ユーザのことを“第一”に考えたモバイルソリューション選定

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ユーザのことを“第一”に考えたモバイルソリューション選定

スマートデバイス 2013/10/29

 もし自分が大企業の情シスでモバイルソリューションの選定とポリシー策定を任されたとしたら、恐らく以下のようなソリューションを選定するだろう。

・デバイス:100%会社支給
・MDM:遠隔から管理者が徹底的に制御できるもの
・メール/スケジューラ、ファイル:Webベースで端末にデータが残らないもの

 セキュリティを考慮した内容であり、インシデントが発生する可能性も極めて低く、万一発生した場合もすぐに対処が可能で、影響範囲は限りなく小さい。上司の承認も得やすいかもしれない。
 …だがしかし、自分がユーザ部門の人間であれば、このような環境では積極的にデバイスを使用することはないだろう。

 というわけで、今回はユーザファースト、よりユーザのことを考えたソリューション選定について考える。
以下のような組み合わせはどうだろう。

1.デバイス:BYOD(iOS、Android)
2.MDM、メール/スケジューラ:業務とプライベートの領域を完全に分離できるEMM(Enterprise Mobility Management)を利用
3.ファイル:高機能でセキュアなMFM(Mobile File Management)を利用

メディアの情報を鵜呑みにし過ぎと思われるかもしれないが、私の考えた理由を説明する。

1.デバイス:BYOD(iOS、Android)

 最近さまざまなところで議論されているのは、「会社支給のデバイスをそもそもユーザが積極的に使うのか」という点である。スマホやタブレットユーザがこれだけ増えてきた中で、会社支給のデバイスの定位置はカバンの中ではないか?必須の業務だけをそのデバイスで行うため、それが普段利用しているデバイスと違うメーカーやOSであれば、操作の覚えも悪く、生産性向上はそのまた先である。軽量化されたモバイルPCを持たされた方が嬉しいというユーザも多いのではないか。そして、最近メディアでよく目にするのが、「会社支給の端末は紛失しやすい」という説。実際にデバイス紛失の対応が月に何件も発生し、非常に問題となっているという企業の話を複数耳にしたことがある。

2.MDM、メール/スケジューラ:業務とプライベートの領域を分離できるEMMを利用

 BYODするとなった場合、MDMから進化したEMM(Enterprise Mobility Management)は必須となるだろう。各メーカーで機能や得意とする内容は異なるが、メール管理においては、デバイス内で混在してしまっている会社とプライベートのメールアカウントとメールデータを完全に分離させることができる。これは企業情報の保護、セキュリティインシデントを発生させないことによるユーザの保護、そして業務領域以外を制御(そして干渉)しないユーザのプライバシーの保護に繋がる。

3.ファイル:高機能でセキュアなMFM(Mobile File Management)を利用

 ファイルはコンシューマ向けのクラウドサービスが非常に高機能で使い勝手もよいため、シャドーITに陥りやすい。オンプレミス環境にある既存のファイルサーバをそのまま利用でき、且つコンシューマ向けソリューションと同等以上の機能と使い勝手、企業のセキュリティを考慮した制御機能を有するMFMがベストであると考える。

 とは言え、ソリューション選定には、企業の独自のポリシーやコストも大きく関わってくる。
今回挙げている選定内容は、現時点では全ての企業に当てはめられないかもしれない。しかしながら、1年後にはこれが企業のモバイルの標準になっている可能性は十分にある。

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アクロニス・ジャパン プロダクトマネージャ。コンシューマーおよび企業向けバックアップ製品、モバイルファイル共有、クラウドバックアップソリューションを担当。来たるデータ保護の新時代に向け、市場の開拓に勤しむ。

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