無音でヒレが忍び寄るサメ型ロボット…米の新偵察機はジョーズ?

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掲載日 2015/01/08

無音でヒレが忍び寄るサメ型ロボット…米の新偵察機はジョーズ?

米海軍が開発中の海中ドローンGhostswimmerは、全長5フィート、重量100ポンド弱のサメ型ロボット。尾ビレを動かして進み、スクリュー音を立てないために隠密性が高く、偵察や情報収集用の実用化が期待されている。

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 バイオミミクリーという言葉がある。木の枝のふりをして捕食者に見つからないようにするナナフシや、大きな目玉のような模様を見せて外敵を驚かせる芋虫など、自然界には巧みに化ける生物がいるが、その手法を科学技術で模倣しようというものだ。
米海軍による航行テストの動画
 米海軍が開発中のGhostswimmerというドローンは、その際たるものだと言えるだろう。全長5フィート(約152cm)、重量100ポンド(約45kg)と、ビンチョウマグロほどの大きさだが、背中には大きな三角形のヒレがついており、その外見はサメそのものだ。実際にサメのように尾ビレを動かして推進し、スクリューは使わないために静粛性が高く、発見されにくいという。

 いや、たとえ目視で発見したとしても、この外見なら本物のサメだろうと見過ごされる可能性が高い。まさにバイオミミクリーの面目躍如だ。

 Ghostswimmerは、長さ500フィート(約152メートル)のケーブルをつないでリモートコントロールすることもできるし、ケーブルを外して航行させることもできる。ただしその場合は定期的に海面に浮上して、操作者との連絡を確立する必要がある。深さ10インチ(約25cm)しかない浅い水域でも行動でき、水面下300フィート(約91メートル)まで潜行できる。

 その泳ぎっぷりは、ぜひ動画でご確認いただきたい。三角形のヒレを海面から出して泳いでくるさまは映画『ジョーズ』を彷彿とさせるが、胸ビレは飾りのようについているだけで動かないので、よく見ると動きはまだぎこちない。しかし改良を重ねていけば、人間の目ではサメにしか見えないようになることだろう。

 Ghostswimmerの想定用途はもちろん偵察や情報収集だが、友軍艦艇の吃水下を調べる用途にも使えるという。米海軍はバンドウイルカやカリフォルニア・アシカを訓練して水中の機雷を見つけたり海に落ちた装備を回収させたりしようとしているが、そうした危険な任務をGhostswimmerが肩代わりしてくれるようになれば、動物愛護団体からの賛同も得られるかもしれない。

 ちなみに、動物からヒントを得た軍用ロボットとしては、時速30マイル(約48km)近くで走ることのできるCheetahが有名だが、他にもヤモリのようにペタペタと登っていけるStickybotや、ゴキブリ型のiSprawl、そして魚型のBIOSwimmerなどがある。

 近い将来、変わった動きをする動物や虫を見かけたらドローンかもしれないと疑わねばならない時代がやってくるのかもしれない。スーパーマンの台詞をもじったコメントの裏にもちょっぴり皮肉を感じたのは筆者だけだろうか。
  • 「海を見ろ! あれは何だ! 鳥か! 魚か! いや、Ghostswimmerだ!」(米・マサチューセッツ州)
  • 「ロボット魚が開発の第二フェーズに入ったようです」(不明)
  • 「なんだかマグロみたいだな」(米・ノースカロライナ州)
  • 「何かと思ったら、米海軍のスパイドローンか」(ロシア)
  • 「すごく面白い! ニセものじゃなくて実現したらすばらしい!」(アメリカ)
  • 「どう考えても改良して偵察が一番の目的だろ」(日本)
  • 「長さ5フィートで重さは約100ポンドだそうだ」(イギリス)
  • 「生体模倣の動画を観させてもらったよ」(フランス)
  • 「ロボット鮫のテストが成功したみたいだね」(ロシア)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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