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解読せよ!「HDD暗号化ソフト」の実態。

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

解読せよ!「HDD暗号化ソフト」の実態。

2008/02/18


 ノートPC等の紛失・盗難などを要因とした情報漏洩の事件・事故は後を絶たず、企業に大きな損害をもたらしている。こうした状況の中、企業にとって重要なセキュリティ対策の1つとして、全データを暗号化することでセキュリティを担保する「HDD暗号化」が注目を集めている。そこで今回のIT製品解体新書では、HDD暗号化ソフトの仕組みや機能について、その中身を解体していく。また、HDD暗号化ソフトの最新動向についても詳しく触れる。IT製品選び方ガイドでは、HDD暗号化ソフトを選ぶ際の重視ポイントをわかりやすく解説する。

HDD暗号化ソフト

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2

HDD暗号化ソフトの最新事情

2-1

製品動向

 HDD暗号化ソフトは当初、ノートPCなどのモバイル機器を数多く使用している大企業から導入が始まったが、現在では中小企業や大企業の関連企業にまで、その裾野は広がりつつある。結果、ハードディスクに限定した製品という位置づけから、あらゆるモバイル活用シーンを想定しながら幅広いメディアを保護対象にしたクライアントPC情報漏洩対策ソフトとしての位置づけに大きく変わってきている。
 具体的には、従来からの、HDDを丸ごと暗号化する機能に加え、ファイル単位、フォルダ単位の暗号化機能、そしてUSBメモリをはじめとするリムーバブルメディアの暗号化機能、さらにはPDAスマートフォンのデータ暗号化機能まで、その守備範囲が拡大されつつある。もちろん、こうした機能拡張に合わせて、運用管理ツールの強化やサポートする認証デバイスの充実も図られている。
 一方、セキュリティ対策ツールの場合、製品としての信頼性(セキュリティ強度や品質)も大きな関心事になるが、各社では積極的にCommon Criteria 認定および FIPS 140 認定の取得を行っている。Common Criteriaとは、1996年に策定されたコンピュータセキュリティのための国際標準規格のことで、多くの先進工業国政府の要件を満たす IT セキュリティ評価の概念および原則が定められている。また、FIPS 140 (Federal Information Processing Standards publication 140) とは、暗号モジュールに関するセキュリティ要件の仕様を規定する米国連邦標準規格のこと。最新版はFIPS 140-2で、レベル1 からレベル4まで規定されており、レベル4を取得している製品が最も優れているとされる。
 これらの認定を取得しているHDD暗号化ソフトを導入することで、「機密データの保護に積極的に取り組んでいる」という企業姿勢を、顧客やパートナー、利害関係者などに示すことができる。

コラム:暗号化製品をインストールしたPCの海外持ち出しについて

 鍵長が56ビットを超える共通鍵暗号、または鍵長が512ビットを超える公開鍵暗号のいずれかの暗号技術を使用した暗号化製品を日本国外へ持ち出す場合、「外国為替および外国貿易法」に基づく輸出許可の手続きが原則必要になる。こうした法令は、今後改正される可能性があるので、暗号化製品あるいは暗号技術が組み込まれているPCを輸出する場合には、外為法などの法令適合性をその都度、確認する必要がある。
 最近では、特に中国への持ち出しが問題になっている。なぜなら、中国では「商用暗号管理条例」という法令により、暗号化製品および暗号化技術を含む製品の生産、販売、使用などが規制されているからだ。従って、暗号化製品をインストールしたPCを中国に持ち込むには、国家暗号管理局から「使用許可」を取得しなければならない。この使用許可の申請では、日本からの郵送による申請が認められておらず、中国国内の窓口にて行う必要がある。さらに申請に必要な書類は中国語で作成しなければならないなど、日本企業にとって使用許可を取得することは大きな障壁となっている。
 そこで最近では、中国に持ち込む際に必要となる許可申請を、支援する体制を整えたベンダも増えてきている。たとえば、中国における暗号規制に関する許可申請支援体制を整備したり、HDD暗号化ソフトをインストールしたPCを中国に持ち込むための、申請書類の準備から提出までを支援するサービスなどがある。


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INDEX

【1】HDD暗号化ソフトを解体しよう!

 1-1 HDD暗号化ソフトとは

 1-2 HDD暗号化ソフトの仕組み

 1-3 HDD暗号化ソフトの必要性

 1-4 暗号アルゴリズムのおさらい

【2】HDD暗号化ソフトの最新事情

 2-1 製品動向

 2-2 注目の機能

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