異色キャリアのリハビリ医・酒向正春が考える「チーム医療」

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異色キャリアのリハビリ医・酒向正春が考える「チーム医療」

情報共有システム・コミュニケーションツール 2016/03/14

サイボウズ式 ーキーマンズネット出張所ー

サイボウズ式』とは…「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイト。本記事は「サイボウズ式」で掲載した“チームワーク”がテーマの記事を、キーマンズネット編集部が一部抜粋・編集して掲載しています。
本記事は2014年3月19日に掲載されたものです。一部時制や固有名詞などが現状にそぐわない可能性がございますので、予めご了承下さい。

東京・二子玉川にある世田谷記念病院の酒向正春先生は、40歳を過ぎて脳神経外科医からリハビリテーション医へ転身した、異色のキャリアを持つ医師。脳画像から患者がどこまで回復可能かを読み取り、それに基づいて積極的な「攻めのリハビリ」を行うという独特の手法で驚くべき成果を上げ、数多くの患者およびその家族から絶大な信頼を得ています。

著書「あきらめない力」にも詳しく書かれた、どんなに困難なケースでもあきらめずとことんまで粘り抜くその真摯な仕事ぶりは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられ、大きな反響を呼びました。

「リハビリはチームで行う医療」と酒向先生は言います。では先生は、理想とする医療を実現するためのチームをどのように構築し、運営しているのか?そして先生の考えるリーダーシップのあり方とは?

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脳神経外科医からリハビリテーション医へと転身された、世田谷記念病院の酒向正春先生
世田谷記念病院 酒向正春先生…以下、酒向(敬称略)
聞き手・ライター 荒濱 一さん…以下、荒濱(敬称略)

異例の転身、それは「超高齢化社会」を支える医療を生み出すため

荒濱:まずは酒向先生が、脳神経外科医からリハビリテーション医へ転身された理由を教えて下さい。

酒向:これは非常にシンプルでして。脳外科医には、世界で勝負しよう、自分の手術で患者さんを良くしようという、アクティブかつ優秀な先生が多いのです。ところが一方で、例えば脳卒中を発症した中には、手術をしても良くならない、あるいは重症すぎて手術すらできない患者さんもいる。そうした患者さんを専門的に治す医者は誰もいなかったんですよ。ならば自分がやろうと。

これから超高齢化社会を迎えると、脳卒中などで脳を損傷しなくても、ある意味、誰もが障害を抱えるようになる。そんな中、重症な患者さんでもここまでは治る余地があるということをしっかり診断した上で、能力を上げていく。そうした医療があってもいいのでは考えたのです。

一般的に、バリバリの脳外科医がリハビリ医に転じるというと、キャリアダウンと受け取られかねませんが、私からすると新しい医療を創り上げるという意味で、むしろキャリアアップと考えて飛び込んでいきました。

荒濱:先生のリハビリは非常に特徴的と聞きます。どのような特徴があるのでしょう?

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酒向先生の新著「あきらめない力」

酒向:私は主に脳卒中の患者さんを対象にしており、まずは脳の画像から、どこが壊れていて、どういう後遺症が出るかを読み取ります。障害や後遺症は、奇跡は起こらないので、残念ながら残るんですよ。その上で、どこまで能力を上げられるかを考えて、限界近くまで攻めのリハビリを行い、失われかけた人間性を取り戻す「人間回復」のお手伝いをする。それが私のリハビリです。

脳画像に、年齢・発症前の運動・認知機能などの影響を組み合わせると、このくらいの損傷であればここまでは良くなると予測できるんですね。その予測に基づき、目標を立ててチームを率いていくわけです。こういう医療をやっている医者は今までいなかったそうです。

荒濱:脳画像からどこまで回復するか予測できるのですか?

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