは、仮想マシンを停止することなくバックアップが行なえますから、バックアップは業務時間中に、業務システムなどのパフォーマンスにほとんど影響を与えることなく実行できることになります。コスト削減に役立ち、しかも業務効率を落とさない無停止バックアップが可能なところが大きなメリットになるというわけです。

仮想化ツールに振り回されないバックアップシステム

 このように考えてくると、仮想化環境の管理ツールが無償でも提供されているのに、なぜ汎用バックアップツールが必要なのかという疑問への答えもおわかりのことでしょう。現在でも2種類のメジャーな仮想化ツールが利用されており、他にもいくつかの特徴ある仮想化ツールが使われている状況です。またそれぞれに頻繁なバージョンアップが行われてもいます。今後も技術的な変化が頻繁に起きると予想されていますが、企業システム、ことに重要なデータを保護するためのシステムが、外部要因への追随のために改変を迫られるような状況は、できれば避けたいものです。バックアップのために仮想化ツールに付属する管理ツールを利用している場合は、バージョンアップによってバックアップポリシーが完全に適用できなくなるケースがないとも限りません。
 ツールベンダである当社は、そうした外部要因に左右されず、企業が独自のメリットを生み出せるよう、最新技術を常に採り入れ、絶えずイノベーションを図っています。UDPはメジャーな2つの仮想化ツールに対応しており、Windows環境もLinux環境も統合的に管理可能です。重要な技術進歩があれば率先して対応し、継続的に製品を改善していきますので、ユーザー企業ではさまざまなバックアップの選択肢を取捨選択できることになります。1ベンダの製品にロックインされることなく、常に最適なデータ保護を戦略的に選び取るためには、やはり仮想化ツールベンダからは独立しながら、しかも緊密な連携により最新機能を生かして使える、包括的なバックアップソリューションが必要だと考えています。 

   以上今回は、仮想化技術を導入してより複雑性が増したシステムのバックアップを合理化する時のチェックポイントを紹介しました。次回は、包括的なバックアップソリューションの必要性と効果をさらに詳しく見てみます。

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キーマンズネットとは
CA Technologies データマネジメント事業部 SVPおよびGMを経て、8月1日、データ保護専業ベンダーとして創業したArcserveのCEOとなる。Arcserveが注力する統合バックアップ/リカバリソリューション、arcserve UDPにはコンセプトの段階から参画。

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