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2008/11/25
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第二世代のリッチクライアント技術は、表現力を大きく飛躍させると同時に機能性を高め、企業の既存システムとの連携や情報のプッシュ配信、デスクトップアプリケーションに匹敵する操作性の実現など、業務システムのクライアントとしての実力が磨かれてきている。IT製品解体新書のリッチクライアント特集にそのあらましを紹介しているが、本稿では、それが企業システムにとってどのような意味をもつのか、また導入にあたって製品やベンダ選択のカギとなるのはどのようなポイントなのかを考えてみよう。 |
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ほかのクライアント技術との違いを把握しよう |
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IT製品解体新書にリッチクライアントのあらましを解説しているが、なぜ企業システムにとって必要なのかを考える時、リッチクライアント以外の技術がもつ課題から考えてみるとわかりやすい。よく対比される言葉にファットクライアント、シンクライアントがある。
ファットクライアントはクライアントサーバシステムにおけるクライアントのことをいい、専用のクライアントアプリケーションを必要とする仕組みのことだ。基本的には業務用のDBをクライアント側のモジュールから直接読み書きする。この仕組みでは、業務に即して操作性を最適に作り込むことができ、またサーバとオフラインであっても業務を行うことができる。サーバとの通信は必要都度行われるが頻度は多くなく、レスポンスも比較的高速だ。しかし、クライアントへのモジュール導入とメンテナンスに手間とコストがかかるほか、アプリケーションの変更に際して、クライアントモジュールも連動して変更しなければならないところがネックになる。運用管理上の負担・コストが高いのが悩みだ。
反対に、シンクライアントは、クライアントを「ファット」にするクライアント側モジュールを廃すべく、アプリケーションとデータをサーバ上に置き、業務処理はサーバ上で行う。クライアント側には通信を仲介するシンクライアントツールがあればよく、基本的にアプリケーションもデータも要らない、まさに「シン(thin)」で軽いクライアントになる。アプリケーションの変更もサーバ側だけで済み、またセキュリティ上の効果も高い。一方、オフラインでの業務は行えず、常にサーバにアクセスした状態になるため、ネットワーク負荷が高くなり、レスポンスは多少だが悪化する場合がある。
Webシステムであることを前提にしているのがリッチクライアントの特徴で、クライアント側のモジュールが軽く、簡単に変更できることがメリットだ。実行環境の最新バージョンの有無は利用時に確認され、必要ならば即座にダウンロードできるため、運用管理コストが低い。基本的にサーバ側の変更に連動してクライアント側の実行環境を変更する必要はない。最近ではオフラインでも作業ができ、オンラインになったタイミングでサーバとデータを同期する製品も多い。運用管理の手間が少ない点でファットクライアントよりも優れており、レスポンスや表現力などの点でシンクライアントよりも優れていると言える。
実行環境を最初に入手する場合やバージョンアップの際を除けば、通常はデータの変更部分などがサーバとやり取りされるだけなので、サーバの負荷はシンクライアントはもちろん、HTMLクライアントと比較しても少ない。
リッチクライアントはファットクライアントやシンクライアントの課題を解決してはいるが、一方でWebシステムであることによる制約もある。社内の既存システムがクライアントサーバシステムであって、簡単にはWebシステムに移行できないようなケースでは、無理に一部をリッチクライアント化するのは非合理だ。
ファットクライアントにもシンクライアントにも、業務によって、また運用の仕方によって大きなメリットがあることを無視せず、部署の業務やシステムに応じて使い分けることを考慮したい。操作性や機能性が進歩しているとはいえ、プラットフォームにネイティブなアプリケーションで可能なことが、すべて実現できるわけではない。
なお、「リッチ」クライアントの対比において、HTMLクライアントがかつて「プア」クライアントと呼ばれたことがあるとIT製品解体新書で紹介しているが、現在ではそのような呼び方はほとんどされない。標準に忠実なHTMLクライアントは運用管理の手間がかからず、開発側でも簡単にクロスブラウザ・クロスプラットフォームのコンテンツが作れる長所がある。標準仕様の中でも、工夫次第で様々な操作性や機能が実現できるので、「プア」な技術と呼ぶのには違和感がある。現在でもHTMLコンテンツは十分に実用的に利用されており、リッチクライアントを利用するサイトにおいてもサービスによってはHTMLコンテンツを利用している場合が多い。
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【1】リッチクライアント製品の選択ポイント
1-1 ほかのクライアント技術との違いを把握しよう
1-2 BtoCのサービスを充実させたいのか、BtoBやInBでの利用が目的なのかを明確にしよう
1-3 レガシーシステムをWeb化する場合にはソリューション実績を調べよう
1-4 バックエンドシステムとのデータ通信機能にも注目
1-5 帳票出力についても検討
1-6 リアルタイムな情報のプッシュ配信機能が役立つ分野
1-7 自社で開発、メンテナンスできる言語、技術を選ぼう
1-8 クロスブラウザ、クロスプラットフォームでのサービスを追求するか否か
1-9 クライアントモジュールの導入や更新にも留意
1-10 デモサイトや体験版でイメージをつかもう
【2】製品カタログ
・Biz/Browser XE
・Flex3/AIR
・Nexaweb
・・・など主要製品の一覧を掲載しています。
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「リッチクライアント」関連の製品
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リッチクライアント
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