見逃せない“DaaS”という選択肢!デスクトップ仮想化でコスト抑制する秘訣とは?

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DaaSという選択肢も見逃せない!
デスクトップ仮想化で“コスト抑制”する6つの方法

2016/03/09

 クライアント環境の合理化のための手法を俯瞰した第1回記事、デスクトップ仮想化の2方式のメリットと注意点・応用領域を解説した第2回記事に続き、今回はデスクトップ仮想化の中でも仮想PC方式の主要な導入障壁になっているコストを抑制する策について考えてみる。シンプルにPC環境を仮想PCに移行する以外に、標準的なPC環境をマスターイメージにしてリンククローン/PVSを利用する方式と、運用管理工数を削減する機能、及びDaaSの利用メリットと注意点について解説していく。

デスクトップ仮想化

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1予算超過で“期待外れ”にならない仮想PC導入方法

 前回記事で紹介したとおり、システムコストと運用管理コストでデスクトップ仮想化方式を選ぶなら、SBC(サーバーデスクトップ共同利用)方式が得策だ。ケースにもよるがストレージ容量は1/10以下、メモリ容量も数分の1以下にできる可能性がある。ライセンスコストも比較的低額だ。運用管理もそれほど複雑化することはなく、実機検証を含む事前準備のコストを相殺しても余りあるコストメリットが得られるだろう。だがサーバーOSとマルチセッションに対応するアプリケーションしか使えないことと、ユーザが求める性能要件に個別対応できないところが問題だ。現在ではより柔軟に使える仮想PC方式(VDI)が注目されることのほうが多いようだ。

 仮想PC方式でシステムコストの半分程度を占めるのがストレージコスト。前回記事でも触れたように、IOPSの確保がコスト増加の主な要因になる。ここで注意したいのは、I/Oが集中するのは起動時、ログイン時、ログオフ時と、限られたタイミングであることだ。「ブートストーム」「ログインストーム」「ログオフストーム」と呼ばれるバースト状態が特定時間帯に発生し、その時間帯の業務はレスポンスが低下してしまう。ひどい場合はログインに数十分かかり、その間心配になったユーザが再起動してしまい、ブートストームを重ねて発生させるようなこともかつてはあった。これが「デスクトップ仮想化 失敗例」として紹介されることで、導入をためらった企業もあるかもしれない。

 現在の導入企業では、運用の基本として仮想PCは常時起動したままにすることが多く、ブートストームは問題にならなくなっており、ログオフ時間も時間差があることが多いので問題になることは少ないようだ。ログインストームは相変わらず問題だが、システムのサイジングをその時間帯のIOPSに合わせることで、問題を発生させないようにしている。逆に言えば、バースト時の性能を把握しないまま通常業務時の負荷をベースにサイジングしてしまうと、業務停滞を引き起こす可能性が高い。

 では、ログインストームによる業務停滞を引き起こさず、コスト面でも適正な仮想PC方式導入はどのようにすればよいのだろうか。

1本当にフルクローンが必要?

 第1回記事で触れたように、仮想PC方式では仮想PCをあらかじめ用意するフルクローン方式と、リンククローン/MCS/PVS方式が利用できる。VMwareの技術であるリンククローンは、マスタとなる仮想PCを定義し、その仮想HDDのポインター情報を参照して他の仮想PCを展開する方式だ。マスタとなる仮想PCの内容は100%読み取り専用だ。クライアントOS部分はマスタ仮想PCに含まれるので、少なくともその部分は他の仮想PCが保持しなくてよい。各仮想PCは、ユーザが独自に追加・変更したアプリケーションやデータを、それぞれ差分ディスクとして保持することになる。ユーザが利用するときにはマスタ+差分がマージされて個別の仮想PCができあがる(図1)。

図1 リンククローンの作成イメージ
図1 リンククローンの作成イメージ
資料提供:VMware

 OS以外のアプリケーションなどもマスタとして確定できれば、その分の容量も個別に保持する必要がなくなる。これにより、マスタ化(標準化)した部分が多ければ多いほど、また仮想PCが多ければ多いほど、ストレージ容量は節約できることになる。また、仮想PCのプロビジョニングに要する時間も短縮し、運用がスムーズになる効果もある。管理者がマスタの構成を決めることができるので、アプリケーション統制もある程度実現可能になる。加えてパッチの適用やアプリケーション更新の場合にも管理者はマスタを更新するだけでよくなり、運用管理工数も削減可能だ。

 これとほぼ同様の技術はCitrixのXenDesktopでもMCS(Machine Creation Service)として提供されている。またCitrixではネットワークブートを行うPVS(Provisioning Service)も提供している(図2)。これは、PVSサーバに格納されているディスクイメージを複数の仮想PC(物理PCでも可能)に配信するもので、MCSやリンククローンよりもストレージ容量の削減が可能になる。場合によっては9割削減できるという試算もあるほどだ。またPVSサーバにはよくアクセスされるファイルをキャッシュ可能なので、ストレージのI/Oも削減可能だ。PVSサーバの用意が必要ではあるが、大規模展開する場合には有利な選択になりうる。

図2 PVSのイメージ
図2 PVSのイメージ
資料提供:Citrix

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