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PCなどの機器を安全に廃棄したい

2011/06/20


 パソコンは1人1台というのが当たり前の時代。取り扱うデータの量は増える一方で、それに伴いパソコンやサーバで使用しているハードディスクの台数も増え続けている。その結果、最近は不要になったハードディスクの処分方法が大きな問題になってきている。何の処置も施さずに、そのまま不用意にパソコンなどを廃棄すると、ハードディスクから機密情報が盗み取られる危険性がある。しかも、これらの機器は産業廃棄物という扱いになるので、どのように廃棄処分したのか、その記録を残す必要もある。そこで今回は、パソコンやサーバのハードディスク内に残されているデータが他人に悪用されないよう、セキュリティ上の観点から安全にこれらの機器を廃棄するための方策を紹介する。
 万一データを他人に見られても実害が少ない「一般データ」が保存されている場合と、悪用されると相当な実害を被ることが予想される「機密データ」の場合では、取るべき手段が異なるので注意しよう。

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解決策1

一般データ:専用ソフトを使って完全消去する

 ハードディスクに保存されているデータは、ファイルやフォルダを削除すれば消えてしまうはずと思っているとしたら、それは大きな間違い。「ごみ箱」というフォルダに移動するから「ごみ箱」からも削除すればいいと思っていたら、それも違う。だったら、ハードディスクを再フォーマットすればいいと、ちょっとパソコンに詳しい人なら考えるかも知れないが、それも正しい方法ではない。
 実は、パソコン上で「削除」や「消去」という操作を行ったとき、ハードディスク内で実際に実行される動作は、データ自体を消すという作業ではなく、パソコンからそのデータを呼び出せなくしているだけに過ぎないのである。つまり、見かけ上、ハードディスクからデータが消えたようになるだけで、データ自体は消えていない。そして、新しいデータを書き込んだときに、初めて上書きされて前のデータが消えるという仕組みになっている。巷では、パソコンからは見えないハードディスクのデータを読み出すことができるハードディスクのデータ解析ソフト、うっかり消してしまったデータをもとに戻すデータ復活ソフトなどが存在し、これを悪用すれば、廃棄されたハードディスクからデータを自由に盗み取ることだってできてしまう。
 そこで、ハードディスク内のデータを完全に読めなくするデータ消去ソフトを使って、意味のない別のデータを上書きしてから廃棄するのが得策。ダイレクトメールの封筒に印刷された宛名を、上から意味のない文字列のスタンプで隠して読めないようにする「個人情報保護スタンプ」なるものがあるが、まさにそれと同じように意味のないデータでハードディスクのデータを読めなくするのがこのソフト。操作は至って簡単。データ消去ソフトが入っているCDをパソコンにセットして起動する。すると、WindowsなどのOSが起動する代わりにデータ消去ソフトが自動的に起動するので、後は表示された指示に従って消去していくだけ。このとき、一般的には3回繰り返して消去を実行するのが基本。黒板を1回消しただけではチョークの後がわずかに残ってしまうのと同じで、3回実行して念入りに消去しよう。

図1:データ消去ソフトの操作画面例 1
図1:データ消去ソフトの操作画面例 1
資料提供:オリエントコンピュータ株式会社
図1:データ消去ソフトの操作画面例 2
図1:データ消去ソフトの操作画面例 2
資料提供:オリエントコンピュータ株式会社

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