ウイルス対策だけでは足りない…エンドポイント総点検

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

アナタの知識が会社を救う! セキュリティ強化塾

ウイルス対策だけでは足りない…エンドポイント総点検

2016/07/19


 多くの業務においてPCをはじめとするデジタルデバイスは必需品となった。社員1人ひとりにノートPCが用意され、今ではスマートフォンやタブレットなどを使って場所や時間にとらわれることなく売上報告や日報提出をこなすという企業も増えてきた。このような状況において「エンドポイントセキュリティ」の重要性が増している。今回は「セキュリティ対策総点検」の第1弾として、エンドポイント対策を見直してみよう。

エンドポイントセキュリティ

エンドポイント、自信を持って守れていますか

 エンドポイントとは「終端」「終末」を意味するが、ITの世界においては従業員が使うデバイス(クライアント端末)を指す。ここを守ることはITセキュリティの基本であり、かつ「最先端」の技術を投入すべき場所でもある。

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が発表した「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況[2016年第1四半期(1月〜3月)]」を見てみよう。ウイルスや不正プログラムの検出数は増加傾向にあり、その検出経路は「ダウンロードファイル」と「メール」で占められている。

図1 ウイルスおよび不正プログラム検出数の推移(検出経路別)
図1 ウイルスおよび不正プログラム検出数の推移(検出経路別)
出典:情報処理推進機構「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況[2016年第1四半期(1月〜3月)]」より

 大事な情報を保存したり、加工したりする「エンドポイント」を守ることは、企業そのものを守ることにもつながる。例えば、前回取り上げた「ランサムウェア」はPC内のファイルを勝手に暗号化し、復号のための“身代金”を要求する。まさにエンドポイントが狙い撃ちにされているのだ。


1

多様化するクライアント端末の防御対策

 今後、従業員1人が扱うクライアント端末数は1台以上に増えていくことだろう。まずはPCというエンドポイントを守ることを考えよう。

1-1

「アンチウイルスソフト」は進化している

 PCの歴史はウイルスとの闘いの歴史でもあった。古くはフロッピーディスクを介して流行したウイルスは、USBメモリ、メール、Web閲覧など、あの手この手と多彩な方法で侵入を試みてくる。

 これら脅威への対抗手段も進化している。かつて「ウイルス対策ソフト(アンチウイルスソフト)」と呼ばれていたツールは、今日では情報漏えい対策機能や挙動監視機能などを備える「総合セキュリティソフト」へと姿を変えている。

 いわゆるウイルス対策に加え、PCを攻撃する「外部からの不正な通信」、個人情報を発信するなどの「内部からの不正な通信」を検知するパーソナルファイアウォール機能、マルウェアと呼ばれる不正な行動を引き起こすプログラムが置かれているWebサイトなどへの接続を止めるURLフィルタリング、昨今増えている「脆弱性への攻撃」や「ルートキット」対策などPC保護に必要な機能が追加されているのだ。

 しかし、ウイルス対策ソフトから総合セキュリティソフトへの移行は進んでいるとは言い難いのが現状だ。トレンドマイクロが2015年6月に発表した「組織におけるセキュリティ対策 実態調査2015年版」によれば、「ウイルス対策ソフトを利用し、常に最新の状態にしている」と回答した企業は全体の67.2%。一方で「総合セキュリティソフトを利用し、常に最新の状態にしている」と回答した企業は15.1%にとどまっている。

図2 クライアント端末におけるセキュリティ対策
図2 クライアント端末におけるセキュリティ対策
出典:トレンドマイクロ「組織におけるセキュリティ対策 実態調査2015年版」より

 昨今のセキュリティ事故をみれば、「ウイルス対策ソフトをインストールして、パターンファイルも常に更新しているから大丈夫」という考え方は慢心だ。次々と新種が登場するマルウェアを防御するためのパターンファイルを常に最新の状態に保つことは当然であるが、ツール自体も「最新」にしてきちんと運用できているかどうかを確認したい。

 なお、たとえ少人数の組織であっても、できる限り法人向けの製品を導入すべきだ。セキュリティベンダからのサポートが期待できるだけでなく、ツールのアップデートやパターンファイルの更新を従業員任せにせず、管理下にある全クライアント端末の一元管理ができるからだ。最近ではクラウドを活用することで管理用サーバが不要になる製品も登場している。

チェックポイント!:

全従業員のPCにセキュリティ対策ソフトがインストールできているか?

セキュリティ対策ソフトは最新バージョンにアップデートできているか?

パターンファイルが常に正しくアップデートされているか?

個人用ではなく法人用製品を導入して、一元管理ができているか?

セキュリティ情報局にご登録頂いた方限定で「ウイルス対策だけでは足りない…エンドポイント総点検」の続きがご覧いただけます。

「セキュリティ情報局」とは、週1回のメールとサイト上で、セキュリティの基礎知識や最新情報などの記事をご希望の方にのみご提供する登録制のサービスです。「セキュリティ登龍門50」では、実際に起こったセキュリティに関する被害例やその対策、統計データなどを紹介します。また「セキュリティWatchers」では、最新事情や海外の状況などを専門家がレポートします。


エンドポイントセキュリティ/ウイルス対策だけでは足りない…エンドポイント総点検」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「エンドポイントセキュリティ」関連情報をランダムに表示しています。

エンドポイントセキュリティ」関連の製品

AXIOLE 【ネットスプリング】 ハイブリッド環境の特権アカウント保護をレベルアップさせる12の必須要件 【CA Technologies】 「WannaCry」でも悪用か、“官製ハッキングツール”の脅威にどう対処する? 【株式会社シマンテック】
認証 ID管理 アンチウイルス
LDAP、RADIUS認証プロトコルに対応し、最大2万5000アカウントまでサポートする、ローカルとクラウドの認証を一元化できるアプライアンスサーバ。 ハイブリッド環境の特権アカウント保護をレベルアップさせる12の必須要件 「WannaCry」でも悪用か、“官製ハッキングツール”の脅威にどう対処する?

エンドポイントセキュリティ」関連の特集


自社を狙うマルウェアが半年で200万件に達するというマイクロソフト。彼らはなぜ「サイバー攻撃の検知力…



機密情報保護や情報漏洩による企業リスク低減として利用が進み、2014年度は12億円が見込まれるDLP…



情報漏洩防止のためとはいえ、自社で記録媒体のデータ消去は正直大変…そこで役立つのがデータ消去サービス…


エンドポイントセキュリティ」関連のセミナー

Active DirectoryのID管理、管理者の残業を減らす仕組みとは 【テクラス/ゾーホージャパン】  

開催日 11月17日(金)   開催地 東京都   参加費 無料

いつの時代も情報システム部門は日々多くのタスクに追われています。テクノロジーの進歩や会社の成長に合わせて、専門として習得しなくてはならない範囲も拡大し、難易度は…

事例から学ぶ特権ID管理セミナー:製品選定のポイントと活用事例 【NTTテクノクロス】  

開催日 12月7日(木)   開催地 東京都   参加費 無料

IT統制の取り組みがスタートし、IT全般統制などの法令監査において特権IDの管理に関する監査が、年々厳しさを増しています。また、マイナンバーやPCI DSSなど…

Crowd Strike徹底体感セミナー 【マクニカネットワークス】 締切間近 

開催日 10月26日(木)   開催地 東京都   参加費 無料

サイバー攻撃やランサムウェアの被害が後を絶たず、最近の攻撃は情報窃取はもとより、“破壊”に及ぶケースもあり、大きな問題となっています。そんな中、多くのお客様は「…

「エンドポイントセキュリティ」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

Myリストへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


ページ: 1 | 2 | 3


30008940


IT・IT製品TOP > エンドポイントセキュリティ > アンチウイルス > アンチウイルスのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ