MDMとは何が違う!?「MCM」が注目されるワケ

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MDMとは何が違う!?「MCM」が注目されるワケ

2014/11/04

 スマートフォンやタブレット端末の利用が進んだことで、企業における情報活用の利便性は劇的に高まった。一方、モバイルデバイスでの閲覧を前提とした情報提供形態が求められるようになり、それに伴ってコンテンツのキメ細かな管理も求められるようになってきている。そこで有用となるITソリューションがMCM(モバイルコンテンツ管理)だ。ただしこれまでMCMは、MDM(モバイルデバイス管理)に付随した機能として捉えられてきたという背景があり、国内ではMCM製品に対する認知はあまり進んでいないようだ。
 そこで今回の特集では、本コンテンツで初めてのテーマとなるMCMについて、その具体的な機能と導入メリットを紹介する。また後半では製品選定時の注意点を解説しているので、併せてご参照いただきたい。

MCM

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1「MCM(モバイルコンテンツ管理)」とは?

1-1知っておきたい!MCMの基礎

■MCMが広がった背景

 PC、スマホ、タブレットなど…様々な端末を利用するシーンが増えたことから広まってきたMDM(モバイルデバイス管理)。しかし、モバイル端末全体(ハード、ソフト、データ)を管理するといった点から、 個人所有の端末、つまりBYOD(Bring your own device)端末に導入しようとした場合、プライバシーの問題が多いとの声もあり、懸念される可能性があるのが現状である。
 そこで、登場してきたのが、MAM(モバイルアプリケーション管理)、MCM(モバイルコンテンツ管理)である。MAMはソフトとデータを管理し、MCMはデータのみを管理するといった特徴をもっており、「個人の持ち物まで管理されたくない」などといったプライバシー問題の克服に繋がると期待されている。また、「個人所有のスマートデバイスからでも、社内コンテンツを見たい」「企業ポリシーを守りながら活用したい」「情報漏洩リスクやセキュリティリスクを減らしたい」などといったニーズを満たすMCMは、BYOD端末において「データのみを管理する」ことが実現できるといった点で注目されている。

コラム:MDM、MAM、MCMは何が違う!?“棲み分け”のポイント

 モバイルデバイスを対象としたITソリューションとしては、今回テーマとして採り上げたMCM以外にも、MDM(モバイルデバイス管理)やMAM(モバイルアプリケーション管理)がある。ここでこれらの棲み分けについて、簡単に整理しておきたい。

 まずMDMは、モバイルデバイス自体を管理するためのソリューションだ。端末が紛失や盗難に遭った時には、遠隔操作によるデバイスの初期化を行い、またGPS機能を利用することで、その端末が今どこにあるのかを把握する。デバイスで利用できるアプリケーションに制限をかけることも可能だ。

 次にMAMは、MDMではできなかった細かいアプリケーション単位の制御を可能にしてくれるもので、エンドユーザは利用したいアプリケーションを個別にエントリーし、企業側も自社のポリシーに反しない限り、個々に導入を認めていくことが可能となる。また業務使用のアプリケーション領域と個人使用のアプリケーション領域とを分けて管理することができるので、BYODの導入も敷居が低くなる。端末を紛失した際にも、業務使用のアプリケーション領域だけを遠隔操作で初期化するといったことが可能だ。

 つまりベースとしてMDMがあり、その上にMAMが乗っていると考えれば理解しやすいだろう。そしてさらにその上に乗るのがMCMで、モバイルコンテンツの管理のみに特化したソリューションだ。各アプリケーションを介した社内コンテンツの提供をセキュアに実現する。詳細機能は上で説明した通りだ。
 国内市場では、これから本格的な普及が進むと見られるMCMだが、関連するソリューションとの棲み分けも正確に把握しておきたい。


■MCMの基本機能

 MCM(モバイルコンテンツ管理)とは、スマートフォンやタブレット端末などモバイルデバイスで利用するコンテンツを管理し、モバイル環境下でのコンテンツ閲覧や編集を可能にするITソリューションだ。Active Directoryなどのディレクトリサービスと連携してユーザのアクセス制御を行い、セキュアな環境を構築した上で、モバイル環境から社内コンテンツへのアクセスを実現する。“モバイルデバイスに特化したCMS(コンテンツ管理システム)”と考えれば、分かりやすいだろう。
 実際の製品としては、オンプレミスで導入するものとクラウドサービスとして提供されるものとがあり、例えばオンプレミスで導入する場合には、MCMサーバを立て、利用するモバイルデバイス側には専用アプリをインストールして、IDとパスワードによるユーザ登録を行う。ユーザ認証については、 LDAP連携機能を利用してのActive Directoryなど既存ディレクトリサービスを使用することも可能だ。
 またMCM製品が提供する基本機能としては、コンテンツの登録/保存/編集/配信の各機能やコンテンツの閲覧期限を設定する機能、上でも触れたアクセス権限管理機能が挙げられる。製品によっては、エンドユーザの操作ログや各コンテンツへのアクセスログを取得し、分析する機能までを提供するものもある。

図1 クラウドサービスとして提供されるMCMのシステム構成例
図1 クラウドサービスとして提供されるMCMのシステム構成例
コンテンツはクラウド・サーバ「Handbook Studio」で中央管理され、オフライン動作にも対応した「Handbookアプリ」へ配信される。
資料提供:インフォテリア

■MCM製品の特徴的な機能

【社内ファイルサーバへのアクセス機能】
 MCMはその名の通り、モバイルコンテンツを管理するためのソリューションだ。しかしエンドユーザからすれば、モバイルコンテンツだけでなく、社内のファイルサーバのドキュメントにもモバイル環境からアクセスできれば、利便性はさらに高まる。
 そこで現在提供されている製品の中には、オンプレミスで導入し、Active Directoryと連携したユーザ認証を行うことで、社内ファイルサーバへのモバイル環境からのアクセスを可能にし、モバイル上のデータとファイルサーバ上のデータを自動的に同期できるものがある。これによってエンドユーザは業務効率が一段と高まり、一方のIT部門も既存の環境をそのままモバイル用途向けに開放できるので、追加の投資や労力を省くことが可能となる。

図2 社内ファイルサーバへのアクセスを可能にするMCMのシステム構成例(オンプレミス)
図2 社内ファイルサーバへのアクセスを可能にするMCMのシステム構成例(オンプレミス)
モバイル上のデータとファイルサーバ上のデータを自動的に同期できる。
資料提供:アクロニス・ジャパン

【インタラクティブなリッチコンテンツの作成/配信機能】
 通常モバイル環境で閲覧するコンテンツといえば、静的なものをイメージするのが一般的ではないだろうか。それが現在では操作性の高いオーサリングツールを提供することで、例えば営業担当者自身が動画を活用したインタラクティブなコンテンツを作成し、配信することを可能にする製品がある。
 こうした機能を活用して外出先で動画などのリッチなコンテンツを顧客に見せることができれば、相手の理解も深まり、商談のスピードアップに繋げられる可能性がある。

図3 リッチコンテンツの作成機能
図3 リッチコンテンツの作成機能
ユーザ経験に最適な情報の表現(UX、簡単なオーサリングによるコンテンツ制作)
(左)iOS、Android、Windows8のそれそれのデバイスに最適化したUIと情報の表現力を実現。
(右)マウスの操作だけで、だれでも簡単に動画や画像の貼り付け、リンクの設定など、リッチコンテンツの作成が可能。
資料提供:エージェンテック

【近接のユーザにデータを“手渡し”できるブックドロップ機能】
 例えば取引先などでタブレット端末を使ってプレゼンテーションを行った後、今提示した電子カタログを欲しいと頼まれることもあるだろう。そこでMCM製品の中には、近接するユーザのモバイルデバイスにデータを“手渡し”できる機能を提供するものがある。
 データを受け取る側のモバイルデバイスに専用アプリをインストールしてもらい、自分のタブレット端末から送りたいファイルを選択することで、相手側のデバイスにそのデータが転送されるというものだ。いわば仮想的な“会議室”に双方がいて同じ画面を共有し、一方がファイルを会議室のフォルダに移すと、相手にも共有されるという形だ。

図4 近接のユーザにデータを“手渡し”できるブックドロップ機能
図4 近接のユーザにデータを“手渡し”できるブックドロップ機能
資料提供:インフォテリア

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