SCM導入およびサプライチェーン管理状況の調査・前編

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導入率から使い勝手まで! IT担当者300人に聞きました

SCM導入およびサプライチェーン管理状況の調査・前編

2016/07/07


 キーマンズネットでは、2016年5月12日〜30日にかけて「SCMの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数:368)。回答者の顔ぶれは、業種別では「IT製品関連・ITサービス業」が38.9%、「電気・電子・OA」が10.3%、それら以外の業種が50.8%、企業規模別では大企業が39.9%、中堅企業が38.3%、中・小企業が21.7%という構成比であった。  

 今回は、サプライチェーン管理システム(SCM)の導入状況について聞いた調査結果を前・後編の2回にわたってお届けする。前編で取り上げるのは、サプライチェーン情報と財務情報はどの程度連携しているか」「サプライチェーン管理部門と他部門とはどのくらいの頻度で数量や財務情報を報告・共有しているか」などについてである。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値は丸め誤差により一致しない場合があることを事前にご了承いただきたい。

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SCMを導入済み〜検討中が31.5%、財務との連携は37.3%が何らかの方法で実施

 アンケートではまず、サプライチェーン管理システム(SCM)の導入状況を聞いた。結果は導入済みが19.8%、導入を検討中が11.7%で、SCM導入済み〜導入検討中を合算すると31.5%であった。

図1 SCMの導入状況

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図1 SCMの導入状況

 一方で「導入の必要性を感じない」が多数(68.5%)を占めた。「導入の必要性を感じない」と回答した群に導入しない理由を聞いたところ、「費用対効果が分からない」という回答が多かった。また、「必要だけれども、(導入には)マンパワーが必要。危機意識の欠如が大きく、新しいことへの参加には消極的」「導入に掛かる人的コストが不足している」「導入準備に投入できる時間と人員の確保ができない」「システム導入以前にルール作りをする必要がある」という回答も散見された。

  SCMツールを導入・定着させるにはITツールを入れれば済むということは少なく、多くの部門を巻き込んで、業務プロセスを整理したり、導入の利点を理解してもらったりする必要がある。旗振り役だけでなく、各部門長レベルのメンバーと意識合わせから始めなければならず、まさに「マンパワーが必要」な作業だ。導入に関わるメンバーそれぞれのミッションが異なるため、調整には、経営層など上層部の参加が必要な場合も少なくない。

 アンケートでは、このことを示すように「経営陣が必要性を理解していない」「SCMというものが何のことなのか経営陣が理解していない」と、経営トップが現場の課題を理解していないため、導入できないことを指摘するコメントが複数寄せられている。

 この他、およそ100人以下の小規模な企業や取扱品が少ない企業を中心に、「多品種少量生産で機動性を重視した場合でも種類が少ないので問題ない」「アイテムが少ない(のでシステムなしで管理できる)」「規模が小さいので問題があればリアルタイムにフェーストゥフェースで確認できる」という回答が寄せられた。

 次に、SCMやERPといったシステムの有無によらず、生産や在庫といった物量の情報と、財務情報との連携をどのくらい実施しているかを聞いた(IT導入を支援する立場の回答者は顧客企業の状況を回答いただいている)。

 結果は図2の通り、直接的な部門担当者ではないなどの理由から「分からない」とする回答者が多数(37.6%)を占めた。「一部でシステムを連携しているため、一定の整合性がある」(26.3%)と「情報統合のための基盤を持っている」(11.0%)を合わせると、ITシステムをベースに物量の情報と財務情報を連携しているという回答者が37.3%となった。一方で、「別々のシステムで管理しているため、情報の整合性はない」が20.9%存在することが分かった。

図2 サプライチェーン情報と財務情報はどの程度連携しているか

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