データ分析を活用につなげるには何が必要か

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アナタに代わって聞いてきました!ザ・キーマンインタビュー

分析を活用につなげるには「全社員の関心・理解」が不可欠

2014/07/30

ワープロソフト「一太郎」や日本語入力システム「ATOK」を筆頭に、現在では各種集計・検索ソリューション、更にはBI製品なども展開しているジャストシステム。同社ではなぜ、こうしたデータ分析関連製品を手がけるようになったのだろうか。

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 菊地 修 氏

EPS事業部長
菊地 修 氏

データ分析の前段階として「整理整頓」のニーズが増加

Question

貴社では長年にわたり、主に「言葉」や「ドキュメント」を扱う製品を展開されていますが、そうした立場から見て、企業におけるデータ分析の現状に関して、どのようにとらえていますでしょうか?

Answer

株式会社ジャストシステム: 菊地 修 氏

弊社では日本語ワープロソフト「一太郎」、オフィス統合ソフト「JUST Office」をはじめ、オフィスで日常的に利用していただく様々なアプリケーションやサービスを古くから手がけてきました。そして、これらの製品を利用することで、お客様は日常的に業務に即した各種データを作成・蓄積されています。そうした業務活動によって生成したり、記録された情報に関しては、何らかのかたちで役に立てたいと考えているものの、実際にはなかなか活用できていないと悩んでいる企業は少なくありません。ただ、いきなりデータの分析・解析に取り組もうというよりは、その前の段階として、社内のデータを整理整頓しておきたいというニーズが増していると感じています。

これは何も特別な状況ではなく、どの企業においても、多岐にわたるビジネスプロジェクトを立ち上げたり、業務の多様化や複雑化が進んできたことで、そこから作り出されるデータも煩雑化していきます。整理整頓があまりできていなくても当然だと言えるでしょう。しかし、本当に効率よく業務を行うためには、やはり、データの整理整頓というものを必死になってやらなければならない。だからこそ、多くの企業が悩まれていると実感しています。ただ、全社レベルで正しく整理するためには、徹底したオートメーション化を図るなどしなければ難しく、まずは最も業務に直結する部分、即効性の高い部分から手をつけたいと考える企業は多いですから、弊社としてもそういう面を支援できればよいと考えています。

また、情報の急速な増加にともない、例えば、ファイルサーバなどにはデータが無秩序に置かれがちですが、その中で重複しているファイル、ほとんど参照されることのない、いわゆる死蔵ファイルを検知するなどして、データを可視化し、活用を明確化していくことも必要です。そうした「情報品質を保つ」ということも、以前からこだわっている部分であり、重要な事業ドメインとしてとらえています。


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分析は「お金や時間がかかるわりに効果が薄い」というイメージを覆す

Question

いわゆるビッグデータ活用に関しては、どのようなお考えをお持ちでしょうか?

Answer

株式会社ジャストシステム: 菊地 修 氏

現状としてはあまり意識していないと言いますか、弊社が接しているお客様は先ほどお話ししたように、業務の最前線の現場に従事している方が多く、仮に結果として大規模なデータを扱っていたとしても、ビッグデータという感覚はあまりないと思います。むしろ、ビッグデータであろうと、スモールデータであろうと、業務で扱われるデータをしっかり分析し、課題の本質をとらえてアクションを起こすことで、いかに業務改善や売上向上につなげていくかという点に力を入れているのです。

そのため、弊社としても、基本的なポジショニングとしては、企業内の基幹システムで扱われるRDBのデータ、あるいは定量データ、定性データなど、業務で使われるデータの活用を重視しています。ただ、ビッグデータの定義は様々ですし、非常に範囲が広いものだと思いますから、まったく視野に入れていないというわけではありません。例えば、弊社ではテキストマイニングなどの「言葉の処理」については以前から得意分野としていますし、膨大なテキストデータを効率的に分析できるようにするかたちで、お客様のビジネスを支援するといったことも今後はより重要になっていくと考えています。

Question

BIツールとして「Actionista!」を展開されていますが、この製品も貴社の得意分野である言葉の処理やデータ検索などから派生してきたものなのでしょうか?

Answer

「Actionista!」には企画・構想・開発に3年を費やしたのですが、もちろん、その中で例えばテキストマイニングを主体にするなど、ジャストシステムの特長を前面に出すべきではないかという考え方も出ていました。ただ、最終的にはBIのど真ん中を攻めていこうという方針に落ち着き、あくまでも純粋なBIとしてリリースしています。その理由としては、分析というものに対して、「お金や時間がかかるわりには、あまり効果が得られない」といったイメージを抱いている方が多く、そうした人々に対して、もう少し垣根を低くして、「誰にでも分かりやすい分析」「本当に簡単にできる分析」を指し示すことも、われわれらしいやり方ではないかと考えたからです。


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既にデータ分析を行っている企業でも「セカンドBI」のニーズはある

Question

これまでユーザに身近な製品を作り出してきた延長線上にあるということでしょうか?

Answer

株式会社ジャストシステム: 菊地 修 氏

そうですね。実際、「Actionista!」は部門などの単位で導入されて、身近な業務をとにかく分析していくという使われ方が多くなっています。営業部門であれば営業成績や予実管理、生産系であれば生産管理や在庫管理などに関連した分析、あるいはマーケティング部門での顧客分析といった利用が大部分を占めているのです。

また、大企業などでは全社的にBI、あるいはビッグデータ分析基盤などを構築済みというケースも多いかと思いますが、そうしたお客様に対しては、いわば「セカンドBI」という位置づけで提案することもあります。つまり、メインのBIでは、部門レベル、あるいは社員レベルでの「自分たちが扱っているデータの更なる分析を細かく行いたい」というニーズに応えられないのではないかということです。そういう実態に対して「セカンドBI」という提案を行うことで、多くのお客様に受け入れられている状況です。

更に、BIというものは「分析して終わり」ではなく、「分析したデータをいかに活用していくか」が重要だと考えています。そのためには、単なる分析レポートではなく、分析された方の意図や分析の根拠がほかの社員の方々にもしっかりと伝わるような手段が必要ではないでしょうか。そういう意味では、全社員が分析に関心を持ち、分析した本当の意味を理解した上で業務に取り組むことが望ましいと考えており、「Actionista!」では料金体系としてクライアントフリーのサーバーライセンスを採用することで、全員が分析できる、全員が見られる環境を手軽に実現できるようにしています。


●ありがとうございました。


取材協力

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「言葉」や「ドキュメント」をコンピュータで扱うための技術やノウハウの研究を中核とした、ソフトウェア製品の開発と販売、及び、関連するサービスを提供。


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