クラウド、モバイル、IoTで見直されるBPM

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クラウド、モバイル、IoTで見直されるBPM

2014/11/20


 BPM(Business Process Management)ソフトウェアはアプリケーションと業務プロセスを分離し、可視化することで業務目的に最適なプロセスの構築と継続的な改善を実現するソフトウェアである。ビジネスプロセスをアプリケーションに組み込んだ場合、業務の変更や効率改善に伴いプロセスを変更しようとしてもアプリケーション自体を回収する必要が生じ、効率が悪い。一方、BPMソフトウェアを利用するとプロセスを可視化して監視し、プロセスあるいはプロセス連携の効率性や生産性を判断、問題プロセスや連携を組み替えることで継続的に業務の最適化を図ることができる。かつてSOAのかけ声とともにブームを巻き起こした後、その反動もあって沈静化していたBPMだが、昨今のITプラットフォームの大転換により、改めて価値が再認識されている。今回は、クラウド、モバイル、IoTというキーワードで活性化しているBPMの現状を確認してみよう。

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アナリストプロフィール

草地 慎太郎

ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリスト  草地 慎太郎(Shintaro Kusachi)

IDC Japan株式会社企業サイトへ
アナリストファイル #077

国内アプリケーション開発およびミドルウェア市場の分析、市場予測、競合分析、ユーザー調査に従事。ベンダーでのプロダクトマーケティングおよび事業開発を中心にIT業界で10年以上の経験を有する。ベンダーでのワークステーション、UNIXサーバー、ストレージ等のプロダクトマーケティングを皮切りに通信事業者でのWAN事業の立ち上げに従事したのち、SIerでの仮想化ソフトウェアのプロダクトマーケティングを経験。IDC入社の直前は、セキュリティソフトウェアベンダーにおいてクラウド環境での事業開発を担当した。



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改めて注目されるBPM

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SOAブームを経て、新しいプラットフォームでBPMが再び脚光を浴びる時代に

  2000年代初めから半ばにビジネスプロセスの最適化がITの大きなテーマとしてクローズアップされた時代に注目を集めたのが「BPM」だ。当初はEAI(Enterprise Application Integration)による業務システム連携の上位で各システムとその連携を管理する機能を果たしていたが、やがてソフトウェア機能を「サービス」として括り、その連携により企業システム全体を構築するSOA(Service Oriented Arachitecture)と呼ばれる方法論が台頭。そのシステムおよびネットワークへの実装基盤であるESB(Enterprise Service Bus)が登場すると、BPMはそれらを利用してより柔軟にビジネス変化に適応する業務改善を成し遂げる道具として、さらに重要な役割を担うようになった。ビジネスプロセスに従ったサービスを設計・記述するための標準言語であるBPEL(Business Process Execution Language/業務プロセス実行言語)が生まれたのもこの頃だ。
 しかし現在、BPM、EAI、SOA、ESBというキーワードを耳目にする機会は著しく減っている。その理由は、一時のブームが去ったというだけでなく、実はすでに当たり前の概念や技術になっており、殊更に話題にする必要がなくなってきたというのが真相だろう。
 ところが最近になって、BPMに再び光が当たるようになってきた。その背景にあるのは、アプリケーション共通基盤がビジネス変化への柔軟な対応のための解答の1つになりうることへの理解が進んだことと、プライベートクラウドやパブリッククラウドの利用拡大とともに新しい業務改善への取り組みが必要になっていること、さらにはモバイルコンピューティングの急速な広がりと、ソーシャル技術、IoTと総称されるGPSをはじめとする各種センサなどからの情報活用ニーズの高まりにより、それらを組み合わせたプロセスオートメーションがビジネスを改善する可能性が明確になってきたことが挙げられよう。そこで今回はBPMの現在と今後の可能性について考えてみたい。

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