真の目的は? ロシア軍のお粗末な人型ロボット開発に国民も困惑

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掲載日 2015/02/05

真の目的は? ロシア軍のお粗末な人型ロボット開発に国民も困惑

ロシアの軍事研究部門が開発した人型ロボットの映像が公開された。ロボットが乗る四輪バイクが雪の残る広場を走行する映像では、ロボットが自分で運転しているように見えるが、実際は人間が遠隔操作している。

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 ロシアの軍事用ロボットの映像が公開された。映像にはプーチン大統領がガラス越しにロボットを視察している様子も記録されている。
プーチン大統領の前で人型ロボットが4輪バイクを運転する様子
 モスクワ郊外にある広い実験施設で四輪駆動車に乗った人型(ヒューマノイド)ロボットが雪の残る専用ルートをゆっくりと走る。

 人型ロボットを開発したのは今回の実演を主催するロシアの軍事研究部門のART(Advanced Research Foundation:先端研究財団)である。同財団は米国のDARPA(米国防計画研究局)にあたる部門となる。

 ロシアの人型ロボット開発は、もともとは宇宙ステーションにおいてエンジニアの替わりに船外の宇宙空間での作業ができることを目的にすすめられてきた。

 軍事用として研究することで戦場での人命救助、軍事車両の運転などの人型(ヒューマノイド)ロボットが適しているとみられる場面での活用を目指している。

 公開された人型ロボットの頭部は人間がフルフェイスのヘルメットをかぶった姿を模倣しており、仏のエレクトリカルロックグループのダフト・パンク(Daft Punk)を彷彿とさせる。

 ただロボットといっても遠方から人間が操縦しているということなので、正確には人工知能を搭載したロボットとは異なる。

 映像では四輪バイクを運転する様子のみが公開されているが、その他にもロボットの手にもったピストルを標的に向けて発射、命中させる実演も行なわれた模様だ。これらのデモンストレーションにおいても人型ロボットの操縦者は安全な場所にいて操作している。

 プーチン大統領の公開されたコメントは「本日視察したすべてのものは、我々の同士が求められる目的へ向かい正しく進んでいることを確認できるものだった。今回の先端的な開発は、本当におもしろく、ものによってはサイエンスフィクションの映画を超えるものだった」である。

 今回公表された研究に対する米ロ以外のコメントは少ない。米ロ以外からは「ロシアがベストをつくすことが好き。次に開発するハイテク技術を待ちたい」(インド)とロシアの技術開発の将来に前向きなコメントがあった。

 動画に収録された部分については、「ロシアの初めてのロボットはまるで安価な子供のおもちゃのように見える」(米国)と厳しいコメントがある。

 またロシアからのコメントにも「アメリカ人は涙を流すだろう、笑い過ぎで」(ロシア)、「このアイデアは、われわれロシア人を困惑させる」(ロシア)などさんざんである。

 動画については、表(原)題の”Military cyborg biker presented to Putin”に対する「ロボットはサイボーグではない」(米国)とのコメントがあり、映像内の人型ロボットが乗った四輪バイクが走る奥に映された炎について「動画の背景に所々に燃えている場所があるのはなぜ?」(不明)との疑問が呈されている。

 民間企業が自動運転車を開発するIT技術の時代になっているにも関わらず、遠隔操作による人型ロボットを開発するロシアの真の目的はどこにあるのか理解しにくい。

 動画の非公開部分にロシアの本当の目標とする軍事技術が隠されているのでは?と疑うのは勘ぐりすぎだろうか。
  • 「ロシアの初めての(人型)ロボットはまるで安価な子供のおもちゃのように見える」(米国)
  • 「ロシアがベストをつくすことが好き。次に開発するハイテク技術を待ちたい」(インド)
  • 「この動画をみて笑うだけだった。言葉がない」(不明)
  • 「ロボットはサイボーグではない」(米国)
  • 「アメリカ人は涙を流すだろう、笑い過ぎで」(ロシア)
  • 「このアイデアは、われわれロシア人を困惑させる」(ロシア)
  • 「米国の科学フェアに来る子供の方が良いロボットを作れる」(不明)
  • 「動画の背景に所々に燃えている場所があるのはなぜ?」(不明)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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