ロボットから触ってほしいと懇願されたら!倫理的問題を感じる?

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掲載日 2016/04/21

ロボットから触ってほしいと懇願されたら! 倫理的問題を感じる?

米スタンフォード大の研究者がロボットと人間のコミュニケーションに関する実験を行った。ロボットが自分の身体の各部位を触る指示を出し、被験者の生理的な変化を計測。人間同士の場合と類似の変化が認められた。

***

 人間とコミュニケーションするロボットの開発が進んでいる。声によるコミュニケーションでは、店頭で人間の代わりに応対を担当するところまで進歩してきている。

 米スタンフォード大学の研究者は、ロボットと人間の間の「触る」コミュニケーションに関する実験を行った。
声を発する小型ロボットと人間とのコミュニケーションの実験動画
 実験に使用する小型ロボットは触られた感覚を感知する機能をもっている。と同時に、声を出して触ってほしい部分を人間に指示することができる。

 被験者としての人間は、指示に従ってロボットの各部位を触っていく。被験者の触る側の手と反対側の手には人間の生理的な変化を測るセンサーが装着しされている。

 その結果、相手がロボットであったとしても、普段なら人間同士でも触らない部位(目やおしり)を触ることを指示されると、人間相手に普段から触りやすい部位(手や肩)に触る場合と比較して、人間側に生理的変化が生じた。

 つまり、人間同士の「触る」コミュニケーションと類似の生理的な変化が小型ロボットと人間の間にあたっても観測されたのである。

 コメントとしては、実験の様子を記録した動画に対して、「笑わずにこの実験映像を見てほしい」(インド)、「正直、実験の映像に登場する男性は、ロボットのどの部分を触るのにも差がないように見える」(米国)があった。

 日本からは、「ロボットが『手を触って』『耳を触って』『お尻を触って』とかお願いしている実験でも、人間が言っていると思った瞬間、倫理的な問題が生じる」との、ロボットと共存する社会での課題を指摘するコメントがあった。

 スタンフォード大学の研究者は、この実験を通じて人間と接することになるロボットのデザインへの適用、人工知能による人間に近い感覚をもつロボット開発への応用を考えている。

 ロボットのデザインがダミー人形のような人間に近い形体になれば、さらに触るコミュニケーションの心理的な感覚は人間に近くなるはずである。

 またロボットの心理的反応が人間に近くなり、ディープラーニング(深層学習)を通じて成長するとなれば、さらに人間と区別がつかないロボットの登場へとつながるかもしれない。
  • 「ロボットは我々が考えているよりも多くのことを蓄積して引き継ぐことになる」(オーストラリア)
  • 「笑わずにこの実験映像を見てほしい」(インド)
  • 「正直、実験の映像に登場する男性は、ロボットのどの部分を触るのにも差がないように見える」(米国)
  • 「あなたは日々なにかを学んでいる」(英国)
  • 「ロボットが『手を触って』『耳を触って』『お尻を触って』とかお願いしている実験でも、人間が言っていると思った瞬間、倫理的な問題が生じる」(日本)
  • 「私のおしりを触ってください」(日本)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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