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ユーザ視点で考える「SaaS」活用の極意

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ユーザ視点で考える「SaaS」活用の極意

2008/03/13


 日本郵政グル−プが6万ユーザという世界最大規模でセールスフォース・ドットコムのSaaS(Software as a Service)型CRM/SFAの導入を発表したことは、2007年のIT業界における1大トピックといってよいだろう。セールスフォース・ドットコムに触発されるように、SaaSに参入するソフトウェアベンダは日々増加し、連日、“SaaS”というキーワードはメディアを賑わしている状況である。本稿では今回から2回に渡り、SaaSの基本から、利用すべきベンダの見分け方、市場をリードする主要プレイヤの動向と企業ユーザに与えるインパクトなどについて解説していく。

SaaS
[前編] width= 掲載日:08/03/13 
[後編] width= 掲載日:08/03/21 
ユーザ視点で考える「SaaS」活用の極意 SaaSがもたらす「変革」の本質とは

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ユーザ視点で考える「SaaS」活用の極意

アナリストプロフィール

城田 真琴

情報技術本部 技術調査部 主任研究員 城田 真琴(Makoto Shirota)

株式会社 野村総合研究所企業サイトへ
アナリストファイル #020

大手電機メーカーのシステムコンサルティング部門を経て2001年、野村総合研究所に入社。以来IT 動向の調査と分析を行うITアナリストとして活動。専門は、SaaS、SOA、EA(Enterprise Architecture)、ビジネス・インテリジェンスなど。



1

大企業と中小企業で異なるSaaSのメリットの感じ方

 今さらではあるが、SaaSとは「ソフトウェアの機能をインターネットを通じてサービスとして提供する」というソフトウェアの提供形態である。
 ユーザから見た場合、パッケージソフトウェアを購入して自社で運用する場合と比較して、SaaSの利用には一般的に以下のようなメリットがある。

コスト削減

運用管理作業をベンダ側に一任できる

導入の容易さ/迅速性

柔軟な利用が可能(必要がなくなればすぐに利用を停止できる)

自社でカスタマイズ可能(一部のSaaS)

 しかしながら、上に挙げたようなメリットをメリットと感じるかどうかは、大企業と中小企業との間でやや温度差があるように思える。表1は、筆者がこれまでユーザ企業に対して行ったヒアリング結果から、大企業と中小企業が、上に挙げたSaaSの代表的なメリットをどのように捉えているかをまとめたものだ。

表1 大企業と中小企業がSaaSに感じるメリットの違い
表1 大企業と中小企業がSaaSに感じるメリットの違い
出典:野村総合研究所

 各企業によって考え方に差異はあるだろうが、誤解を恐れずにいえば、中小企業がコスト削減や運用管理をベンダに一任できる、といった点に魅力を感じているのに対し、大企業の場合は、コスト削減は二の次で、導入の容易さ/迅速性や自社でカスタマイズできるといった点に魅力を感じているように思える。
 特に大企業の場合は、基幹系システムにリソースを集中させたいがために、情報系を中心に他社と差別化を図る必要がないシステムでは、できる限り少ないリソースでスピーディに導入したい、あるいは、ビジネス部門の要求に迅速に対応できるようにしたいというニーズが高い。このため、迅速に導入が可能で、自らカスタマイズできるSaaSをシステム調達の選択肢の1つとして、積極的に検討するようになってきているようだ。

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INDEX

【1】大企業と中小企業で異なるSaaSのメリットの感じ方

【2】まずは、経産省/総務省が策定したSaaSガイドラインの活用から

【3】ユーザのメリットから見るSaaSのチェックポイント

 3-1 中小企業ユーザにおけるチェックポイント

 3-2 大企業ユーザにおけるチェックポイント

 3-3 企業規模共通のチェックポイント

【4】SaaSアーキテクチャの成熟度モデル

【5】アプリケーションによる違いには考慮が必要

 5-1 Web会議や電子メール、グループウェア、会計ソフト

 5-2 CRM/SFA

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