未来は機械が支配する?ロボット1000体が群れる様子に世界が戦慄

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掲載日 2014/09/04

未来は機械が支配する?ロボット1000体が群れる様子に世界が戦慄

ハーバード大学の研究者達は、単純なルールだけをプログラムした相互通信できる1000体のミニロボットを同時に動かすことにより、実際の生物の群れ行動のヒントになる動きを再現したことを科学雑誌に発表した。

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 動物たちの集団での行動は不思議なことが多い。個体では単純なルールで動いているはずなのに、秩序を持ちまとまりのある集団として行動しているように見えるからである。

 バーバード大学の自己組織性システム研究グループの研究者たちは、1000体のミニロボットを使ってその様子をシミュレーションした。
1000体のミニロボットが動きながら集団を作る様子を記録した動画
 実際には1024体のミニロボットを平面に配置して動かした実験であるが、1000の単位を示すキロ(Kilo)からキロボット(kilobots)と呼ばれる。ミニロボットの高さは、米国の1セントコイン2枚分ほどであり、高さの下半分をしめる3本の足が地面につき、それが上半分の本体を支え、振動することでゆっくりと地面を移動する仕組みである。

 ミニロボットには単純なルールをプログラムして、各個体が同じルールに従って動くようにした。単純なルールとは次の3点である。

 (1)淵に沿って動く――ミニロボットは、グループの一番端にいるミニロボットとの距離を測りながらグループのかたまりの淵に沿って移動する

 (2)距離情報の配信――キーとなるミニロボットは属するグループを通じて各ロボットに測定した距離を示すメッセージを送信する

 (3)ローカライゼーション――ミニロボットは、近隣のミニロボットとの距離を測り、通信することでグループのまとまりを判断して、グループとしてのシステムを形成する

 ミニロボットの最後の集まり方に最も影響するのは、(2)のキーとなるロボットの存在と(3)のローカライゼーションである。特に各個体の表面に設置された反射する赤外線光線によるお互いの会話が肝となっている。

 お互いの距離は、赤外線光線の明るさにより表現される。しかし光線がどこから発信されたかの情報は含まれない。いったんグループ化した集団はひとつの単体として通信することで、その他の単体との距離を知ることになる。

 コメントは「一瞬ぞっとしたが、興味をそそられる!」(米国)、「驚くほどのビデオ!」(アイルランド)、「小さいのがわらわら動くのがたまらない」(日本)のように前向きなものがある。

 また、ミニロボット1000体の動作する様子をみたことから発せられた「たしかに、(ミニロボットを)キロボット(kilobots)と呼ぶべき」(米国)、「どのように群れるのかをロボットが学習している!」(米国)とのコメントがある。

 その一方で、ロボットが自律的にチームを作ることに対する潜在的な恐怖心を示す「機械が台頭する時代が到来した?」(英国)、「動いている小さいロボットたちはトランスフォーマー2を連想させる」(スウェーデン)などのコメントがある。

 また「ハーバード(大学)は、彼ら(ミニロボット)のチームを作ったことを(将来)責められることになるだろう」(米国)のようにロボットに支配される未来の姿を、現実感をともなって捉えているコメントは印象的である。

 今回の実験は、各個体のミニロボットが単純なルールに従い、お互い通信しながら動くことが、どのような結果を導くのかをシミュレーションしたものだ。例えば、渡り鳥が飛ぶ形状である雁行形態をコンピュータで再現することは難しい。このミニロボットの実験が、そのようなメカニズムを解明する手掛かりになることを期待したい。
  • 「たしかに、(ミニロボットを)キロボット(kilobots)と呼ぶべき」(米国)
  • 「小さいのがわらわら動くのがたまらない」(日本)
  • 「どのように群れるのかをロボットが学習している!」(米国)
  • 「一瞬ぞっとしたが、興味をそそられる!」(米国)
  • 「驚くほどのビデオ!」(アイルランド)
  • 「機械が台頭する時代が到来した?」(英国)
  • 「動いている小さいロボットたちはトランスフォーマー2を連想させる」(スウェーデン)
  • 「ハーバードは、彼ら(ミニロボット)のチームを作ったことを(将来)責められるだろう」(米国)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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