発想はあのネコ型ロボット?掴まない新ロボットハンドに賞賛の声

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掲載日 2014/11/13

発想はあのネコ型ロボット? 掴まない新ロボットハンドに賞賛の声

Grabitは静電気式のロボットハンド。静電気で物をピタッと吸い寄せて保持でき、iPad程度のものなら(垂直方向で)8kgの重さに対応可能。製造とメンテナンスのコストが安く、掴んだ物を傷つける恐れもない。

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 ロボットハンドはこれまで、人間の手の再現に意を注いできた。しかし突きつめて考えれば、物が保持できさえすれば、どんな仕組みでも構わないはずだ。そこに、イノベーションの種が眠っていた。

 真に実用性の高いロボットハンドを作るためには、人間の作り上げた文明世界の端々にまで目を注がねばならない。要するに、何でも掴めなければならないということだ。機械式でそれを実現するにはたいへん高精度な工作とコストがかかるが、Grabitという会社が熟慮の末にたどり着いたのは、まったく別のアプローチだった。

 掴むのがダメなら、静電気で吸い取ってしまえばいいのだ。
製造元による説明動画
 ボストンで開催されたRoboBusinessという見本市に同社が出展したのが、静電気式で社名と同名のロボットハンド。動画をご覧いただくと分かるが、スマートフォンからメモ帳までの様々なものがピッタリと吸いついて離れない。その動きや仕組みは、ひょっとするとあのネコ型ロボットの手がヒントになったのかもしれない……。

 それはそうと静電気で物を吸い寄せる以上、接触面にある程度の面積は必要だ(例えば細い金属棒を断面で吸着するのは難しい)。しかし現状、最大50ポンド(約23kg)までの物を吸着でき、接触面1平方センチメートルにつき4gのものを持ち上げられる。具体的には、iPadほどのサイズのものを垂直方向に持ち上げるなら重さ17.5ポンド(約8kg)まで、水平方向でも重さ3.5ポンド(約1.6kg)まで対応可能だ。

 機械式のロボットハンドとは違って、押さえつける力で対象物を傷つけてしまう恐れがないのもメリットだ。

 更に、製造費用とメンテナンス費用が安いのも大きい。Grabit社は2011年の設立で、ロボットハンドの製品化に向けて改良を重ねている。

 寄せられているコメントにも、「静電気でこんなことができるなんて」「指を静電気に置き換えるとは脱帽だね」など、発想の転換に対する賞賛の声が目立つ。

 紙製や木製のもの、金属、食材などにも有効なのかどうかは分からないが、市場にお目見えする日も遠くないかもしれない。
  • 「すごいけど、ちょっと怖いかも」(米・ニューヨーク州)
  • 「指を静電気に置き換えるとは脱帽だね」(イギリス)
  • 「静電気でできるこんなこと」(日本)
  • 「このモゾモゾした動きがたまらんね」(米・フロリダ州)
  • 「スタンフォード国際研究所からスピンオフした企業がやってのけたよ」(米・カリフォルニア州)
  • 「これ、すごいな」(ブラジル)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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