
日々めまぐるしく変化するIT業界。市場を牽引しているベンダや製品を知ることは、失敗しない製品選定のための重要なファクターだ。そこで参考にしていただきたいのが、第三者機関から提供される調査レポートをベースにお届けする「シェア情報アーカイブ」。今回は、ミック経済研究所の情報を元に、負荷テストツールのシェア情報をご紹介しよう。
ミック経済研究所の調べによれば、2006年度の負荷テストツール市場は、ベンダの新規参入とECサイトの増加や企業システムのWeb化などによる需要の増加から、出荷金額が前年対比6%増の17.3億円へ成長した。また、2007年度には、19.4億円と更に12.1%の伸びが予測されている。
市場占有率を見ると、2006年度の出荷金額ベースで日本HPが28.9%で1位、2位のエンピレックスが27.2%、3位の日本IBMが17.9%で続いている。2007年度の出荷金額は1位と2位との差が詰まっており、負荷テストツール自体の認識度や必要性の高まりから競争は激化してきている。ベンダの動向としては、2007年10月にはネットジャパンが、低価格や高機能、操作の容易さを特長とした「WAPT」をリリース。また、ボーランドも、2006年に米国本社が買収した米旧Segue Softwareの製品「Borland SilkPerformer 2007」をリリースしている。
しかし、導入先は依然大手が中心で、中堅中小ユーザではオープンソースのツールを使用したり未導入のケースが多い。その対策として各ベンダは、ライセンス販売に加え、1ヵ月単位の期間貸しや結果分析のサービスを提供することで拡販を図ろうとしている。今後は、ツール導入の費用対効果ではなく、充分にテストせずにサービスを開始し、高負荷時にシステムダウンした場合の“ビジネス損害額”対“ツール導入費用”という図式がユーザに根付くことで、本格的な市場の形成が見込まれる。

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