禁断の脳内操作…米国防省が兵士に極小チップを移植するワケ

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掲載日 2015/10/15

禁断の脳内操作…米国防省が兵士に極小チップを移植するワケ

兵士の心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療と、戦場での能力強化を目的とした脳へのマイクロチップ移植が実験段階に入っており、2019年頃にはチップを移植された兵士が現場へ派遣される可能性があるという。

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 米国防総省(DARPA)は2014年から、兵士の心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療と、戦場におけるストレスを軽減し能力を向上させることを目的とした、脳へのマイクロチップ移植プログラム「ブレインマシン・インタフェース」を推進してきた。

 脳内に極小チップを埋め込んで脳内の電気信号をモニターするとともに、伝的刺激を与える「治療」方法は、すでにパーキンソン病などに適用されているが、国防総省のチップはPTSD症状の緩和だけでなく、異常な脳波の動きを電気的な刺激によって修正し、兵士の集中力を向上させることも目的としているという。

 脳へのインプラント実験開始は当初2019年を予定されていたが、このほど出版された「ザ・ペンタゴンズ・ブレイン」の著者アニー・ジェイコブソン氏によると、実験はすでに始まっており、今後5年以内には実際に移植を受けた兵士が、戦場に向かう可能性があるという。また脳を損傷し、極小チップ移植を受けた兵士に取材を申し込んだものの、国防総省から却下されたとしている。
パーキンソン病治療における脳チップ移植
 アフガニスタンとイラクに従軍した250万人の米兵士のうち、少なくとも30万人が衰弱性疾患の状態にあると推測されている。米国防総省側は、チップ移植はあくまでPTSD治療を目的だと主張しているものの、ジェイコブソン氏は兵士が武器として「利用」される危険性を警告する。

 ある意味人間の意識を操作するチップ移植については、やはり否定的なコメントが多かった。本の筆者と同じように悪用を懸念する声や、「嫌な記憶があるからこそ、間違った行動が抑制される」という、恐怖心や不安を科学技術で軽減するやり方そのものを批判する意見も。

 DARPAが2,600万ドルという巨額の予算を組み、カリフォルニア州サンフランシスコ大学(UCSF)で進めている脳インプラントプロジェクト「ブレインマシン・インタフェース」の存在が初めて明らかになったのは2014年2月のことだ。

 国防総省はパーキンソン病治療のための極小チップを開発したメドトロニック社(本社ミネアポリス)と共同で、兵士の脳に埋め込むためのチップを開発しているという。
  • 「……間違った方向へ向かったらどうするの?」(アメリカ)
  • 「医療側で働いている元従軍者として言うけど、軍では精神疾患でカウンセラーの治療を受けるとキャリアに傷がつく。このチップって本当にその人のためになるのだろうか?」(アメリカ)
  • 「マイクロチップ移植は、嫌な記憶を忘れさせることができる。素晴らしいアイディアのように思えるけど、嫌な記憶があるからこそ、間違った行動が抑止されるのだと思う」(カナダ)
  • 「アメリカの政治家を『正直』にさせるチップを開発したらどうだい?」(アメリカ)
  • 「『異常な脳波』ってどういうこと。うつ病になるのは戦闘の『正常』な結果でしょう」(アメリカ)
  • 「これってターミネーター?」(イギリス)
  • 「倫理的に問題ありすぎでしょ」(イギリス)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:岡 真由美)
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