生卵もつかめる!41億円でセグウェイ開発者が生んだ筋電義手とは

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掲載日 2014/05/29

生卵もつかめる!41億円でセグウェイ開発者が生んだ筋電義手とは

セグウェイ開発者が手がけた「DEKA arm」が筋電義手として初めてFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認された。脳からの電気信号を受けて生卵をつかむなどの細かな動作を行える。この承認により市販も視野に入った。

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 フック状の義手や、木の棒の義足をつけた海賊は、映画や絵本、漫画などでおなじみのキャラクターだ。そんな原始的な義肢から大きく進歩し、本物の手に近い動作が行える筋電義手がこのほどFDA(アメリカ食品医薬品局)から、同種のものとして初めての承認を受け、あとは量産できるメーカーさえ見つかれば市販できる状態となった。

「DEKA arm」と名づけられたその義手を開発したのは、あのセグウェイをかつて手がけたディーン・ケーメン氏。米軍の国防高等研究計画局(DARPA)から4000万ドル(現状レートで、約41億円)の資金援助を受け、8年の開発期間を経て、筋電義手をここまでのものに仕立てあげた。

オンラインメディア「The Verge」による説明動画
 筋電義手とは、切断された腕の残っている部分の筋肉に対して脳から発せられる電気信号を感知して動く義手のこと。「物をつかみたい/放したい」などと考えるだけでそのままに義手が動いてくれるのだ。この「DEKA arm」はたいへん精巧にできていて、ジッパーを上げたり、歯磨きをしたり、生卵をつかんだりといった複雑で繊細な動作も難なく行える。

 ケーメン氏の企業「DEKA Research & Development Corporation」の従業員たちは、この義手を愛着を込めて「Luke」と呼んでいるという。映画『スター・ウォーズ』の主人公ルーク・スカイウォーカーが片手を斬り落とされた直後に義手を装着する手術を受けたことにちなんでのことだ。「DEKA arm」が市販されれば、あのSF映画のガジェットがまさしく実現するわけで、技術の進歩はすばらしい。

 ただし、「DEKA arm」のような精巧な義手は指などの関節を動かすのにモーターを使うので、大きく重いものになりがちだった。そのため、機能性は高くても不格好で、公衆の面前で一目で義手とわかるものをつけるのを億劫がり、そうした場では見た目重視で形だけの義手をつける人も多かったという。しかし「DEKA arm」は動画を観てもわかるようにとてもスリムで、しかも機能性も抜群だ。これが発売されれば、不幸にも腕を失った人のライフクオリティーも大きく高まるに違いない。

 この記事へのコメントには日本人からのものが多く、日本人のサイボーグ好きな傾向が改めて裏付けられた感があった。事故やけがで腕を失う人だけでなく、たとえば高齢で箸が使えなくなり、スプーンでの食事を強いられている人も大勢いる。足腰の弱った高齢者向けにはロボットスーツが期待されているわけだが、手先の衰えにもこうしたロボット技術が応用できるのではないだろうか。
  • 「腕や脚を失った人にとって、救世主のようなニュースだわね」(不明)
  • 「着手から8年にもならないのに、これは快挙だ!」(米・ヴァージニア州)
  • 「すげ〜! サイボーグみたいだが、技術の進歩ですな!」(日本)
  • 「YouTube動画が気に入ったよ」(米・ネバダ州)
  • 「セグウェイの発明者が開発した義肢がすごすぎる!」(日本)
  • 「おお、スター・ウォーズの義手か」(米・カリフォルニア州)
  • 「DEKA arm system本当にすげえなあ。サイバネアーム」(日本)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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