ユニファイドコミュニケーション導入の要点

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

アナタに代わって聞いてきました!ザ・キーマンインタビュー

クラウド型で浸透?ユニファイドコミュニケーション導入のステップ

2014/11/06

音声通話やビデオ通話をはじめ、プレゼンス(在席情報)、インスタントメッセージなど、様々なコミュニケーションを1つのプラットフォームに集約する「ユニファイドコミュニケーション」。自分や相手の状況に応じて、利用するデバイスや通信手段を柔軟に選びつつ、様々なツールどうしで連携が可能という点で、ワークスタイル変革にも有用だが、少なくとも従来は大企業や先進的な企業のみで利用されているというイメージがあった。その状況は変わりつつあるのか?

ユニアデックス株式会社 企業サイトへ

山平 哲也 氏

サービス企画本部 戦略マーケティング部
マーケティング2室 室長
山平 哲也 氏

ユニファイドコミュニケーションの導入目的が少し変化しつつある

Question

「ユニファイドコミュニケーション」に関しては、これまでは電話周りのインフラ整備を主体として、大手企業を中心に導入が進んできたという状況でしょうか?

Answer

ユニアデックス株式会社:山平 哲也 氏

10年ほど前から、IP電話、VoIPなどをキーワードとして、通信コストの削減を目的に取り組み始めたという企業は多いです。現在、ユニファイドコミュニケーションを利用されているところは、その際に有効性を実感し、必要に応じて構成を変えたり、場合によってはマイグレーションも行いつつ、現在まで維持してきたという状態だと思います。その一方で、入れていない企業はまったく入れていない、つまり、「PBXで十分だから、導入検討すらもしない」というケースが多かったことも確かです。これはやはり、電話周りの機能を主体でとらえられていることに起因するわけですが、ただ最近では、ユニファイドコミュニケーションの技術や仕組みなどに着目して導入を検討するというよりも、ワークスタイル変革への意識の高まりなどに呼応するかたちで、「電話のあり方、使い方を今後どう変えていくべきか」という点からアプローチされる方が徐々に増えています。あるいは、スマートフォンやタブレット端末などのデバイス、更に、それらを用いたビデオコミュニケーションなどをうまく活用したいという視点で、「ユニファイドコミュニケーションでは(電話以外に)何ができるのか」に興味を持たれる人も少なくありません。

価格に関しても、例えば、マイクロソフトがOffice 365の一部として提供しているクラウドサービス「Microsoft Lync Online」などでは、ユニファイドコミュニケーションの基本機能と言えるプレゼンス、インスタントメッセージ(チャット)、Web会議などを月額料金で利用可能になっています。また、シスコなどもユニファイドコミュニケーション関連製品を「とくとくキャンペーン」という名前でパッケージ化することで、中堅・中小企業でも手が届く価格帯で展開するという戦略的な展開を行っていますから、導入企業の裾野が広がる土壌は整ってきたかと感じます。

Question

クラウドで使えるなら、ユニファイドコミュニケーションを導入してみたいという企業が増えているということでしょうか?

Answer

実際にはそこまで短絡的にいかないと思いますが、Office 365の利用が広がっていく中で、クラウド型ユニファイドコミュニケーションが徐々に浸透していく可能性はあると考えています。例えば、Office 365を導入した企業の多くは「Exchange Onlineが使えるのなら、もう社内にExchangeサーバは持たなくていい」と感じるかもしれません。メールシステムは業務上で非常に重要なシステムになっていますから、オンプレミスで運用している企業ではそれなりのコストを費やして、一定のSLAを確保してきたはずですが、それを考えると、Office 365、Exchange Onlineは意外と安いものだというわけです。特に中堅企業などではそのコストメリットの恩恵を最も感じるのではないでしょうか。それと同様の流れで、これまでオンプレミスでユニファイドコミュニケーションを運用してきた企業がクラウド型への移行を検討したり、あるいは、これまでユニファイドコミュニケーションを利用していなかったものの、Office 365導入を機に、Lync Onlineを活用してコミュニケーションのしかたを変えたいという流れで検討されるお客様も実際に増えてきています。


このページの先頭へ

「業種」と「働き方」の組み合わせで最適な環境を導き出す

Question

ユニファイドコミュニケーションでは、様々なコミュニケーションツールを連携活用でき、導入形態も非常に多彩だと言えますが、導入の際にはどのように検討していくべきでしょうか?

Answer

ユニアデックス株式会社:山平 哲也 氏

やはり各企業で必要とされる「ユニファイドコミュニケーションのあり方」というものはそれぞれ別物になるかと思います。提供する側の立場としても、企業ごとに合った使い方を提案する必要があると感じますが、すべてテーラーメイドというわけではなく、まずは業種などで切り分けるケースが多くなっています。長年、ユニファイドコミュニケーションに携わってきた経験から、製造業ではどのように使われているか、金融業ではどのように使われているか、あるいは医療の現場ではどうかといった知見は十分に蓄積されていますから、まずはそれをベースに考えるというわけです。

それに加えて、その企業の中でも人によって働き方が少しずつ違うでしょう。例えば、「ウォーカー」「プランナー」などのキーワードで分類しているのですが、1日中自席にいる人、社内にはいるものの常にどこかで打ち合わせをしている人、ほとんど外回りをしている人など、それぞれの人でほしいコミュニケーション環境は異なるはずですから、「業種」と「働き方」の組み合わせで検討していくという方法をとっています。社員が5000人いるから、5000人分のタブレット端末とIP電話などのアカウントを均一的に用意するというのではなく、より最適化した構成で導入すべきだと思いますし、導入企業側でもそうしたいと考えているお客様は多くなってきています。ユニファイドコミュニケーションによって、コミュニケーションのプラットフォームは1つになったとしても、皆が同じ使い方をする必要はないし、すべての機能を使う必要もありません。それぞれの社員が必要に応じて、利用する機能やデバイスを選択すればいいということです。


このページの先頭へ

利便性だけでなく、企業の管理下にあるという点こそが重要

Question

実際にユニファイドコミュニケーションを導入している企業でも、限られたツールだけを利用しているといったケースも少なからず見受けますが、それはそれでいいということでしょうか?

Answer

ユニアデックス株式会社:山平 哲也 氏

そのあたりは、働き方の変化に合わせて自然と、状況は変化していくのではないかと思います。ビデオ通話などは積極的に活用されている企業もありますが、利用頻度が非常に低い企業も多いかもしれません。その理由としては、慣れの問題もあれば、必要がなかったという可能性もあるでしょう。しかし、オフィスの風景というものは時代に応じて変化しています。PCがビジネスに使われ始めた当初は、「どうも遊んでいるようにしか見えない」という雰囲気もありましたが、現在では誰もそんなことは思いません。もう少しすれば、ビデオでのコミュニケーションも何らめずらしくない風景になるはずです。更に、ワークスタイルがスマートになり、場所を問わずに働く人たちが増えてくれば、ビデオでのコミュニケーションは不可欠になってくるのではないでしょうか。

Question

あまり、ユニファイドコミュニケーションはこういうものだと考えるのではなく、もっと気軽にとらえればいいという感じですかね?

Answer

何をもってユニファイドなのかといったことを考え始めると、結構難しくなってきます。ユニファイドどうこうというよりは、企業としてのガバナンスを効かせられるか、セキュリティ対策がどこまで図れるのかという点がポイントだと思います。そこが必要ないのであれば、別に社員がそれぞれに好きなフリーのコミュニケーションツールなどを使えばいいわけですから。しかし、それでは何か問題が生じた時にオーディット(監査)が行えないし、どの機能をどのように使わせるかといったコントロールもできない。あくまでも企業の管理下に置きつつ、それぞれの社員が自分の都合に合わせてコミュニケーション手段を自由に選べるようにする。それがユニファイドコミュニケーションの最大のメリットであり、本来の姿と言えるのではないでしょうか。


●ありがとうございました。


取材協力

ユニアデックス株式会社 企業サイトへ

サーバー、ネットワーク、デバイスなどを統合的に取り扱い、ICTインテグレーション、システムマネジメント、ファシリティ、保守サポート、グローバル対応、更には複数のクラウドサービス利用を支援する「クラウドフェデレーションサービス」などを軸に、ICTをベースとした社会基盤を支える。2014年3月には、株式会社ネットマークスと統合。


このページの先頭へ



UC/ユニファイドコミュニケーション導入の要点」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「UC」関連情報をランダムに表示しています。

UC」関連の製品

海外企業で拡大中!「15分会議」成功の秘訣 【ポリコムジャパン】 Jabra EVOLVE シリーズ 【GNネットコムジャパン】 Pexip Infinity(ペクシプ インフィニティ) 【VTVジャパン】
テレビ会議/ビデオ会議 電話会議 テレビ会議/ビデオ会議
◎場所や端末を問わず利用できるリモート会議ソリューション
◎視覚や聴覚に訴えるリモート会議で、短時間での意思決定を支援
両耳ヘッドセットを使ってみて分かった!仕事がはかどらない理由 各種端末やWebRTC対応ブラウザ、UCツールからの接続に対応したメディアプラットフォーム。誰もが自由に利用できるテレビ会議環境を低コストで提供する。

UC」関連の特集


2010年、前年比2.6%増の「ユニファイドコミュニケーション」。同製品において、2009年に引き続…



多くの企業で導入し始め、手軽にコミュニケーションを行う手段として広く認知されているWeb会議。今回は…



常に進化を続ける無線LANの技術には多くの注目が集まっています!60GHzを利用する「IEEE802…


「情報共有システム・コミュニケーションツール」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30007362


IT・IT製品TOP > ワークスタイルの変革(IT部門向け) > 情報共有システム・コミュニケーションツール > Web会議 > Web会議のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ