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日本電気株式会社

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200社超をまたぐ経営管理基盤を低コストで構築、NECが選んだ「2層化ERP」の実力

200を超える大規模/中小規模のグループ企業を擁するNECでは、全拠点の経営情報を把握しグローバル経営を強化したいと考えていた。導入コストを抑えつつ柔軟性に優れた経営管理基盤を構築するため、同社が選んだ「2層化ERP」とは?

要約

 200社超のグループ企業でサプライチェーンを構成するNECでは、業務プロセスの標準化を目指し、国内外に展開する56社にERPを導入していた。だが、グローバルな経営マネジメントや内部統制の強化の必要性を感じた同社は、残り全ての中小規模拠点を含む全拠点へ経営管理基盤システムを展開することに決めた。

 とはいえ、大規模拠点向けの従来のERPを全拠点に導入するのは、ROIの観点から最適な方法ではなかった。そこで同社が選んだのが、中小規模拠点向けのERPを別途導入し、大規模ERPとのデータ連携を図る「2層化ERP」というアプローチだった。これにより、ガバナンス強化、事業拡大/撤退への柔軟な対応、事業内容や企業規模にあわせた利用といった3つのメリットが期待できる。

 同社は2層目のERPでも既存の標準制度やルール、プロセス、コードを踏襲して運用するため、1層目の製品と同じ企業が提供するクラウドERPを選択。導入後は全拠点の経営情報をエンドツーエンドで把握できるようになり、経営層や現場などが意思決定の材料としてそれらを活用できるようになったという。そうした仕組みを構築した同社の取り組みを、本資料で詳しく見ていこう。

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