物理セキュリティ 2014/06/19
皆さんは、スマートアグリという言葉をご存知でしょうか?僕は、恥ずかしながら最近になって初めて見聞きするようになり、色々な興味深い研究を知ることができました。
スマートアグリは、スマートアグリカルチャの略語だそうです。
日本とオランダの国土面積 |
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日本:377,930㎢ → 約377,943㎢(修正:2014.6.25)
九州:35,640㎢ → 約42,189㎢(修正:2014.6.25)
オランダ:37,354㎢ → 約41,864㎢(修正:2014.6.25)
国土に関わらず、これだけの農産加工物を輸出できる技術は大国と対等以上に渡り合えるノウハウになっているのでしょう。日本も農業ITを進めることで様々な問題を解決できる可能性を秘めているため、様々な取組みがあるようです。
トライポッドワークスは、東北スマートアグリカルチャー研究会(以降、T-SAL)という研究チームに参加しています。2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生した後、津波による塩害で放置された土地を借りて効率的な農業の研究に参画しています。
本稿では、昨年の夏(2013年7月)に僕がお手伝いのため、お邪魔して作業したときのレポートもかねて <T-SAL> で取り組むスマートアグリカルチャーの一部をご紹介させて頂きます。<T-SAL> は、東北大学農学研究科・農学部をはじめ、同校以外の法人企業も参画している研究会です。
詳しくは、「東北スマートアグリカルチャー研究会」HPをご覧ください。
東北スマートアグリカルチャー研究会
http://t-sal.net/
トライポッドワークスは、この研究チームでネットワークカメラによるハウス栽培の生育状況を監視できるシステムを研究しており、複数台のカメラを集約することによる監視の効率化を試行しています。
その他、同社以外の研究チームでは、遠隔地から水を撒くシステムやスマホで非接触によりデータの読み取りやデータのクラウド連携など一般的な企業で行われる技術を農業に採り入れ効率化を図ることで生産性を高める研究が行われています。
プレハブ |
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多くの組織が参加 |
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意外に広いハウス |
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等間隔に設置されているカメラ |
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上述の <T-SAL> とは関係ありませんが、福岡県の農家では、センサー技術とスマホを連携した取り組みがあるようです。
【第4回】農家×大学×支援機関によるIT活用事例
また、農業ではなく酪農になるのかもしれませんが九州大学農学部では、牧畜でITを採り入れた研究が行われています。
QBeef(九州大学農学部x高原農場)
実は、ネットワークカメラの市場には多くの企業が参入しています。
しかし、高解像度カメラ、モニタリングシステムなどは、高価で難しくて活用できていないケースが多いそうです。
今までは、高価なカメラ、高価なシステムを導入してモニタリングしていたかもしれませんが現代ではネットワークカメラも安価で十分なパフォーマンスを提供できます。また、センサー技術により人感やドアの開閉と連動して動画撮影を開始するなど、ネットワークカメラとセンサー、カメラとスマホといった新しい使い方ができるようになってきています。
CEATEC JAPAN 2013で掲載された記事
「トライポッドワークス株式会社、低コストで簡単!Ready to GoではじめるクラウドカメラをCEATEC JAPANで紹介!」
ストリーム映像というものは、非常に大きなサイズです。これを前述のセンサー技術を使うことでデータサイズの削減を行い消費電力を抑えたりすることができます。(正確には感知したときにモニタリングを開始することで常時録画する必要がなくなる。)
また、クラウドの分散技術を利用した大きなデータ処理が可能になったことで映像比較や画像比較といった、今まででは、ひとつのハードウエアに支配されていた処理をクラウドのハードウエアリソースに託すことで可能性が拡がり始めています。加えて、ハードウエア性能が上がっていることで様々な技術を実現できるようになってきています。
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スマホでライブ配信、SNSで共有。余ったスマホも監視カメラにできる。 |
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クラウドレコーディング、センサーとカメラで簡易ホームセキュリティ。 |
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簡易ホームセキュリティ |
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ほか、多数 |
僕自身は、農業のことに関して十分な知識がなく紹介することしかできません。
しかし、これからの日本国内の農業は自然にITに触れることが多くなった世代が新しい農業イノベーションを起こし、大きな転換期を迎える可能性を感じています。
今話題のウエアラブルグラスを使った各ハウス内の室温、湿度などの状況把握やスマホを利用して生育状況をバッチ処理のように判断していくローラーなど、今ある技術を応用することで農業効率は格段に向上する気がします。
ヒトが多くの時間を必要としない農業が実現するとスマートなアグリカルチャとして農業のイメージも変わるでしょう。
農地をハイテクなトラクターが走り、目の前に拡がるディスプレイにアラートが点滅して、遠隔地からの情報がメッセージで表示される。腕力に頼らず部分強化型の装備品で水門を開けたりできる。そんな新しい未来を観たいですね。
また、機会があればレポートも兼ねて寄稿できればと思いますが、次回掲載日は未定です。ご了承下さい。
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この寄稿記事に掲載している情報は、掲載日時点での情報となります。内容は変更となる場合がございますのでご了承下さい。また、「Key Conductors」の寄稿記事及び当該記事に寄せられたコメントについては、執筆者及びコメント投稿者の責任のもと掲載されているものであり、当社が、内容の最新性、真実性、合法性、安全性、適切性、有用性等を保証するものではありません。
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