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IT現場の道先案内人 Key Conductors

第1回 IT投資金額と運用費の推移

運用管理 2013/04/09

 今回より政井氏と二人、リレー形式でシステム運用の問題を解説することになった。
第1回は企業としての情報システムの運用問題を、担当者の苦労や工夫などを織り交ぜながら私、細川が書いていきたい。
「開発は恋愛、運用は結婚」なる名言を作った運用問題の責任者がいる。
「開発(恋愛)は盛り上がるが一時の行為であり、運用(結婚)は地道に永久に続く」ことを言い表しており、まさに名言である。

「一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)」では、800を超える企業からの回答に基づき、多種多様な情報を提供する『企業IT動向調査』、経済産業省の後援を元に、開発・保守・運用の詳細な情報提供を可能にする『ユーザー企業ソフトウェアメトリックス調査』を毎年刊行しており、こうした特色を生かしつつ、その他随時調査の情報も含めて解説を進めていきたい。

まず第1回はITの総費用と運用費用の問題である。

図表1-1 売上高に占めるIT費用・保守運用費比率

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図表1-1 売上高に占めるIT費用・保守運用費比率

 図表1-1によると、2001年度から11年間で売上高に占めるIT費用率は半分以下の1.2%となった。
これは技術の発達によるハードウェアの低廉化、仮想化技術など運用技術の進歩、情報システムの長寿命化含めて、情報システム部門及び関係者のコストダウン努力の賜物である。2003年に66%あった保守運用費は2012年度には53%に縮小している。
 「売上高の1%少々のIT費用を削減する努力よりも、残りの99%を効率化するべき」との声も聞こえてきそうだが、日本企業の平均営業利益率は3.5%であることを考えると、1.2%のITコスト削減もおろそかにはできない。そのIT費用の半分以上の保守運用費の効率化も企業にとっては重要な課題となっている。運用コスト低廉化の要因については次回以降にご説明する。

※読者からのご意見を受け、以下文言を削除しました。(2013/4/12)
「棒グラフ右側に全IT費用に占める開発費の割合を示した。100%からこの値を引いたものが保守運用費である。」

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キーマンズネットとは
昭和35年富士製鐵株式会社(現 新日鐵住金株式会社)入社。同社情報システム部、エヌエスアンドアイ・システムサービス株式会社副社長、新日鉄情報通信システム株式会社を経て、2001年 社団法人日本情報システム・ユーザー協会常務理事に着任。2002年5月専務理事、2010年5月副会長、2011年5月より顧問となり、現在に至る。

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