Facebookで投稿前にプライバシー確認を促す“恐竜”が?

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Facebookで投稿前にプライバシー確認を促す“恐竜”が?

データ分析 2014/04/14

※この記事は 「Naked Security」掲載の記事を参考にしたものです。

Facebook社のセキュリティやプライバシーへの取り組み

 Facebook 社は、利用者との関わり合いや利用者のセキュリティやプライバシーについてさまざまな取り組みを続けています。今回Facebook 社は、投稿する前に利用者に公開範囲を警告する試みを始めています。

青い恐竜が、プライバシーを守ってくれる!?

ザッカーザウルス?

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ザッカーザウルス?
 Facebook 社は、青色の恐竜のイラスト (ザッカーザウルスとでも呼ぶべきでしょうか) を使って、これまでプライバシー設定を変更したことのない利用者が、近況のアップデート、リンク、または写真を誰でも見れるように共有しようとすると、ポップアップメッセージを表示するような取り組みを開始しました。

 誰でも閲覧できる状態で Facebook にうっかり投稿してしまうことが多くあります。投稿の公開範囲をすべての利用者が閲覧できるように一度設定すると、それ以降のすべての投稿はプライバシー設定を再変更しない限り、すべての利用者が閲覧できるようになります。

 このようなケースでは、次のようなポップアップメッセージが表示されます。

ポップアップメッセージ

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ポップアップメッセージ
(引用)
こんにちは、XXXさん。投稿の共有範囲の設定がしばらく変更されていないようですので、念のため共有範囲が意図したものになっているかご確認ください。(現在、[公開]に設定されていますが、これは投稿時にいつでも変更可能です)詳しくはこちら。
この投稿を誰と共有しますか?

 自分の投稿を友達のみと共有するか、公開するか確認を求められます。

 このようなプライバシー設定の確認は歓迎するべきです。これにより利用者は一度立ち止まって、適切に設定できるようになります。

 プライバシー保護に関するさまざまな取り組みを行っている国際プライバシープロフェッショナル協会 (The International Association of Privacy Professionals: IAPP) が次のように、ツイートしていることから、同社にとってもプライバシーを重視しているという PR にもなるでしょう。

Are we the only ones who get pumped about seeing Facebook's privacy dinosaur in action?
http://t.co/1lDTM9Qv8M
 — IAPP (@PrivacyPros) March 24, 2014

(引用文日本語訳) Facebook による新しいプライバシー保護の取り組みが実施されていることを知っていますか?

この恐竜のメッセージが定着するかどうかは今のところ分かりませんが、同社はこれは実験的な取り組みだと述べています。

 Facebook 社の広報担当者は次のように述べています。 
We frequently test new ways to help ensure people are sharing with who they want to on Facebook. 
(引用文日本語訳) 当社では、Facebook 上で自分の投稿内容を公開する対象を確認できるようにする新しい方法を頻繁にテストしています。

 この恐竜のメッセージが表示されたら、自分のプライバシー設定を確認するようにしてください。これはすべての利用者にとって必要なことです。

Facebook をより安全に利用するための 10 の Tips

 今回は、プライバシーを保護しながら Facebook をより安全に利用するための 10 の Tips について、筆者自身の設定も含めて見ていきたいと思います。読者の皆様も、是非一度ご確認ください。

 はじめに、Facebook にログオンして、右側の ▼(下向きの三角) をクリックすると「設定」という項目があります。(図1) これをクリックすると、「一般」、「セキュリティ」、「プライバシー」など各種設定を行える画面が表示されます。

図1

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図1

 なお、これらの設定をする前に、読者の皆様がかんたんなパスワードを Facebook に設定している場合は、パスワードの項目の右側にある「編集」をクリックして、強力なパスワードを設定してください。(図2)パスワードには、大文字、小文字、数字、記号を含めて、9文字以上で作成してみてください。なお、Facebook では、新しいパスワードを入力するときに、”パスワードの安全度” を表示してくれます。必ず、安全度 ”強” にしてください。パスワードを忘れてしまいそうな場合は、パスワード管理ツールを使うか、メモを安全なところに保管しておいてください。

図2

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図2

 設定ができましたでしょうか?
 それでは、本編を進めていきます。
なお、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮してご活用くださいますようお願い申し上げます。
では始めていきましょう!

■1. 友達だけがプロフィールを閲覧できるようにする

 突然見知らぬ人に自己紹介をする人などいないように、赤の他人にも Facebook のプロフィールを見せるべきではありません。

 図2 の画面にある、「プライバシー」をクリックします。
Facebook の 「プライバシー設定とツール」が表示されます。

 ここでは、自分のコンテンツを見ることができるユーザを管理できます。
「私のコンテンツを見ることができる人」の項目の右側にある「編集」をクリックすると「今後の投稿の共有範囲」という画面が表示されます。(図3)

図3

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図3

 こちらで、図3では、友達となっている右側の下向きの▼(下向きの三角) をクリックします。「今後の投稿の共有範囲」を編集すると、今後の投稿を見ることができるユーザを以下のように具体的に設定できます。

•「公開」(誰でも見ることができます)
•「友達」
•「知り合い以外の友達」
•「自分のみ」
•「カスタム」(一部の友達が自分の投稿を見られないようにできます)

 自分に最も適したものを選択します。
ただし "公開" は選択しないでください。ここで選択した設定が、その後投稿する際のデフォルト設定となります。
(なお、投稿ごとにこの設定を変更することも可能です)

 プライバシー上のおすすめは、「友達」です。筆者は「友達」にしています。

 なお、既に公開にしていた、あるいは友達の友達まで閲覧を許可していた過去の投稿に制限を加えたい場合には、アクティビティログで個別に制限するか、「タイムラインの過去の投稿の共有範囲を制限」を選択します。この操作をすると、これまでのすべての投稿は友達だけが見られるようになります。

■2. Facebook で自分に連絡できるユーザーを制御する

「プライバシー設定とツール」セクションの 2 つめでは、自分に連絡できるユーザを選択できます。

「私に連絡をとることができる人」の「受信箱にメッセージを受け取る相手」で、同様に「編集」をクリックして設定画面を表示します。

ここでの選択肢は、以下のように 2 つから選択となります (図4)。それぞれのメリット、デメリットも記載しておきます。
・基本フィルタ・推奨
   メリット:メッセージを見逃す可能性は低い
   デメリット:メッセージスパムが受信箱に送られてくる可能性は絞り込みより高い

・絞り込み
   メリット:メッセージスパムが受信箱送られてくる可能性は低い 
   デメリット:メッセージを見逃す可能性が高い

図4

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図4

 Facebook では、基本フィルタを推奨しています。
基本フィルタでは、大部分の友達と知り合い (友達の友達) からメッセージを受け取ることができます。
一方、連絡を取ることができるユーザを "友達" に限定したい場合には、絞り込みにします。その場合フィルタで除外されたメッセージは 「その他」フォルダに保存されます。

 ところが、Facebookでつながりになっていない人が有料のサービスを利用して、受信箱に送ってくる可能性もありますので、100% は難しいかもしれません。とくにこういった場面では、みなさまの利用スタイルをもとに判断してください。プライバシー上のおすすめは、「絞り込み」です。なお、筆者は、メッセージの見逃しが怖いので、基本フィルタに設定しております。

 この場合の注意事項は知らない人からのメッセージに含まれるリンクはクリックしない、メッセージに返信しない、すぐに削除する。というようにしています。また、友達リクエストを送信できるユーザも制限できます。(図5)

「私に友達リクエストを送信できる人」 の 「編集」をクリックして設定できます。

図5

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図5

 ここでの選択肢は、以下のように 2 つから選択となります。

・全員
   メリット:誰とでも、簡単な作業で友達になれる。
   デメリット:友達リクエストスパムがたくさん来る。

・友達の友達
   メリット:友達リクエストスパムはこない。
   デメリット:共通の友達がいない場合、友達になる作業が面倒。

 上記をご理解した上で、ご自身の利用スタイルで設定してください。

 プライバシー上のおすすめは、「友達の友達」です。筆者は実際にお会いしお話した人だけとつながりを持つようにしておりますので、「友達の友達」に設定しております。

■3. 私を検索できるユーザーを制限する

「私を検索できるユーザ」では、メールアドレス、または電話番号を使って自分を検索できるユーザを制御できます。
各項目の横にある 「編集」をクリックします。 (図6)

プライバシー上のおすすめは、「友達の友達」または「友達」です。筆者は実際にお会いしお話した人だけとつながりを持つようにしておりますので、ご紹介いただいた場合に備えて「友達の友達」に設定しております。

図6

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図6
■4. 検索エンジンでプロフィールや投稿が検索結果に表示されないように設定する

 友人や家族と交流するのに便利な Facebook ですが、Google などの検索エンジンで誰でも自分のプロフィールを検索できることがあります。

「外部検索エンジンから私のタイムラインへのリンク」という部分で「はい」または 「オン」になっていると、公開に指定している投稿が、Googleなどの検索エンジンでヒットします。(図7)


 当然、プライバシー上のおすすめは「いいえ」(その他の検索エンジンをタイムラインにリンクさせるのチェックを外します。)です。筆者も当然「いいえ」にしています。

図7

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図7
■5. ログイン通知を設定する

 正体不明のコンピュータ、またはその他のデバイスで、誰かが自分のアカウントにアクセスを試みるたびに、Facebook からアラートが送信されるように設定できます。こうすることで、自分のアカウントに誰かが不正にアクセスしたことを知らせる警告を受信できます。

 左側のペインにある「セキュリティ」をクリックして、「セキュリティ設定」を開きます。
「ログイン通知」の右側の「編集」をクリックして設定を進めていきます。(図8)

 セキュリティ上のおすすめは、この機能を有効にすることです。筆者も当然有効にしています。

図8

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図8

 有効にするには、これまで使ったことのないコンピュータや携帯機器からログインがあった場合の通知方法にチェックを入れて選択します。
メールや SMSプッシュ通知のいずれか、または両方選択してください。

 スマートフォンなどで通知を受けたい場合は、SMS プッシュ通知でよいかと思います。

■6. ログイン承認を設定する

 使用したことのないブラウザからアカウントにアクセスする際にセキュリティコードを求めるように設定します。
「ログイン承認」の右側の「編集」をクリックして設定を進めていきます。(図9)

 セキュリティ上のおすすめは、この機能を有効にすることです。筆者も当然有効にしています。

図9

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図9

 有効にするには、使用したことのないブラウザからアカウントにアクセスする際にセキュリティコードを求めるにチェックを入れて選択します。設定ウィザードが起動しますので、「こちらからスタート」をクリックします。すると、ログイン承認の設定手順の案内が表示されます。SMS メッセージが届きますので、そちらに記載されているコード (番号) を入力して設定は終わりです。

 コードを使用する必要があるのは、初めて使用するブラウザからログインする場合だけです。したがって、常に同じブラウザと電話を使用している場合には、毎回 ID 認証を受ける必要はありません。このように設定しておくことで、サイバー犯罪者が別のブラウザを使って、不正アクセスをすることが大幅に難しくなります。

■7. 悪質なユーザをブロックする

 現実と同様、Web 上にはさまざまな理由で関わりたくない人がいます。Facebook で自分のプロフィールや投稿記事を見られたくない人がいる場合は、次の手順でブロックできます。左側のペインにある「ブロック」をクリックして、「ブロックリストを管理」を開きます。名前またはメールアドレスを入力し、[ブロックする] をクリックします。(図10)  

 ブロックしたユーザにはブロックされたことを知らせる通知は送られず、このユーザが自分に対して連絡をとったりタイムラインを表示したりできなくなります。必要に応じてご使用ください。

 その他アプリへの招待をよく送ってくるユーザなどもブロックできます。

図10

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図10

■8. アプリが自分の情報にアクセスしないようにブロックする

 Facebook にインストールしたアプリから個人情報にアクセスさせたくない場合は、次の手順で簡単にブロックできます。先ほどの図10 の一番下に表示されている [アプリブロック] にブロックしたいアプリ名を入力し Enter キーを押すだけで、アプリをブロックできます。必要に応じてご使用ください。

■9. タイムラインへの投稿を削除する

 タイムラインに自分または他のユーザが投稿した記事は、簡単に削除できます。

図11

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図11

 まず、タイムラインを表示し、ブロックしたい記事を見つけます。次に、その記事の右上にマウスを置くと、v (矢じりのようなマーク)が表示されます。(図11)
このマークをクリックすると、ボックスが表示されます。

 ここでは、2 つのオプションを利用できます。

 [タイムラインに表示しない] を選択すると、ページに表示されなくなります(ただし、ニュースフィードや検索には表示されます)。[削除] を選択すると、完全に消去できます。

 また、写真を掲載している場合は、「写真を削除」という項目が表示され、そこから削除できます。
必要に応じてご使用ください。

■10. Yahoo! のリアルタイム検索で自分のコメントが表示されていないか確認をする

 Facebook や Twitter で投稿した内容は、公開範囲の設定や検索エンジンからのリンクなどによって検索される場合があります。過去の投稿内容等でそれらが表示されてしまっている可能性もあります。
では、実際に調べてみる方法をご紹介します。

Yahoo! のリアルタイム検索で調べてみる
Yahoo! のリアルタイム検索は、Twitter や Facebook の投稿の検索ができます。

PC で (スマホの場合は、PC 版のページで)、 Yahoo! Japan のトップページを起動します。

検索ボックスの上に、「リアルタイム」というリンクがあります。クリックして、ご自身のお名前を入れて検索します。(図12)

もし検索結果に出ていたら、設定など改めて見直ししてみて下さい。

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 今回ご紹介した Facebook をより安全に利用するための 10 の Tips は、お時間がある時に是非お試しいただければ幸いです。

 また、今回は "タグ付け” については、除外させていただきました。
"タグ付け” については、また機会がありましたら、ご紹介させていただきます。

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キーマンズネットとは
2001年よりセキュリティ関連の仕事に従事。マルウェア対応や脆弱性情報の開示、開示後の対応を行う。2005年より、セキュリティ製品のチャネルマーケティングに就く。2008年より Linux / UNIX / Mac のセキュリティ対策に定評があるソフォスに入社。現在チャネルマーケティングとセキュリティの啓蒙活動に従事。

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