現状把握で実態に即したモバイルワークを

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アナタに代わって聞いてきました!ザ・キーマンインタビュー

現状把握で実態に即したモバイルワーク環境構築を

2014/05/08

モバイルワークを実現するための方法は1つではなく、多種多様な選択肢の中から、自社の環境や目的に応じて選んでいく必要がある。主にどのような点に留意しつつ、ソリューション選定や環境構築を行っていくべきだと言えるのだろうか?

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南埜 滋 氏

マネージメントサービス室
室長
南埜 滋 氏

単に便利というだけではなく、より大きな“仕組み”として考えるべき

Question

貴社ではシステムインテグレータとして様々な企業向けシステムを提案・構築されており、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末をビジネス活用しようという企業から相談が寄せられることも少なくないかと存じますが、ワークスタイル変革というテーマについては、どのような考えをお持ちでしょうか?

Answer

兼松エレクトロニクス:南埜 滋 氏

ワークスタイル変革、あるいはワークライフバランスの実現などを図っていくことは、企業の問題というよりも、少子・高齢化、介護問題、就業支援、環境問題、更には地域活性化といった、日本の全体的な課題の解消につながるものだと考えています。そして、その推進においては、やはり、クラウドをはじめとするIT環境が大きな役割を果たすことは間違いないでしょう。弊社としては、しっかりとワークライフバランス実現を支えられるようなビジネスインフラの提案・提供に取り組んでいきたいと考えています。従来のように「このツールを導入すれば便利になる」といったことだけではなく、もう少し大きな枠組みでとらえ、モバイルワークやテレワークで何を実現するのかといった、全体的に大きな仕組みとして提案していかなければならないと感じています。もちろん、そのためには導入される企業様の側でも、しっかりと全体像を描いた上で、必要なルール作りに取り組んでいただくことが重要と言えます。

Question

モバイルワークを実現する際にはセキュリティが大きな問題となりますが、基本的にはどのような対策が有効と言えるでしょうか?

Answer

例えば、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証などを取得されているにもかかわらず、管理基準がいまひとつ定まっていないと言いますか、どこまで管理したいのかが不明瞭なために、場当たり的にセキュリティソフトウェアなどを導入しているだけになっているケースもめずらしくありません。まずは、どのような目的で何を実現するのか、そのためにはどのような情報セキュリティの基準が求められるのかを明確にしなければならないでしょう。また、組織内の現状が見えていない状態で、単にツールだけを導入しても、システム及びクライアントの全体を網羅できませんから、本来私たちが目指したい姿としては、やはり、社内・社外にかかわらず、すべての端末やそのソフトウェアを台帳に登録、つまり、IT資産管理を行いながら、調達・運用・廃棄に至るまでのプロセスを明文化して回していくということをお手伝いしていきたいと考えます。

そうした考えのもとに、弊社では企業様が多様なビジネス環境に対応するために役立つサービスを「KEL Cloud & Beyond」として展開しており、IT資産管理を実現する「AMIT」や、ソフトウェアの利用状況とライセンス保有状況を比較することでライセンス監査に対応する「AssetRADAR」などを自社開発し、クラウドサービスとして提供しています。例えば、「AMIT」では、クラウド型サービスの利点を生かして、海外拠点やモバイル環境のパソコン情報を収集した上で、セキュリティ対策などを実施することも可能です。


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既存環境を変えずに、モバイルワークを実現したいという企業は少なくない

Question

「KEL Cloud & Beyond」では、いわゆるDaaS(Desktop as a Service)として「DESKTOP+Plus」も提供されていますが、どのような用途で使われることが多いのでしょうか?

Answer

兼松エレクトロニクス:南埜 滋 氏

「DESKTOP+Plus」は、遠隔地のPC、あるいは管理対象のサーバーなどに、インターネットを通じていつでもどこでも遠隔接続できるクラウドサービスです。高速かつ安全な遠隔制御を提供しており、海外なども含めて、様々なネットワーク環境から利用可能な点を特長としています。自動車メーカーであるマツダ株式会社様など、様々な企業様に導入していただいており、多くの場合、外出の多い従業員の方が会社にある自席PCにアクセスする用途で使われています。

Question

外出先でも社内と同様に作業が可能な環境を構築するには、デスクトップ仮想化やサーバー統合を組み合わせて、クライアント環境をサーバー側へ集約するといった方法もありますが、そうではなく、自席PCを残しつつ、そこへアクセスしたいというニーズは多いのでしょうか?

Answer

そうですね。多いと言えます。弊社では多くのお客様に仮想化システムを導入した豊富な経験事例をもとに、設計・構築・保守・運用まで一貫したシンクライアントソリューションの提供にも古くから取り組んでおり、様々なベンダのサーバーベース型、ブレードPC型、仮想PC型などのシンクライアントシステムの提案も行っています。ただ、そうした大掛かりな仕組みへの移行だけではなく、外出の多い営業部門に一部導入したいなどの目的で、大規模な投資を行ったり、現状の環境を大幅に変えることなく、外出先でも作業可能な環境を構築できないかという企業様も少なくありません。

もちろん、弊社ではシンクライアントソリューションの提供にも積極的に取り組んでいきますが、お客様の目的や要望によっては「DESKTOP+Plus」のほうが適しているケースも多々あります。場合に応じて、使い分けていただくという考え方です。管理者機能付きの「E-DaaS」タイプでは10ライセンスから、ユーザ機能のみの「DaaS」タイプでは1ライセンスから月額料金で利用いただけますから、特に、中小企業様での利用など、あまり利用人数が多くない場合には、非常に有用なサービスではないかと思います。また、あくまでも自席PCをベースにして、そこにアクセスするという形態ゆえに、既存のシステム運用管理体制、IT資産管理などを維持しつつ、新たなワークスタイルを実現できるのも、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。


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利便性という点では、マルチデバイスの使い分けが有効

Question

モバイルワーク環境の実現においては、主にどのような点に留意すべきだと言えるでしょうか?

Answer

兼松エレクトロニクス:南埜 滋 氏

やはり、どこで、何をしたいのかといった目的に応じてデバイスを使い分けていくことが重要ではないかと思います。例えば、日常的な作業まで含めて、タブレットですべてをカバーするというのは、キーボードをつけたとしても、快適性などの面で現状では無理があるのではないでしょうか。そうではなく、今やるべき仕事に応じて、複数のデバイスをうまく使い分ければいいと思うのです。これは必ずしも複数のデバイスを持ち歩くという意味ではなく、外出の際にはタブレットだけを持ち運んでプレゼンテーションやファイル閲覧をこなし、作業は帰宅してから自宅のPCで快適に行うというかたちでもかまわないでしょう。いずれにせよ、ユーザが無理をして端末や環境に合わせるのではなく、実態に即した使い方をさせてあげることが望ましいのではないかと思います。

「DESKTOP+Plus」では、アクセスを行う先の自席PCなどにはエージェントをインストールする必要がありますが、「ビューワー」のほうはフリーになっており、PCはもちろん、iPhone/iPad、Androidなどの複数の端末から同一の環境を利用できます。そのため、移動中にはスマートフォンやタブレットを用いてファイル閲覧などに活用しつつ、必要に応じてノートPCからアクセスしたり、あるいは帰宅してから自宅のPCからアクセスして作業を行うといったことが可能です。しかも、自席PCにリモートアクセスしているだけなので、私物端末からの利用でも全く問題はありませんから、コスト削減などを目的に、BYODを推進したいというケースでも十分に役立てていただけるかと思います。


●ありがとうございました。


取材協力

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サーバー、クライアントから、ネットワーク、仮想化・統合化まで、様々な分野の企業向けシステムを提案・構築するシステムインテグレータ。自社における仮想化技術の構築経験をもとに、企業が様々なビジネス環境に対応するために役立つ各種アプリケーションサービスを「KEL Cloud & Beyond」として提供している。


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