オンラインストレージは第3のデータストアの地位を確立するか?

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オンラインストレージは第3のデータストアの地位を確立するか?

2014/12/18


 スマートフォンの普及などによって、昨今では「撮影した写真をクラウドに保存する」といった操作を個人が当たり前のように行うようになった。このようにハードディスクなどを購入することなく、クラウド上に保存されたデータを読み書きできるサービスが「オンラインストレージサービスである。こうしたサービスは個人向けだけでなく、企業向けにおいても普及が進みつつある。オンラインストレージサービスは企業にとってPC、サーバ/ストレージに続く「第3のデータストア」としての地位を確立するのだろうか?以下ではユーザ企業に対する調査データなどを交えながら、オンラインストレージサービスの最新動向について見ていくことにする。

オンラインストレージ

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アナリストプロフィール

岩上 由高

シニアアナリスト 岩上 由高(Yutaka Iwakami)

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アナリストファイル #045

早稲田大学大学院理工学研究科数理科学専攻卒業後、ジャストシステム、ソニーグローバルソリューションズ、ベンチャー企業などでIT製品及びビジネスの企画/開発/マネジメントに携わる。ノークリサーチでは技術面での経験を活かしたリサーチ/コンサルティング/執筆活動を担当。



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オンラインストレージ活用状況

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300億円以上〜500億円未満でも46.4%と高い導入率

 以下のグラフは文書管理/ファイル管理システムを導入している年商500億円未満の企業における「社内設置型文書管理システム」と「オンラインストレージサービス」の導入割合を比較したものだ。つまり、企業が導入する文書管理/ファイル管理システムのうち、オンラインストレージサービスに相当するものがどれくらいあるか?を示した結果といえる。ただし、ここでは「企業として認知されているオンラインストレージサービスの利用」を対象としており、個人での利用や企業に承認を得ない形での利用は含まれていない。また、「社内設置型文書管理システム」と「オンラインストレージサービス」を併用するケースもあるため、設問は複数回答を許可する形式となっている。

図1 社内設置型文書管理システムとオンラインストレージサービスの導入割合
図1 社内設置型文書管理システムとオンラインストレージサービスの導入割合
2014年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート
出典:ノークリサーチ

 オンラインストレージサービスの導入率は概ね年商規模が小さくなるほど高くなっているが、年商300億円以上〜500億円未満においても高い導入率となっている。こうした傾向を理解するためにはオンラインストレージサービスの導入経緯を抑えておく必要がある。一般的に企業がクラウドを導入する場合には大きく分けて

パターン1:既存のシステムをクラウドへ移行する
パターン2:新たなIT活用シーンに伴って新規にクラウドを導入する

の2通りが存在する。
 年商5億円未満(小規模企業層)や年商5億円以上〜50億円未満(中小企業層)といった比較的年商の低い企業層においてオンラインストレージサービスの導入が高い要因は既存のファイルサーバからのクラウド移行が進んでいるからではない。実際、これらの企業層では自社内設置型ファイルサーバ(低価格のLAN接続型ハードディスクなども含む)へのニーズも依然として見られる。

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