追突事故を防ぐ!シートベルトが居眠り運転を監視する新機能

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掲載日 2015/04/23

追突事故を防ぐ! シートベルトが居眠り運転を監視する新機能

スペインで開発されたHARKENは、シートベルトと座席に埋め込んだセンサーでドライバーの心拍数と呼吸のペースを測定・解析するシステム。ドライバーが“寝落ち”しかけるのを察知して警告することも可能になる。

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 運転中に猛烈な眠気に襲われたらあなたはどうするだろうか? もよりのコンビニやパーキングエリアでシートを倒してしばらく仮眠するのも手だが、急いでいてそうもできないこともある。ガムを噛んだり飴をなめたりするのがおおかたの自衛策だが、高速道路の舗装を盛り上げて路面からの突き上げが三三七拍子のように感じられるようにした区間があるのをご存じだろうか?

 そうした涙ぐましい?努力の数々も、実効性には疑問が残る。そしてドライバーの“寝落ち”がいかに危険であるのかには、データによる裏付けもある。EUでは一年に150万人が自動車交通事故に巻き込まれているが、事故の30%がドライバーの疲労に起因するものだというのだ。事故にまつわるコストは年間1000億ユーロにもなるわけだが、そのうち10〜25%が疲労を原因とする交通事故に関連しているという。運転中の眠気は、それほどまでに危険だということだ。

 最初にあげた仮眠やガムはいうなれば眠気への事後対策だが、ドライバーの体調を監視して事前に警告できるならそれに越したことはない。スペインのバレンシアにある
Biomechanics Institute(IBV)が試作したHarkenというシステムは、まさしくそれを実現するものだ。
開発元による解説動画
 このシステムは座席背面に埋め込まれたセンサーと、シートベルト内蔵のセンサー、そして座席下に埋め込まれたSPU(Signal Processing Unit)の3つからなる。2つのセンサーがドライバの心拍数と呼吸のペースを常時測定し、そのデータをSPUが解析処理する。人が居眠りしかける兆候を心拍数と呼吸ペースの変化から突き止められることはこれまでの研究から解明されており、それをセンサーで常時監視するようにしたわけだ。

 データの解析で“寝落ち”は突き止められるから、あとはシートベルトにバイブレーション機構を組み入れるなどしてドライバーに警告できるようにすればいい。

 ドライバーの眠気を感知する技術としては、他にも視線の動きを監視するものがあるが、今回のHARKENが優れているのは、これがおのずとシートベルト締め忘れの防止につながるからだ。

 現状でも運転席のシートベルトを締めないと警告灯がつき、アラームが鳴る機構はあるが、それを無視するドライバーにはなすすべがない。しかしHARKENシステムで眠気を監視してもらえるなら、自発的にありがたくシートベルトを締めるドライバーが増えるだろう。

 この記事へのコメントはスペイン初の技術であることを反映してか、スペイン人からのものが多かった。日本人からの“三三七拍子舗装”についてのコメントを密かに期待していたのだが、残念ながら調べた限りでは見つからなかった。
  • 「運転中に眠気に襲われた? 大丈夫。このセンサーつきシートベルトが守ってくれるから」(オーストラリア)
  • 「考えたものだね! ハンドルを握ったまま居眠りしだしたらシートベルトが警告してくれるとは」(米・アリゾナ州)
  • 「これは必見だよ! 運転手の居眠りをシートベルトが気づいてくれるとは」(米・ニューヨーク州)
  • 「僕には間違いなくこれが必要だな」(米・カリフォルニア州)
  • 「命を救ってくれるんだからなあ」(オランダ)
  • 「安全運転はウェアラブルデバイスによって実現する」(カナダ)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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