バックアップでの“RPO”には2つのルールが必要!

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バックアップでの“RPO”には2つのルールが必要!

バックアップ 2013/06/20

 バックアップの世界においてRPO(Recovery Point Objective)とは、復旧時点目標/目標復旧時点/リカバリポイント目標を意味します。例えば、1時間毎に常時バックアップを取っていれば、毎回1時間前までのデータは復旧できます。このことを「1時間の復旧時点目標」と言います。しかし、これだけでは十分ではありません。もしあなたが1ヵ月前に削除してしまったファイルが突然必要となったら…どうしますか?1時間前のバックアップデータを復旧しても意味がありません。解決方法として、1ヵ月前のデータ、または、1年前のバックアップデータが必要となるのです。

ルール1:RPOは過去の様々な時点において復元できるデータセットを指すべき

 ユーザがバックアップしたデータの全部を、永続的に持ち続けるのは、あまり現実的とは言えません。“1時間毎に1度バックアップしている”と仮定すると、年間8,760ヵ所の復元ポイントがあり、データ量は、あっという間に管理しきれない膨大なものとなってしまいます。また、復元ポイント時に毎回すべてのデータをバックアップすることは、重複した膨大なデータの生成を意味します。そして、それを保管し続けることは、莫大な費用と労力を要します。実現するのは難しいでしょう。ですから、バックアップされたデータの一部は削除しなければなりません。
 例えば、データを保管できるすれすれのポイント(平均して数百の復元ポイント)に達したら削減する、というようなルールを決めたとしましょう。しかし、それは1週間以上前のデータをすべてゴミ箱に捨てることを意味します。ではどうすればいいのでしょうか?

 まず、考え方として、実際、データは、古くなれば古くなるほど、復元の頻度や重要度が低くなります。例えば、2〜3時間前のバックアップデータがある、ないのとでは大きな違いやインパクトがある一方、268日前のデータや、269日前のデータとなれば、復元ポイントがある、ないは、それほど大きな影響をもたらしません。皆さんも自社の状況を想像してみてください。そのような状況が多いのではないでしょうか?重複除外をしつつも過去をさかのぼり、ある程度の過去データの復元ができる環境を整えつつも、比較的最近のデータの復元が確実にできるようにバックアップ計画を立てることが大切です。

ルール2:RPOでは、古いデータの一部は取って置き、一部は削除する

 自社のRPOを設定したら、それを可能にする最適なバックアップのスキームを選択する必要があります。バックアップのスキームは、シンプルなものから、あらゆる細かい設定を可能にするハイレベルなものまで、多岐におよびます。重要なことは、自社に最適な選択肢が選べるスキームを持つ製品を導入することです。
 詳細に関しては次回お話をしようと思います。その前に、まずは自社のRPO、またバックアップ計画を見直してみましょう。

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キーマンズネットとは
カンドゥーロフはアクロニス社にてプロダクト・マネジメント・ダイレクタを務める。10年以上のIT業界での経験を有しており、お客様のニーズにあった、イノベーティブな製品開発をテーマとし、様々な製品開発を行っている。仕事に加え、スキーや旅行などの趣味を持つ。ハッピーなライフを謳歌することも推進。

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