コネクテッドカープラットフォームの本命となるか?「AGL」

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流行りモノから新技術まで! 5分でわかる最新キーワード解説

コネクテッドカープラットフォームの本命となるか?「AGL」

2017/10/18


 最新キーワードを5分で理解するこのコーナー、今回のテーマは車載プラットフォームのオープン標準を目指すプロジェクト「Automotive Grade Linux(以下、AGL)」です。Linux Foundationの配下で来るコネクテッドカー時代に向けて、自動車に要求される各種アプリケーションの土台作りを目的として運営されている唯一のオープンソースプロジェクトです。トヨタ自動車の新型カムリへの搭載が発表されて話題を呼ぶAGLのあらましを解説します(取材協力:株式会社NTTデータMSE)。

未定

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「Automotive Grade Linux(AGL)」って何?

 Linux Foundationのオープンソースプロジェクトの1つ。コネクテッドカーに搭載する標準プラットフォームとしてLinuxのコア技術を活用する活動を行っている。現在は自動車メーカーとサプライヤ(OEMメーカー、Tier1サプライヤー(自動車メーカーに直接納品する一次請負業者)ソフトウェアベンダー、チップメーカーなどを含む)など100社を超える企業が同プロジェクトに参画中だ。

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AGLの特徴は?

 AGLは多くの自動車メーカーとそのサプライヤーが共通して利用できるオープンな車載用ソフトウェアプラットフォームを構築・提供しようというプロジェクトだ。OS開発にとどまらず、ハードウェア(チップ)からドライバー、ミドルウェア、アプリケーションフレームワーク、アプリケーションの開発までを視野に入れ、共通化できるソフトウェアを1つのパッケージにして公開することを目指している。

図1 AGLが目指す車載用ソフトウェアプラットフォーム
図1 AGLが目指す車載用ソフトウェアプラットフォーム
資料提供:NTTデータMSE
図2 AGLを搭載した車載システムのイメージ
図2 AGLを搭載した車載システムのイメージ
コックピットの情報表示イメージ。中央にナビゲーションマップが見える(上)。マルチ情報パネルのメニュー画面イメージ。エアコン、ナビゲーション、電話、ラジオ、マルチメディア、コネクティビティ、ダッシュボードなどのアイコンが並んでいる(中左)。タイヤの空気圧(中中央)やエアコン情報を示す車両情報表示例(中右)。音楽やラジオなどのマルチメディアアプリケーションも同一パネルに統合され(下左)、マルチメディア用の車内ネットワーク「MOST(「関連するキーワード」の項参照)」(下右)を介して出力される。

※2017年のCES展示会でのデモンストレーション映像より
※なお、制御系を含む車両情報は「CAN(「関連するキーワード」の項参照)から取得される。Automotive Linux Summit 2017では、トヨタ自動車が「レクサスRX450h」から取得したCANデータを使ったインジケーターやCANモニターの展示を行っている。
■オープンな車載用ソフトウェアプラットフォームの必要性

 現在の自動車にはECU(Electronic Control Unit)と呼ばれるコンピュータが多数(時には100以上)組み込まれており、ソフトウェアも多様なものが実装されている。制御系のECUにはOSを必要としないものやリアルタイムOSがふさわしいものがある一方、情報系のECUではインターネットを介して情報のやり取りを行い、GPSを利用した位置情報サービスとそれを活用するナビゲーション、音楽・動画などのエンターテインメント、電子メール、インターネット上のニュースなどの情報検索というように、さまざまな機能が盛り込まれるようになってきた。またフロントガラスの視界を確保しながら基本的な運転情報を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)や従来のメーターに替わる情報パネル、車体のリア/サイドのカメラからの映像をバックミラーに映し出すバックミラーモニター、ADAS (Advanced Driving Assistant System:先進運転支援システム)なども車載情報系のECUが担う。さらにスマートフォンなどモバイル端末に慣れた自動車利用者は、車内/車外を問わず同等の情報利用環境を求めるようにもなっている。

 現在では、これら機能搭載の有無と品質が自動車販売の競争力の鍵と見なされるようにもなってきた。自動車のメカニカルな性能やデザインが競争力の源だった時代から、ソフトウェアの取りそろえと個々の品質・機能の優劣がより重視されるようになってきたわけだ。

 多機能化を図る上ではソフトウェアの開発やメンテナンスのしやすさは重要な要素になる。信頼性を担保した上で、できるだけ低コスト短期開発・メンテナンスができなくてはならない。それはより早期に新技術を取り込むことにつながり、またメーカー独自の機能追加のための開発に割く時間を十分に取ることにもなる。そのためには各種システムに共通する機能をパッケージ化して、その上に独自の拡張機能やアプリケーションを構築できるプラットフォームがあることが望ましい。そこで標準OSと関連ソフトウェアをパッケージ化するAGLが有望視されているわけだ。

図3 コネクテッドカー時代のソフトウェア開発の課題
図3 コネクテッドカー時代のソフトウェア開発の課題
各サプライヤは、独自に開発するため、機能は同じでも、ソフトウェア、ハードウェアが異なり、
コスト・開発規模の増大、開発期間の長期化
新技術をすぐに取り込めない
メーカー独自機能に注力できない
などの課題が顕著化
資料提供:NTTデータMSE
■開発コスト低減や短期開発のためには標準プラットフォームが必要

 車載用では、かつてITRONなどリアルタイムOSが主流を占めていたが、自動車メーカーがそれぞれ別々のソフトウェア/ハードウェア構成をとる必要があり、サプライヤー側は各社専用にソフトウェアを開発せざるを得なかった。今後さらなる多機能化が進む中で、自動車業界のエコシステムを考えれば、ソフトウェアの標準プラットフォームの活用が求められるのは当然だ。オープンソースであり組み込み系システムの主流であるLinuxが、車載用途においても活用が図られるのは至極まっとうな成り行きだろう。

 AGLでは、自動車メーカー、ソフトウェアベンダー、チップベンダーなどの関係各社が協力して共通プラットフォームを構築し、基本機能や新機能をプラットフォーム内に取りこむことで、各社個別の開発量やコストを低減し、短期間で最新機能を活用できる製品をリリースできるようにすることを狙っている。

図4 AGLが目指す自動車業界のエコシステム
図4 AGLが目指す自動車業界のエコシステム
資料提供:NTTデータMSE

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