音波の威力に驚愕!64個のスピーカーで物体を飛ばす実験に成功

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載日 2015/11/12

音波の威力に驚愕! 64個のスピーカーで物体を飛ばす実験に成功

イギリスの研究者達が、64個の小型スピーカーによる強力な音波で物体を浮遊させ、動かすことに成功した。宇宙船が物体を引き寄せる……というようなSF作品の定番トラクター・ビームにもつながる技術だ。

***

 トラクター・ビームというものをご存知だろうか? スター・トレックやスター・ウォーズで宇宙船をドックに引き寄せたり、物体に照射して遠隔操作したりするのに使われるビームだ。人生の経験値の高い(?)アーケードゲーム・ファンであれば、1981年にナムコがリリースした「ギャラガ」のことを思い出された方もおられるかもしれない。画面上の宇宙蛾をピコピコ撃つファイターに敵のボスキャラが浴びせ、くるくると引き寄せて捕まえてしまう光線のことだ。ちなみに、問題の敵ボスを撃墜すると囚われていたファイターが降りてきて二連装の強力な攻撃が可能になる、というのは完全に余談だ。

 ……と、ここまでは完全にフィクション、絵空事だ。しかしその、トラクター・ビームの実現への第一歩になるかもしれないブレイクスルーがこのほど、イギリスから報告された。
開発者による紹介動画
 それは、要するに光線ではなく音波の力で物体を操るというもの。サセックス大学のSriram Subramanian教授やブリストル大学のBruce Drinkwater教授を含む研究チームは、64個の小型スピーカーを折り詰めのまんじゅうのように上向きに並べ、その出力によって音波によるホログラムのような効果を発生させることで、プラスチックビーズ程度の物体を自在に操ることに成功した。

 強力な音波がホログラムのように様々な形状を形作ることで、それによって対象物を自在に動かせるというのだ。例えば人間の手指やピンセットのような形状をつくることで物体をつまみ、渦巻きのような形状をつくることで物体をある場所まで移動させ、籠のような形状をつくることで物体を浮遊させたままで保つのだという。

 現状の出力では宇宙船はおろか、人間を動かにもほど遠く、豆粒のような物体がせいぜいだが、原理的にはSFで定番のトラクター・ビームの実現につながりうる。また、遠隔操作が可能なことから、デリケートな物体に直接手を触れることなく組み立てや輸送をしたり、小さな薬のカプセル、もしくは顕微鏡手術で使う微細な器具をつかんだり運んだりする、という用途も視野に入る。

 ただし残念なのは、音波を利用するせいで宇宙空間では使えないこと。スター・トレックやスター・ウォーズ、もしくはギャラガの夢を実現するには、もっともっと多くのブレイクスルーが必要になりそうだ。
  • 「そうか、宇宙じゃおならをしても誰にも聞かれる心配はないってことだな」(イギリス)
  • 「でもさ、身体のその部分を真空にさらすってことは……えらい結果を招いたりしないかい?」(イギリス)
  • 「科学の進歩というのはすごいね。これから1000年もしたら、今とは似ても似つかない世界になっているんだろうねえ」(米・ニューヨーク州)
  • 「トラクター・ビームって、スター・ウォーズに出てきた言葉だろ。この記事の見出し、間違ってないか?」(イギリス)
  • 「ブブー。トラクター・ビームというのは、1960年代後半のスター・トレックで最初に使われた言葉なんだよ」(米・ジョージア州)
  • 「民間で実用化される前に某国によって“軍事利用”されそうな気がするな!」(日本)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
おすすめ記事

バックナンバーをまとめて読むなら右のボタンから! 一覧へ


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。 また、「世界のRe:アクション」の記事は、インターネット上に配信されているニュース内容をもとに、キーマンズネットが編集して掲載しており、ニュース内容の正確性、真実性等を保証するものではありません。


30008027


IT・IT製品TOP > 仮想化 > その他仮想化関連 > その他仮想化関連のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ
噂のIT都市伝説

キーマンズネットとは

ページトップへ