その形状で?まさかの“羽根なし風力発電機”に世界中が驚嘆

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掲載日 2015/06/04

その形状で?まさかの“羽根なし風力発電機”に世界中が驚嘆

スペインのVortex Bladeless社が開発中の風力発電機には、なんと羽根がない。電柱のような本体が風で揺れることで発電するしくみで、発電効率は従来型の半分ほどだが、製造コストも半分ほどで済むのだという。

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 扇風機は羽根が回ることで風を送るもの。だから羽根のない扇風機がダイソンから発売された時には「いったいどうやって?」と驚いた人も少なくないだろう。

 しかし、羽根がないものはそれだけではなかった。スペインのVortex Bladeless社が開発中の風力発電機には、風力発電のシンボルである風車のような羽根がない。電柱、あるいは古代ギリシャのパルテノン宮殿の石柱のような白い円柱が間隔をおいて林立するさまは、一種のストーンサークルのようでもある。それでいて風力発電機としてしっかり機能するのだというから驚きだ。
開発元企業Vortex Bladelessによる解説動画
 この風力発電機のしくみは、風による揺れを利用したもの。グラスファイバーとカーボンファイバーを組み合わせたポール状の本体は風で揺れ動くように作られており、更にその基部にはリング状のマグネットが二連で取り付けられていて、それらが反発することで本体の揺れを増幅するようになっている。その動きを電気エネルギーに変換して発電するのだ。

 風車が回るわけではないから、さすがに風を捕らえる力は従来型の風力発電機よりも劣る。それでも開発元によれば、従来型の半分近くまで風の力を捕らえることができるのだという。更に、この発電機には羽根も回転機構もないことから製造コストも抑えられ、実に53%ものコスト削減が可能だというのだ。

 従来の風力発電機で羽根が回るスピードは時速320kmにもなるという。東北新幹線の「はやぶさ」と並ぶ速度だ。だから野鳥からすれば大きな脅威だし、騒音も問題になる。今回のプロトタイプにはそうした問題とは無縁というメリットもある。

 それにしても、「風に揺れるポールで発電」という発想がいったいどこから出てきたのか? そのヒントとなる出来事が1940年に発生している。アメリカ西海岸のワシントン州でピュージェット湾口にかけられたタコマナローズ橋が、強風で激しく揺れ動き、ついには崩落するという事故が起きたのだ。横風によって橋桁の上に空気の渦が発生したことがその原因だとも言われている。渦巻く風の回転力はかほどに強く、それを利用したのが今回のプロトタイプというわけだ。

 この記事へのコメントは、斬新な発想ということもあって国際色豊かで、日本人からのコメントも多かった。数ではインド人のコメントの多さが目立ったのだが、その理由はいったいどうしてだろうか? そしてイギリス人のコメントは例によって、何やら含みがあるものだった。やはりお国柄はあるようで、興味深かった。
  • 「そもそも振動がエネルギー源だから、一箇所にたくさん建てたら振動が地面に伝わるんじゃないの?」(日本)
  • 「今日の一押しニュースだよ」(インド)
  • 「拍手に応えて役者が舞台で礼をする――まさしくそんな感じだね」(イギリス)
  • 「これが林立してみょんみょん揺れてる光景もシュールだな」(日本)
  • 「すげえ。言葉もないくらいにクールだぜ」(カナダ)
  • 「耐用期限が気になるところだけど」(南アフリカ)
  • 「興味深く読んだよ」(インド)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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