Wi-Fiより100倍速い!照明で通信ができるLi-Fiとは?

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掲載日 2015/12/03

Wi-Fiより100倍速い! 照明で通信ができるLi-Fiとは?

Wi-Fiの100倍もの高速通信が可能なLi-Fiの研究が進められている。LED電球が発する光で無線通信を実現する技術で、高解像度の映画が僅か数秒でダウンロードできるようになるという。

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 Wi-Fiの登場は画期的だった。電源ケーブルとLANケーブルに縛られ、決まった場所でしか使えなかったパソコンが家の中で自由に持ち運べるようになったからだ。スマートフォンが普及した今でも、大容量ファイルのダウンロードにはWi-Fiが欠かせない。

 そんなWi-Fiの100倍速いという、夢のような無線通信技術の研究が進められている。Li-Fiは、電波の代わりにLED電球の光を利用するもの。LED電球を数ナノ秒に一回という速さで点滅させることで、そのオンとオフを1と0としてデジタル信号を乗せることができる。LED電球の点滅は人の目には見えない速さで行われるので、照明としての機能を損なうこともない。今年初頭に研究室で行われた実験では、224Gbpsという途方もない高速も記録した。
Li-Fiテクノロジーについて伝える「ユーロニュース」
 これを実用化すべく取り組んでいるのが、エストニアのVelmenniという企業だ。同社はこの技術を現実のオフィスや工場に持ち出して、それらの環境下で1Gbpsという、Wi-Fiの実用速度の100倍にもなる高速を実現した。

 このLi-FiにはWi-Fiよりも優れた点がいくつもある。まず挙げられるのは、帯域が非常に広いということ。電球などの可視光線は周波数帯の幅が電波のなんと1万倍もあることから、それだけ多くのデータを並行して送受信できるようになる。現在のスマートフォンには月7GBまでといった通信料の制限がついて回るが、それも過去の話になるかもしれない。

 もう一つ挙げられるのは、電波送信の効率の悪さだ。電波の基地局で大量に消費されているエネルギーの大半は電波を送るためではなく、実は塔の冷却に使われている。そういった無駄の排除も期待できるのだ。

 さらに挙げられるのは、セキュリティーの高さ。Wi-Fi(電波)は壁を抜けて先まで届くが、Li-Fi(光)は壁ではね返るのでその部屋でしか使えない。これは一面では欠点と見ることもできるが、壁越しに傍受できてセキュリティー面での不安がつきまとうWi-Fiに比較すれば、安全面で大きな優位性と見ることもできる。

 また、Li-FiはLED電球を利用するため、各部屋の照明がインターネットのゲートウェイをも兼ねるという手軽さと便利さも期待できる。

 Li-Fiの速さなら、高解像度の映画が僅か数秒でダウンロードできるという。これが普及すれば、高速インターネットはまさしく空気のような存在になるかもしれない。実用化が待たれる技術だ。
  • 「Wi-Fiの100倍速いってマジで?」(オランダ)
  • 「えっ、光のスピードを使うんだって?」(イスラエル)
  • 「意欲的な計画ですね」(インド)
  • 「LED電球がWi-Fiルーターに取って代わる日も近いかもね」(インド)
  • 「Wi-Fiはもはやレトロな技術ってことか」(不明:「太陽系外」とのこと)
  • 「使用料金が月5千円くらいで、「従量制限無し」だったら使ってみたいけどね」(日本)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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