モバイルPCを紛失しても情報漏洩を防ぎたい

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モバイルPCを紛失しても情報漏洩を防ぎたい

2011/06/20


 出張先や客先でのプレゼンテーションや情報確認などで大活躍しているモバイルPC。最近ではその基本性能もデスクトップPCに引けをとらないくらい高性能化し、重要情報を含む大量のデータを簡単に社外に持ち運んで活用できるようになった。しかしその反面、モバイルPCを紛失したり盗まれたりしたときのリスクは高くなるばかりだ。情報漏洩などで社会的信用を損なわないためには、できるだけモバイルPCの社外への持ち出しを制限したいところだが、それでは、せっかくのモバイルPCの優れた機動性をいかすことができず、業務効率の向上に役立たなくなってしまう。そこで今回は、これまで通り自由にモバイルPCを社外に持ち運んで活用できるように、モバイルPCが紛失・盗難に遭おうとも情報漏洩を防ぐための方策を紹介する。

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解決策1

第三者にモバイルPCの中身を見せない

 喫茶店や新幹線の中でモバイルPCを操作しているビジネスマンをよく見かけるようになったが、トイレなどで少し席を外したりしている間に、たとえ盗難に遭わなくても、勝手にモバイルPCを第三者に操作されたり、情報を覗かれてしまう危険性は高い。そこで、自分以外の人間がモバイルPCを勝手に操作できないように、パスワードを入力したり指紋認証したりしないとモバイルPCを操作できないように設定しておこう。例えば、Windowsには標準でパスワードを入力しないと起動できないように設定できる仕組みが組み込まれているので、まず最低限これを利用すること。
 ただし、このWindowsパスワードを数分で解析して割り出すソフトがインターネット上で出回っているので、これだけではとても安心できない。そこで、次にWindowsを起動する前の段階でパスワード入力が必要になる仕組みを利用しよう。この機能は「BIOSパスワード」(BIOS:バイオスと発音、パソコンの電源やキーボードなどを制御しているプログラム)と呼ばれており、モバイルPCの電源を入れた直後にこのパスワードを入力しないと、Windowsを起動できないように設定できる。また、最新のモバイルPCには銀行のATMなどで導入されているのと同じ指紋認証機能がついた製品やICカード機能を搭載した製品もある。こうした製品を導入することで、指紋が合わないかぎり、あるいは本人しか持っていない社員証をかざさないかぎり、そのモバイルPCを操作することができないようにできる。
 さらに、盗難の場合には、モバイルPC内部のデータ記憶装置(ハードディスク)を取り外して中身の情報を盗もうとする犯罪者も少なくないが、その対策はハードディスク暗号化ソフトの利用がおすすめだ。このソフトウェアを使うと、ハードディスクを丸ごと暗号化してくれる。その結果、パスワードを入力しないとハードディスクを利用できなくなる。
 また、暗号化するかどうかは利用者の裁量に任せるのではなく、ハードディスク内のすべての情報を自動的に暗号化するので、暗号化し忘れたというミスをなくすこともできる。
 一方、せっかくこうしたセキュリティ機能を提供しても、一々モバイルPCを使うたびにパスワードを入力するのが面倒なので、こうした機能を利用しようとしない社員が結構多い。「自分だけは紛失・盗難にあったりすることはないよ」と、過信しているのだ。これでは、会社の情報漏洩リスクは少しも下がらない。そこで、社員にセキュリティ機能の使用を徹底させることができる「IT資産管理ツール」がオススメ。IT資産管理ツールを導入すると、社内で使われているすべてのパソコンの設定状況を、システム管理者が1つの画面でまとめて把握することができるようになる。その結果、一定のセキュリティ基準を満たさないモバイルPCがあれば、そのモバイルPCに対して、会社で決めているセキュリティ設定を強制的に適用することができる。

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