サルで禁断の実験に成功!生きた脳をつないだ“スパコン”誕生か

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掲載日 2015/07/23

サルで禁断の実験に成功!生きた脳をつないだ“スパコン”誕生か

デューク大学の神経科学者らが、ネズミやサルの脳をつなぎ、「生きたコンピュータ」としてタスクの実行や問題解決を行う実験を実施。人間の脳による「スーパーコンピュータ」誕生の可能性も秘めているという。

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 デューク大学の神経科学者らは、4匹のラットの脳をつなぎ、単独ラットでは不可能な「天気予報を行う」という課題に取り組ませる実験を行った。

 また同大学は別の研究において、3匹のサルの脳をつなぎ、アバターの腕を制御させる実験を行っている。
3匹のサルの脳をつなぎ、3Dスペースで仮想アームを制御
 サルの実験では、まず2匹のサルを別々の部屋に入れ、それぞれがモニター上でアバターのイメージが見られるようにした。

 2匹の脳を同期すると、1匹がアバターの腕の縦の動き、もう1匹が横の動きを制御し、協力しあってアバターの腕を使ってターゲットを動かすことができた。

 次の3匹のサルの実験では、3Dのタスクの実行に成功した。学習と体験を重ねるにつれ、課題をよりうまく達成できるようになったという。科学者らは「ブレインネットに加わることで、3匹のサルは脳の活動を同期させ、3Dにおいて仮想アームを動かすことができた」と述べている。

 サルの実験ではサルの脳をコンピュータにつないだが、ラットの実験では4匹のラットの脳を互いにつなぎ、それらをコンピュータに接続した。

 ラットの実験では、1匹の脳に電気信号を送り、ほかのラットにはタスクを達成するたびにご褒美としてえさを与えるようにした。すると互いの脳の反応を学習するという様子が見られたという。脳のネットワークは互いに同期しあい、温度や気圧情報などを意味する電気信号の情報をもとに、天気を予想することができたという。

 この実験、確かに興味深いものだが、読者の反応は否定的なものが多い。このほど公開されたばかりの映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」に登場する「スカイネット」を連想した人も多かった。

 動物の脳をつなぐことで動物に優れた知能が発生し、人間を超えてしまうのでは……というちょっと妄想的な意見も(「これはない」と科学者らは否定している)。

 筆者的としては、動物の脳云々よりも、今後はこれを人間の脳に適用する可能性もあるという話のほうが気になった。現在でも不明の部分が多い脳の秘密が、つなぐことによって明らかになるかもしれないし、もしかしたらアルツハイマーなど脳が萎縮する病の解明に役立つかもしれない、と思えるからだ。

 サルの実験に当たったミゲル・ニコレリス博士は、「例えば健康な人の脳の言語分野を脳梗塞の人の脳の言語分野につなぐことにより、言葉を話せなくなった人が再び話せるようになるといった活用方法が考えられる」としている。
  • 「面白い。将来心配しなければならないのは、ロボットじゃないかもね」(イギリス)
  • 「スカイネット(筆者注:映画『ターミネーター』に登場する全世界を支配するネットワーク)がくるぞ」(シンガポール)
  • 「パンドラの箱の蓋を壊してしまったら、すべての悪が飛び出してきてしまう……」(イギリス)
  • 「実験によって個々の動物が偉大な知能を持つようになったり、心を持つようになったりしないだろうか」(不明)
  • 「そもそも人間が作り出した問題を解決するために、スーパーブレインを作るってわけだね。動物はその犠牲になるわけだね……」(イギリス)
  • 「われわれが向き合うことになるスーパーロボットやサイボーグの時代は目の前に迫ってるってわけだね」(韓国)
  • 「現実世界では超能力を持った人間が決定権を下すわけだ。脳をつなぎ合わせるなんていうテクノロジーが本当に必要だろうか。危険かもしれないのに」(不明)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:岡 真由美)
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