埠頭に電波を!現場のクレームどう解消した?

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埠頭にも高速電波を!現場のクレームを無線LANが解消!

2015/12/07


 光回線をはじめとするブロードバンドのエリアカバー率は、年々広がっている。ところが、山間部などブロードバンド回線が敷設されていない地域や、建物の都合で社内に光回線を引き込めない場合は、低速な回線を利用しなければならない。その結果、インターネットの利用に大きな問題が生じてしまうことがある。こうした際に役立つのが、屋外で使うタイプの無線LANソリューションだ。
 今回の事例は、総合物流サービスを手がけている企業のケース。ブロードバンド回線が届いていない埠頭内の事務所で、無線LANを利用したネットワーク環境に切り替えたことで、業務効率を大きく高めることに成功した。へき地に事業所を展開する企業など、無線LAN環境の方が利用しやすい場合も多いのでかなり参考になるはずだ。

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導入企業プロフィール

鈴江コーポレーション株式会社
従業員数/207人(2015年3月末現在)
売上高/202億円(2015年3月期)
事業内容/倉庫業、港湾運送事業、貨物利用運送事業、不動産事業など
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導入製品・ソリューション

無線LANソリューション「Ruckus スマートWi-Fiソリューション/ZoneFlex 7731」
ラッカスワイヤレスジャパン
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課題 導入システム 効果

 事業所がナローバンドしか利用できない環境で、メール送信や社内システムの処理に時間がかかりすぎていた。

 無線LANソリューション「Ruckus スマートWi-Fiソリューション/ZoneFlex 7731」(ラッカスワイヤレスジャパン)を導入。

 ISDNや3G回線を使っていた頃に比べ、メール送信や社内システムの処理時間が劇的に短縮化。仕事上のストレスが大幅に減った。


1

ネットワークが低速で、メールの送受信だけで1分程度かかっていた

■埠頭に設置されている事務所に、光回線が敷設できなかった

 鈴江コーポレーション株式会社は、倉庫・配送センターの運営や国内外の輸送業務、港湾運送、輸出入手続き、各種不動産事業などを営んでいる企業。北海道から九州まで設置された国内拠点と、東南アジアを中心とした海外拠点とを結び、トータルな物流サービスを提供している。
 同社は、横浜市の大黒埠頭にも事業所・物流センターを置いている。この施設には、2015年10月時点で光回線が敷設されていない。また、ADSLは基地局から遠すぎてスピードが出ない環境だった。そのため、数年前まではISDNでネットワークに接続。その後、法人向け3Gデータ通信サービスに切り替え、多少のスピードアップは実現できたが、とても満足できる通信速度は得られなかった。
 特に問題になっていたのが、メールの送受信に時間がかかりすぎることだった。物流の現場では、輸送された荷物が破損しているケースもある。こうした場合、状況をきちんと記録しておくために写真を撮影するのが鉄則だ。多い日は、撮影した写真を何十枚もメールに添付し、事業所から荷主に送信する。この時、回線速度があまりに遅くて、業務に支障が出ていたのだ。
 同社は、大黒埠頭に事業所を置く他社と共同で、通信会社に対して光回線の敷設を依頼。しかし、着工の見通しは立たなかった。そこで自社で費用を出し、既に光回線が開通している隣接した自社倉庫から、事業所まで光回線を伸ばすこと検討。工事費は120万円程度で、決して負担できない金額ではなかったが、共同で依頼していた他社との足並みが崩れてしまうため、独自の敷設には踏み切れなかったという。

担当者のナマ声:現場のスタッフから、何度も通信品質アップの要望が

 「ISDNでメールを送っていた当時は、写真を添付したメールを1通送るのに、何十秒もかかっていました。また、社内の業務システムやグループウェアにアクセスする際の待ち時間も長かったですね。現場では、処理を実行するたびにコップを洗ってトイレに立ち、席に戻るとようやく処理が終わっているという感覚だったそうです。

 3G回線に切り替えて以降は、ルーターにUSB型の通信端末を接続して本社とやりとりをしていました。ISDNに比べると、通信速度は多少ですが早くなりましたね。ただ、機器の接触が悪くて、月に数回は通信が途切れるトラブルが起きていました。そのたびに、『何とかしてください』と電話を受けていました。
 現場のスタッフは、かなりのストレスを抱えていたと思います。本社で情報システムを担当している我々からすれば、現場に申し訳ないという思いが強かったですね」
(鈴江コーポレーション株式会社 管理本部情報システム部部長 伊藤誠氏)

情報システム部をとりまとめる伊藤氏
情報システム部をとりまとめる伊藤氏

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