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IP-PBX

交換機とは、任意の電話機同士で通話を行うための回線を確保する装置のことで、基本的には電話通信会社が設置するものだが、これとは別に企業が社内に設置するための交換機も市販されていて、これはPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)と呼ばれている。そして、このPBX機能をIPネットワーク上で実現したのがIP-PBXである。従来のPBXでは、CPUと音声スイッチによって音声データを制御し、アナログ/デジタル変換して端末(電話機)に音声を送っている。一方、IP-PBXでは、IP-PBXの制御部で音声データがIP上に展開され、ルーターやスイッチからWANなどを経由してIP電話へつながる仕組みになっている。

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IP-PBXの基本機能とは?

●呼制御機能
IP-PBXでは、LANを介して端末を接続し、標準的なインターフェースがCPUの制御下で呼制御を行う。呼制御とは、相手を呼び出し受話器を取ると通話を繋ぐなどの処理のこと。内線通話の場合、一度端末間で接続が行われたら、その後は端末間での通信となり、IP-PBXは介在しない。
●同時着信機能
コールがメディアサーバーに入った時点で、デスクの内線電話機とともに事前に設定された別の外線または内線に着信させる機能で、顧客を待たせることなく外出先の携帯電話で電話を受けることができる。
●会議通話機能
IP-PBXでは、出張費、移動時間、会議室設備などの削減に役立つWeb会議を開くための機能もサポートされている。例えば、事前に決められた電話番号にアクセスするだけで、最大6者間の会議通話をおこなうことができる「参加型会議通話機能」ではパスワードを設定してセキュリティを高めることも可能。

IP-PBXの導入メリットとは?

IP-PBX導入により、次のメリットが享受できる。
●拠点間通話を安価な回線で実現
PBX間の通信経路をIP-VPNなどの安価な回線にリプレースすればコスト削減が可能になる。また拠点間でデータ通信が必要な場合、同一のWANに音声も乗り入れるようにすれば、回線がより効率よく利用できることになる。
●各拠点でのPBXが撤去可能になり保守コストが低減
既にたくさんのPBXを導入している大企業では、その数を減らすことで大幅なコスト削減が可能。
●音声系とデータ系のネットワーク統合で運用管理コスト低減
従来は音声系とデータ系の通信網2系統のネットワークが存在したが、これらネットワークがLANに統合できるため、ネットワーク運用管理はデータ系のみを対象とすればよくなり、運用管理負荷は低減される。
●電話の移設、増設に工事費が不要
電話端末は設置場所に拘束されることがなくなるため、部署がフロアごと移動しても、PBX側の設定やネットワークを変更せずとも、従前どおりの内線番号で電話が利用できるようになる。レイアウト変更にかかる電話工事費用も不要になり、頻繁に部署変更を行う企業では大きなコスト削減効果がある。