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池澤あやかと“ミライ”を試そう



第3回 交通渋滞がなくなる時代を目指す…? 最先端の交通流シミュレーション研究とは
前回前々回に続きお話を伺ったのは、東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)で「交通流」に着目して渋滞などの交通の課題解決のための研究を専門にされている和田健太郎助教です。和田先生は、ヒトとモノの移動を安全・円滑・快適にし、移動に伴う環境負荷を軽減することを目的にする「交通工学」の研究者です。その研究の概要を教えていただきました。

○渋滞とはどういう状態をいうか?
和田先生:私が所属する交通工学グループでは、複雑な交通現象の理解と多様な観測データの分析、交通制御・マネジメント手法の研究、及びそれらの評価ツールとしてのさまざまな交通シミュレーション開発を行っています。その大きな目的の1つが渋滞解消です。池澤さんは、渋滞とはどんな状態のことだと思いますか?

ITCセンター 和田健太郎助教


池澤:うーん、自動車が人の歩くスピードくらいでしか進めない……というような状態でしょうか。

和田先生:それはだいぶひどい渋滞ですね。交通工学では、「交通容量を交通需要が上回る状態」と定義しています。交通容量は道にどれだけの車が走れるかということです。それ以上に車が通ろうとすると、渋滞が起きます。一般にニュースで何キロ渋滞というような表現がされますが、そんな時、交通需要は交通容量をどのくらい上回っていると思いますか?

池澤:……50%くらいかと……。

和田先生:実は数パーセントから十数パーセント程度なんですよ。実際に渋滞に巻き込まれている時の感覚からすると、とても少ない数字に見えますよね。これは交通容量を超過した交通需要が時間につれてどんどん累積していくので、道路の需要超過時間よりも渋滞継続時間がずっと長くなってしまうからなんです。

 例えば2車線で1時間に2000台通れる道路で2000台が走行していた場合、たまたま1車線が事故処理で通れなくなると1時間に通れる台数は1000台です。道路にためられる車の台数は1キロに40台程度ですから、工事がほんの短い区間でも1時間後には約25キロの渋滞が起きます。しかも事故処理が終わって2000台が通れるようになり、またその時には交通需要が1500台に減っていたとしても、渋滞の解消には2時間かかります。こんな交通渋滞の特徴をグラフにすると、次のようになります。交通需要超過は短時間でも渋滞は長く継続しますから、超過を起こさないようにする対策が必要なのです。


グラフ 交通渋滞の特徴:交通容量と交通需要、需要超過時間と渋滞継続時間の関係

和田先生:では渋滞解消にどんな対策があるでしょうか。簡単にいえば、交通需要が特定時間帯に集中しないようにするか、交通のボトルネックを解消して交通容量を増大させるかの2つの対策になります。

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