震災をきっかけにハイブリットクラウドを決意

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震災をきっかけにハイブリットクラウドへの移管を決意!

2015/06/22


 自社内でのサーバー運用は、とても手間がかかるものだ。専用のサーバールームを用意し、サーバー類や空調機器などを自力で管理しなければならない。トラブルが起こったら一刻も早い対処が求められるし、災害や停電、ハッキングなどのリスクにも備える必要があるだろう。そこでここ数年は、サーバーを外部のデータセンターに移設したり、システムをクラウド環境に移行したりするケースが目立っている。
 今回取り上げたのは、ハウジングサービスとクラウドサービスを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」方式を採用し、社内にあったサーバーをデータセンターに移した企業。なぜ、こうしたスタイルを選んだのか、理由を探った。

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導入企業プロフィール

株式会社エル・エム・エス
従業員数/176人(2014年9月現在)
売上高/120億4077万円(2014年9月期)
業種/卸売業 事業内容/理化学機器・消耗品の輸出入・販売など

導入製品・ソリューション

ハウジングサービス「ビットアイル データセンターサービス」と、クラウドサービス「ビットアイルクラウドVシリーズ」
株式会社ビットアイル
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課題 導入システム 効果

東日本大震災後、サーバーを社内で管理することに不安を感じるようになった

ほとんどの社内サーバを、
ハウジングサービス「ビットアイル データセンターサービス」と
クラウドサービス「ビットアイルクラウド Vシリーズ」を利用してデータセンターに移管

災害やトラブルのリスクが大幅減。また、サーバー管理の手間が軽くなり、情報システム担当者が本業に専念できるようになった


1

東日本大震災を機に、サーバーのアウトソーシングを本格的に検討

■サーバーを止めないことは、全社で共有されていた問題意識

 株式会社エル・エム・エスは、理化学機器・消耗品の輸出入・販売などを手がけている卸売業者。分析機器やMRIといった大型機器から、実験に必要な消耗品、試薬まで扱っている。国内2000社、海外200社から卸販売を行っており、ライフサイエンス分野における品揃えの豊かさで定評のある商社だ。
同社では2011年まで、基幹システムやグループウェアなどの全システムを、社内サーバで運用していた。情報システム部の隣にサーバールームを設置し、ラックに8台のサーバーを収納。家庭用エアコンを設置することで、一定の温度を維持していたという。
 サーバーには、UPS(無停電電源装置)を備え付けていた。しかし、あくまで瞬電(短い時間だけ停電すること)向けのものだったため、ビルや地域全体が長時間停電した場合はサーバーの電源も落ちる。また、エアコンはUPSには接続されていなかったので、瞬電によって運転が停まり、サーバールームの室温を維持できなくなる危険も抱えていた。
 「サーバーのアウトソーシング」を本格的に検討し始めたのは、東日本大震災がきっかけ。震災当日、エル・エム・エスではサーバーの故障といったトラブルもなく、無事に業務を続けられた。しかし、「もし、サーバーの故障や停電などが起こったらどうなるだろう?」といった不安は、情報システム部門、そして経営層の間で更に強くなったそうだ。

担当者のナマ声:週末にサーバールームの空調が止まっていた時にはぞっとした

 「社内サーバの管理には、かなりの手間がかかっていました。故障のたびに対応が必要でしたし、ハードウェアの保証サイクルごとにシステム環境の乗り換えもしていましたから。また、心理的な負担も重かったですね。実は一度、恐らく瞬電が原因で、週末にエアコンが停まっていたことがあったのです。月曜日に出社すると、サーバールームから警告音が鳴り響いていて…。幸いサーバーは無事だったのですが、あのときは正直、ぞっとしました。

 当社のような商社では、社員1人ひとり、1時間毎の営業活動が売上額に直結します。ですからサーバーが停まって社員全員の業務が停止してしまうと、その分、お客さま対応が出来ず売上も失ってしまうわけです。また、サーバーが動かなければ納品遅れなども発生し、お客さまの信頼を失ってしまうでしょう。そこで、トラブルが起きてもサーバーを動かし続け、事業を継続できる仕組みを用意しなければならないという気持ちが強くなっていました。
 それが決定的になったのが震災です。当社ビルが大きな被害を受ける状況になっても、サーバーを動かし、業務を続けるためにはどうすべきかと検討を重ねました。その結果、『サーバーをデータセンターに移設することが最適』という結論に達したのです」(株式会社エル・エム・エス 情報システム室室長 中沢氏)

指揮を執る情報システム室室長の中沢氏
指揮を執る情報システム室室長の中沢氏
「サーバーの台数が増えるに従って、サーバールームの室温が下がりづらくなっていたのも悩みでした。夏場になると、エアコンを最強にしても室温が落ちづらくなり、更に不安が増していました」(中沢氏)

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