クラウドサービスの利用状況(2015年)

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導入率から使い勝手まで! IT担当者300人に聞きました

クラウドサービスの利用状況(2015年)

2015/10/27


 キーマンズネットでは、2015年9月2日〜9月14日にかけて「クラウドサービスの利用状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数:315)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の43.2%、一般部門が56.8%という構成比であった。
 今回、お聞きしたのは「クラウドサービスに魅力を感じる点/懸念や不安を感じる点」「利用中のサービス」「サービスを選定する上で重要なポイント」など、クラウドサービスの利用状況を把握するための質問。その結果、約8割の企業でSaaSを利用していることが明らかとなった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

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1

未だ5割の企業が外部にデータを預けることに“心理的な不安”を感じている

 はじめに、「オンプレミスとクラウドサービスにおいてどちらが安全か」と聞いたところ、「オンプレミス」が25.2%、「クラウドサービス」が16.6%、「どちらとも言えない」が58.2%となり、オンプレミスがクラウドに勝る結果となったものの、約6割はどちらとも言えないと考えていることが分かった。

 「クラウドに魅力を感じる点」を尋ねたところ、1位が「経費削減(IT投資の軽減)」で50.5%、2位が「運用管理負荷の軽減」で49.8%、3位が「利便性(スマートデバイスなどで簡単アクセスが可能に)」で40.5%、4位が「導入までの期間が短い」で38.3%、5位が「システムの拡張性」で30.5%と続いた(図1-1)。クラウドサービスの利用によりサーバーなどの設備費用や運用管理費が削減できることが、利用側の最も魅力な点としてとらえられているようだ。また、100名以下の中小企業では約3割(32.4%)が「セキュリティ」と答え、1001名以上の大企業の回答数(11.6%)と比べ3倍も多く回答する結果となった。中小企業にとっては自社システムのセキュリティに不安を抱える部分も多く、一方でクラウドサービスはサービス自体にセキュリティ対策も施されているものが多いため、魅力を感じるポイントとなっているようだ。

 また、「クラウドに懸念や不安を感じる点」についても聞いた。その結果、1位は「セキュリティ(不正侵入などの脅威)」で65.2%、2位は「サービスの安定性・継続性(可用性)」で59.7%、3位は「データを外部に預ける心理的不安」で49.8%、4位は「サポート体制」で36.1%、5位が「コンプライアンス」で28.4%と続いた(図1-2)。セキュリティに最も不安の声が寄せられる結果となったが、加えて、これだけクラウドサービスが普及した今でも約5割(49.8%)もの方がデータを外部に預ける“心理的な不安”を抱えている状況も明らかとなった。

図1 クラウドに魅力を感じる点・クラウドに懸念や不安を感じる点

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図1 クラウドに魅力を感じる点・クラウドに懸念や不安を感じる点
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2

選定基準は「月額費用」がトップ、「グローバルで活用できるか」もポイントに

 次に、クラウドサービスを利用中の企業に「クラウドサービスを選定する上で重要なポイント」を伺った。その結果、1位が「月額費用」で75.4%、2位が「サービスの安定性・継続性(可用性)」で71.6%、3位が「セキュリティの堅牢性」で64.2%、4位が「運用負荷が小さい」で44.8%、5位が「サポート体制」で33.6%と続いた(図2)。前章で紹介した通り、「経費削減」に魅力を感じている人が多く、コストに関する項目が1番の選定基準となっているようだ。一方、「日本製のサービスであること」は最下位で7.5%にとどまった。従来オンプレミスのシステムでは導入後の改修や保守のために国内ベンダ・SIerの製品が好まれる傾向にあったが、クラウドサービスではあまり重要視されないようだ。逆にフリーコメントからは、「サポート体制も含めグローバルで利用可能であること」といった意見が複数挙がっており、今後企業導入のシステム・サービスはグローバルで活用できるか否かが要件の1つとなりそうだ。

図2 クラウドサービスを選定する上で重要なポイント

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3

約8割の企業がSaaSを利用中。IaaSは海外勢が上位3位を占める

 今度は、利用中のクラウドサービスを伺った。まず、IaaS、PaaS、SaaSの利用について伺ったところ、「IaaS」が38.0%、「PaaS」が21.2%、「SaaS」が78.1%となり、約8割の企業でSaaSが利用されていることが明らかとなった(図3-1)。
   続いて、「IaaSで利用中のサービス」について、具体的なサービス名を伺った。その結果、1位が「AWS(Amazon Web Services)」で42.4%、2位が「Google App Engine」で22.7%、3位が「Microsoft Azure」で16.7%と海外ベンダのサービスが上位3位を占める結果となった。

   更に、「SaaSの利用中サービス」について、そのサービスカテゴリを伺った。その結果、1位が「クラウドメール」で51.4%、2位が「グループウェア」で47.7%、3位が「オンラインストレージ」で34.6%、4位が「eラーニング」で20.6%、5位が「勤怠管理」で18.7%と続いた(図3-2)。SaaSを利用中の企業のうち、クラウドメールを利用中の企業は約5割という結果となった。一方で「eラーニング」は20.6%に上り、SaaSを利用中の企業のうち5社に1社が利用している状況が明らかとなった。法改正やコンプライアンスなど従業員に周知・徹底しなくてはならない機会が増え、その通知手段としてeラーニングを活用する企業が増えているのかもしれない。その他の声からは「SNS」や「施設予約システム」「チケット管理システム」といった意見が挙がった。

図3 利用中のクラウドサービス・SaaSの利用中サービス

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