Linuxのバックアップは“進化”するべき

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Linuxのバックアップは“進化”するべき

サーバー 2013/06/13

 Linuxのバックアップ手法は、1990年代のテクノロジでまるで止まっているようです。多くのLinuxユーザと同様に、私もバックアップと復元のソフトウェアを提供する企業で働く以前は、テクノロジの老朽化や新しいバックアップ手法があるなど、考えもしませんでした。
 当初、Linux向けのバックアップ環境は、順風満帆だと考えられていました。例えば、豊富なオープンソースのバックアップソリューションを含め、多くのLinux向けバックアップ製品は、コアOSを含むものや、アドオンを通して利用することができました。
また、バックアップ製品ベンダでも、Linuxマシンをサポートしているため、多くの選択肢があるように見えていました。

フリーで利用可能な製品では、“かゆい所”に手が届かない?!

 しかしながら、実際、フリーのバックアップツールはシンプルすぎるため、ユーザフレンドリーさに欠ける面があります。フリーのツールは簡単に設定でき、ファイルなども、問題なくバックアップできます。バックアップするという点では、信頼できるツールでしょう。しかし、バックアップデータを閲覧、また復元するとなると、手間がかかってしまいます。また、ベアメタル復元に関するサポートには制限があり、復元には課題がありました。

 フリーのツールの多くではそのシンプルさゆえに、上級者が求めるタスクを実行できないことや、担当者が求める“かゆいところに手が届く”というようなタスクを実行できない、という課題がありました。しかしそれらの製品は、優れたスクリプトで書かれ、ある一定のユースケースには対応しているため、フリーツールとしての魅力や面白みもあります。

 さらに、もっとパワフルなOSSバックアップソリューションもあります。このようなソリューションは、大規模環境、大企業に最適であり、有料ソフトと、特長や複雑さに関して同じようなレベルであるでしょう。これらの製品を扱うには、ハイレベルな専門性を持ち合わせ、かつ管理できることが前提条件となっています。一方で、これらの製品は、一元集中管理や異なる環境でのアプリケーションをサポートするなど、魅力ある特長を持っています。

レガシーコンセプトに基づいたバックアップでいいのか?

 しかしこれらには1つ問題点があります。それは、レガシーコンセプトと言える「ファイルバックアップ」に基づき、これら製品が開発・提供されていることです。そして、多くのLinuxの担当者は、レガシーコンセプト以外のアプローチに関しての知識・経験が不足しています。実はこれこそ、私が学んだことでもあります。
 過去10年間に、技術は進歩しました。単にファイル毎にコピーするという手法から、イメージベースで丸ごとマシンのスナップショットをとり、それを丸ごとバックアップするという手法が開発されました。

 新しいバックアップソフトは、自動的にスナップショットをとり、システムを1つにまとめ、イメージを取り出し、そしてシステムのエッセンスを抽出・保管することを実行します。そのようなバックアップソフトは、必要であれば、異なる形のみ、増加分だけ圧縮する、重複を除外する。またはディスクへ、テープへ、サーバへなど様々な方法、保存場所へバックアップすることを可能にします。
 もしディスクが壊れていたら、ベアメタル復元は、ノートパソコン上にあるすべてを復元することができます。ハイパーバイザーもサポートされています。その他、「別の場所」へ復元させることもできるのです。異なるハードウェアや、クラウドもその「復元場所」として指定することができます。P2Vのマイグレーションとしても利用することができます。ローカルにあるGUIマネジメントや中央管理領域もサポートするため、Linuxユーザは、特別なトレーニングなしに、適した方法でバックアップができます。さらに上を目指す人には、アプリケーションのコールバック、スクリプトを書くことも可能です。これが今後のトレンドになるのではないでしょうか。

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キーマンズネットとは
リークは、アクロニスにてプロダクト・マネジメントのシニア・ダイレクタとして従事し、様々な製品やテクノロジグループにおける戦略的イニシアチブを取っている。IT業界において、15年の経験を有する。ヨーロッパにて、Linuxのオープンソースのスタートアップ企業を起業。趣味はヨット。

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