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2007/12/26
ヨドバシ・ドット・コムの協力のもと、IT製品の最新トレンドを踏まえ、量販店での売れ筋商品を徹底分析するウェブマガジン「最新ITゲキ売れ5」。12月号ではスキャナを取り上げたい。ビジネスの現場におけるスキャナとは、紙データのデジタル化による業務効率アップと省スペース化、検索性の向上といったニーズに応える機器であるだけでなく、カラーの書類を今すぐ先方の手元に送らなくてはならない、というような緊急時にはビジネスを支える命綱にもなる存在だ。複数ページに渡る書類を自動送りで両面スキャンできるドキュメントスキャナも市場に浸透してきた現在、果たして量販店でゲキ売れするスキャナは、どのような特徴を持った製品なのだろうか。
※表示価格は2007年12月26日現在のものであり、変更の可能性があります。最新価格はヨドバシ・ドット・コムでご確認ください。
今回のランキングは、ドキュメントスキャナとフラットベッドスキャナの両方を対象に集計したものである。結果を見ると、ドキュメントスキャナで富士通が圧倒的な強さを見せる一方、フラットベッドでは、低価格帯のスキャナをゲキ売れ1に入れてきたキヤノンが、2製品をランクインさせ、それをエプソンが追うといった図式になった。
スキャナ機能を併せ持った複合機が主流となった今でも、単体のスキャナには根強い人気がある。プリンタ、FAX、スキャナが一体化したデジタル複合機がペーパーワークの中心となるのは、今やどのオフィスでも同じだろうが、全機能を統合しているがゆえに、独占的に使うことは難しい。名刺や紙資料をデジタル化する作業などは、業務効率を改善するための重要な作業だが、優先順位については現在進行形のタスクに席を譲らざるを得ない。そんなとき、単体スキャナを取り出して作業を行えば、他の業務に影響を与える心配は無用だ。また、プリンタ、FAX、スキャナを単体で持っていれば、故障などのリスクに対する機能の冗長化が可能になる。
今やほとんどのオフィスで、紙資料の元データはデジタル化されているため、一昔前のように「会議用の資料を用意するのにコピーを10部とる。」というシーンは減り、代わりにモノクロやカラーのレーザープリンタでWordやExcelのファイルを必要部数出力する、という作業がほとんどとなった。複合機の機能を分解して考えるなら、スキャナが使用される頻度は相当減ってきているのだ。
しかし、頻度の高い用途が減少したからといって、スキャナの必要性がなくなったわけではない。カタログなどの綴じられた冊子をデジタル化するといった場面では、スキャナなしにはどうすることもできないし、緊急の要件では、紙資料をスキャンしてメールで送信といったニーズは常にある。そこで、スキャナは普段しまっておいて、必要なときに取り出して使うもの、というアプローチが有効になってくる。
光源にLEDを使用しているためウォームアップが不要、薄型で収納性に優れ、さらに付属のスタンドで縦置きスキャンもできるキヤノンのLIDE90は、そうしたニーズにピッタリのスキャナとして、見事ゲキ売れ1に輝いたといえるのではないだろうか。
ドキュメントスキャナとは、ADF(Auto Document Feeder)を搭載して、複数原稿を自動でスキャンする機能を持つスキャナのことだが、プリンタ同様に紙送り機能を持つため、小型軽量化、省電力化には限界があると考えられてきた。しかし、その常識を鮮やかに覆して、ドキュメントスキャナの普及における起爆剤となりそうなのが、富士通FI-S300である。
ノートパソコンとセットで持ち運んでも負担にならないほどの最小最軽量ボディで、世界初のUSBバスパワー駆動を実現したことにより、外出先や出張先に持っていくというスキャナの新しい活用シーンを広げた。AC電源を接続して使用する際には、バスパワー駆動時の2倍に当たる、毎分8枚のスキャンスピードを実現しており、単なるポータブルではなく、本格的なドキュメントスキャナとしても十分な性能を持っている。これら世界初、最小、最軽量と謳うFI-S300が、ドキュメントスキャナの利用シーンの裾野を大きく広げつつあるのは、ゲキ売れ2にランクインしてきたこと1つをとっても間違いないだろう。
同じ富士通のFI-S300の発売により、小型という点においては譲ったものの、A4カラー原稿を両面毎分18枚のスピードで、1度に50枚まで読み取ることができるという性能は、フラットベッド型に対するドキュメントスキャナの優位性を存分に示すもので、大量の文書をデジタル化するニーズがあるならば、大いに活躍することは間違いない。また、FI-S300と同様にFI-S510にも、専用のキャリングバッグがついている。このことを見ても、富士通はドキュメントスキャナに対して、“持ち運んで利用する製品”という位置づけをハッキリと持っていることが分かる。単に便利なものではなく、日々使うものとしての明確なコンセプトに基づく設計が評価されて、富士通のADFスキャナが見事ゲキ売れ2、3を獲得した。
スキャナのセンサーにはCIS(セルフォックレンズ等倍光学系)方式とCCD方式の2種類がある。光学系がシンプルで小型化に有利なCISに対して、ミラーとレンズを使ったセンサーユニットが必要で大型である反面、被写界深度(ピントの合う深さ)が深いCCDは、厚みのある本の中央部まで、ボケることなくスキャンすることが可能になっている。
エプソンGT-S600は、CCD方式を採用しており、その利点はそのままに、センサーユニットやモータを可能な限り小型化することで、CIS方式に迫る薄型のフォルムを実現している。フラットベッド型スキャナが、ADFスキャナに対して持つ最大の優位性は、書籍などの見開きをスキャンできる点にあるが、被写界深度の深いCCD方式のほうが、フラットベッドの利点をより活用することができるのだ。カバーを横開きにすることで設置性にも優れた本製品が、フラットベッド型スキャナをよく理解するユーザからの支持を得て、ゲキ売れ4にランクインしてきた。
今や写真に対するビジネスニーズのほとんどは、デジタルカメラで満たされてしまうため、フィルムスキャンが要求されるビジネスは、デザインや出版、広告などの業種に限られてしまう傾向がある。そういう意味において、本製品は、ビジネス用途にはオーバースペックと判断される方も少なくないだろう。しかし、前述したようにフラットベッドの利点をより活かすならCCD方式のほうが有利なのはもちろんのこと、付属ソフトToolboxと連携する7つのボタンのうち、4つまでがPDF用となっており、紙資料のデジタル化用途も十分考慮された設計である。“据え置きで多様な用途に応える高性能スキャナを1台ほしい”というニーズに正面から応えたことが、本製品をゲキ売れ5にランクインさせたと見てよいだろう。
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11月16日〜12月15日の1ヵ月間、ヨドバシカメラ全店およびヨドバシ・ドット・コムで最も売れた「スキャナ」上位5製品はこれだ!
(情報提供:ヨドバシカメラ)
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GT-S600
[USB2.0接続 カラリオ カラーイメージスキャナ 3200dpi エントリーモデル]

●メーカー:エプソン
●価格:9,980円 (2007年12月26日時点)
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CanoScan 4400F
[USB2.0接続 4800dpi フィルムスキャン標準搭載モデル]

●メーカー:キヤノン
●価格:15,800円 (2007年12月26日時点)
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