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マルチホーミング

マルチホーミングとは、拠点間のネットワークの冗長化を実現するための技術。インターネットの接続を同時に複数回線で行うことで、通信の負荷分散を行い、パフォーマンスを向上させながら、ネットワークの可用性を高めることができる。VPNの強化、DRサイト構築、インターネット回線の強化、WANの信頼性とスループットの向上、VOIPやWeb会議のトラフィック最適化、BCP対策などに役立つ。

マルチホーミングの基本機能とは?

高速回線を自動的に選択する機能、ネットワーク上の障害箇所を回避する機能(ヘルスチェック機能)、使用帯域を必要に応じて制御する機能、優先度に従って使用回線を定義する機能などが提供されている。これらの機能を使うことで、ネットワークアクセス、アプリケーションアクセス環境の信頼性・可用性が向上する。例えば、ヘルスチェック機能では、LANとWANを結ぶルータ、ISP回線のデフォルトゲートウェイへのPing送信により、WAN回線との接続状態をチェックしてくれる。その上でさらに、インターネット上のWebサイトへHTTPリクエストを送信し、レスポンスをチェック。全てのレスポンスを確認できた回線のみを稼働状態と判断する。実際のアクセス時には、確実にWebサイトへたどり着けるルートのみを利用できる。

マルチホーミングの導入メリットとは?

マルチホーミング機能では、LANなど企業内ネットワークからインターネットなどへの外部アクセスに複数経路を使える。これにより、LAN環境とWAN環境で異なるIPアドレスを使い分けることで、高速ファイル転送を行なう際に、WANとLANを分離して、直接アクセスすることを防げるため、セキュリティの向上を図れる。また、インターネットを使ったサービス事業者が会員に高速ファイル転送を利用してもらう場合、プレミアム会員向けと一般会員向けで異なる回線を使うといった設定が可能になる。