投薬より有効?韓国発アルツハイマー治療用デバイスの威力

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載日 2014/09/18

投薬より有効?韓国発アルツハイマー治療用デバイスの威力

Ybrainは韓国のスタートアップが開発中の、アルツハイマー患者が頭に装着するウェアラブルデバイス。微弱な電気信号を流して脳の特定部位を刺激し、従来の投薬治療より20〜30%も効果が高いという。

***

 人は誰しも老いるもの。明日は我が身というけれど、老いても認知症にだけはなりたくないと考えている人も多いことだろう。

 だが、日本では2010年の段階で65歳以上の高齢者の7人に1人程度が認知症にかかっており、認知症の前段階であるMCI(Mild Cognitive Impairment)も含めるとその割合は4人に1人にもなるという。

 認知症で最も多いのがアルツハイマー型で、全体の約50%を占めている。脳内で起きる特殊なたんぱく質異常が原因で神経細胞が壊れて次第に脳が萎縮していくのがアルツハイマー型の特徴だが、現在の技術ではこれを完治させられる治療法はなく、投薬で症状の進行を抑えるのがせいぜいである。
TheVirectというYouTubeチャンネルでの紹介動画
 ところが、お隣の韓国から朗報が舞い込んできた。微弱な電気信号を流して脳の特定部位を刺激するというウェアラブルデバイスが開発中で、デバイスを開発中のスタートアップがこのたびシリーズAラウンドで350万ドルを調達したという。これにより製品化への道が大きく開けた。

 そのデバイスは、Ybrainと呼ばれるもの。ヘッドバンドのように頭に装着して使用する。デバイスには2つのセンサーがあり、そこから2ミリアンペアの電気信号を流して脳の特定部位を刺激することで、症状を緩和する。これを1日30分、週に5日使用することで、従来の投薬治療より20〜30%も高い効果が得られるという。なお、開発に当たっているスタートアップは、韓国の神経科学者とサムスンのエンジニアからなるチームだ。

 この記事へのコメントは、韓国発のデバイスということもあり、韓国からのものが多かった。また日本人のコメントも多く、関心の高さがうかがえる。

 ちなみにコメントを探しても見当たらなかったのだが、ヘッドバンドのように頭に装着するこのデバイスって、孫悟空が悪さをするときりきりと締まるあの金輪にどこか似ていないだろうか? ただ、そう考えてしまうと治療のためにこのデバイスをつけている人が何か悪さをしたようにも見えてきてしまうので、開発元はどうにかその連想をさせないように注意しているのだろう。そしてネット上のコメンテイターたちにも、そこはあえてスルーする紳士的な人が多いようだ。

 ところで今年9月9日に、アップルがiPhone6とiWatchのリリースを発表した。スマートフォンやウェアラブルデバイスでアップルと激しいシェア争いをしているサムスンだが、この分野ならアップルと戦う必要はない。家電やスマホに代わる新たな成長分野として、将来への期待大か?
  • 「今晩8時のSBSの番組で紹介されてたよ」(韓国)
  • 「認知症やアルツハイマー症を解消しうる脳手術以外の選択肢ってことだね」(韓国)
  • 「アルツハイマーってこれで止まるの?」(日本)
  • 「350万ドルを調達するとは有望だな」(米・ニューヨーク州)
  • 「ウェアラブル端末の可能性が広がっています!」(日本)
  • 「アルツハイマー患者用のウェアラブルデバイスって発想がすごいな」(イギリス)
  • 「韓国の神経科学者チームがやってのけたな」(カナダ)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
おすすめ記事

バックナンバーをまとめて読むなら右のボタンから! 一覧へ


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。 また、「世界のRe:アクション」の記事は、インターネット上に配信されているニュース内容をもとに、キーマンズネットが編集して掲載しており、ニュース内容の正確性、真実性等を保証するものではありません。


30007227


IT・IT製品TOP > スマートデバイス > その他スマートデバイス関連 > その他スマートデバイス関連のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ
噂のIT都市伝説

キーマンズネットとは

ページトップへ