第2回 サイトの成長スピードを加速させるCMSの選び方

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第2回 サイトの成長スピードを加速させるCMSの選び方

WEB構築 2013/12/27

 「第1回 運用でつまずかないCMS導入」では、CMS製品の比較・選定に入る前に、導入目的を明確にし、運用体制もイメージしておくことが重要であるとご紹介しました。今回は、Webサイトを成長させるためのPDCAサイクルをスムーズに回せるCMS選びのポイントをご紹介します。  

CMSはコンバージョンアップの第一歩

 基本的なことですが、コンテンツを充実させ、情報発信を増やすことは、Webサイトのコンバージョンアップにつながります。CMSを導入することで、「HTMLやCSSなどの専門知識のある限られた人しかコンテンツを作成できない」という問題が解消され、誰もが一定品質のコンテンツを作成できるようになるため、予想を上回るペースでコンテンツが増加していきます。

 CMS導入によってある程度コンテンツが充実してきたら、アクセス解析によってWebサイトの現状を把握し、改善プランを立て、実行というPDCAサイクルを回すステップに入ります。アクセス数や商品の販売数といった目標を達成するためには、現状分析と改善は不可欠です。めまぐるしく環境が変化していく昨今においては、改善プランは即座に反映されなくては意味がありません。編集作業が簡易化され、誰もが作業可能になるCMSは、ビジネスチャンスを逃さず、PDCAサイクルをスピーディーに回していくという点でも非常に有効なツールです。

品質を維持しながらコンテンツを量産できるCMSを選ぶ

 Webサイトを成長させていくためには、コンテンツの充実や変化へのスピーディーな対応だけでなく、その品質もまた重要です。いかにコンテンツが多くても、コンテンツの内容やサイトの作りが良質でなければWebサイトを成長させていくことはできません。

 コンテンツの作成や修正といった運用面からみると、CMSには大きく分けて2つの種類があります。ひとつは、コンテンツのレイアウト、文字サイズ、色などを自由に入力できる「WYSIWYG型」。このタイプは、非常にデザイン自由度の高い編集を行うことが可能ですが、テキスト要素とデザイン要素が混在するため正しく使いこなすには高いスキルが必要とです。もうひとつは、テンプレートの定義に従ってテキストや画像を入力する「テンプレート型」です。このタイプでは、テンプレートを選択し、テキストや画像などの情報を入力するだけで整ったデザインで手軽にコンテンツを編集することができます。
 なお、テンプレートは管理者があらかじめ数パターン準備しておくのが一般的です。

CMSのページ編集タイプ

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CMSのページ編集タイプ

 一見、自由度の高い「WYSIWYG型」のほうが、機能が多く優れているようにも見えるかもしれません。しかし、一定の品質を維持したスピーディーなWebサイト運用という点では、一概にそうとは言い切れないのです。

「WYSIWYG型」

現場の担当者は、編集の自由度が高い「WYSIWYG型」を好みがちですが、担当者のスキルやセンスによって、できあがるコンテンツが大きく異なるということを考慮する必要があります。多部門で、さまざまな人が更新する運用体制の場合、配色やレイアウトなどが作成する人によってバラバラになり、統一感のあるWebサイト作りが難しくなります。また、統一感を維持しようとすると、ルール作りや管理部門での品質チェックなど新たなフローが必要になり、スピーディーな運用が難しくなります。

「テンプレート型」

レイアウトや装飾要素の自由度には一定の制限がかかりますが、定型化されているため、どのようなスキルの人が更新作業をしても、デザインが崩れたりすることなく、統一感のあるページを作成できるのが魅力です。一定の品質を維持しながらスピーディーにコンテンツを量産することができ、“知識がなくてもコンテンツを作れる”というCMSの基本的なメリットを活かした、活発な情報発信が可能になります。コンテンツ量の多い(多くしたい)サイト、コンテンツの更新部署・更新者が多い(多くしたい)Webサイトを運用する場合、品質維持や統一感という点ではこのタイプが有効です。なお、高齢者や障害者でも利用しやすい、アクセシビリティを意識したサイト運用という点でも「テンプレート型」が注目されています。  

 なお、これらは「二者択一」ということではなく、両タイプを組み合わせて使えるCMSもあります。
 例えば、通常の運用では「テンプレート型」を適用し、デザイナーや広報宣伝部門などスキルがある限られた担当者のみ「WYSIWYG型」も利用可能にする。これによって、キャンペーンページなどデザインなどに凝ったコンテンツを作るといったことも可能になります。

 第1回と重なりますが、どのような体制で誰が利用するのか、目指すゴールがどこかによって、選ぶべきCMS製品や使うべき機能は変わってきます。自分たちの目的に合わせて、品質を維持するための制限と、豊かな表現を可能にするための自由度、双方のバランスを見極め、最適なCMSを導入することが、サイトを効率的に成長させる秘訣です。

さらなる成長に向けて

 様々な改善施策が実り、サイトが成長してくると、新たに対処すべき問題が生じてきます。例えば、アクセス数が増加してきたらサイトが重くならないようにインフラの強化が必要ですし、知名度があがれば不正アクセスや攻撃などへの対策が必要になります。また、昨今ではスマートフォンやタブレット端末などパソコン以外の端末でも利用しやすいサイトも作らなくてはいけません。
 次回以降では、Webサイトをさらに成長させるためのCMSの選び方を、インフラ、セキュリティ、マルチデバイス対応などの観点からご紹介します。
  なお、BIGLOBEでは、定期的に無料のCMSセミナーを実施しています。次回は1月20日に「先行ユーザに学ぶ“マルチデバイス対応Webサイト”成功への近道」を開催予定です。

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キーマンズネットとは
金融業務システムの開発・プリセールスを経て、2009年からNECビッグローブでクラウドサービスの企画開発を行なっている。主にクラウドプラットフォームとCMSの導入・運用に関するプランニングや、Webサイト制作のディレクションを担当。趣味は「カピバラ参拝」。

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