【第11回】ビッグデータ活用上の課題:法解釈(2)

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2013/11/15

“ビッグデータ”がビジネスにもたらす可能性

自己紹介
株式会社日立システムズ 小島 保
主な経歴
日立グループに30年以上勤務。入社からシステムエンジニア(SE)として、パラメタ指定で業務システムを自動生成する「プログラム開発支援ツール」の開発に10年ほど従事。その後「これからの営業はSE経験も必…

【第11回】ビッグデータ活用上の課題:法解釈(2)

 前回(第10回)は、読者の皆さんも含めてサービスを利用する側がサービスを提供する側に対してデータを提供する場合に留意すべき「個人情報保護」について解説をさせていただきました。
 今回はサービスを提供することで取得したデータを分析する側がデータ保全等で留意すべき点について見てみたいと思います。
 ただ今回のケースのように自社サービスを提供して、利用者からデータを取得、分析するケースは自社では考えられないという読者の方もいらっしゃるかも知れませんが、会員情報など利用者データを取得する場面や、既に保有されているデータもあるのではないでしょうか?そういったデータを当初の目的だけで保有し続けるだけでなく、眠った自社財産として分析価値があると考えたときに取得した時点に考慮していた「個人情報保護」と、分析してビジネスに活用しようと考えた時点で新たに配慮しないといけない「個人情報保護」も必要になると考えます。そういった場面も想定しながら読者の皆さんに今回の内容が参考になればと思います。

1

「ビッグデータ」を収集・分析する側(サービス提供者)が留意すべき点

 まず最初に「サービス」の提供と利用、「データ」の提供と利用において、どのような関係があるのか?を今一度理解するために下の図の通り整理をしてみました。この図では、それぞれの関係を取り決めるための「会員規約」や「プライバシーポリシー」、さらにそれぞれの立場における「権利」と「義務」についてまとめてみました。
 ただこの関係において「サービス」を利用し、「データ」を提供する左下の場面では「権利」の対となる言葉として「義務」という言葉で表現をさせていただきましたが、「義務」というよりは「理解」といった表現の方が、「データ」提供を「理解」した上で、「サービス」を利用するといった方が違和感がないのかも知れませんが、読者の皆さんはどのようにお感じでしょうか?

「サービス」の提供と利用、「データ」の提供と利用者における「権利」と「義務」
「サービス」の提供と利用、「データ」の提供と利用者における「権利」と「義務」

 さて、それぞれの関係を整理したところで、本題となる「データ利用者」が留意すべき点ですが、自分自身個人としては「サービス利用者/データ提供者」の立場と、業務上では「サービス提供者/データ利用者」の両面を有している者として、双方の権利保護となる「会員規約」や「プライバシーポリシー」で、何をどこまで盛り込むのか?その点がやはり 「サービス提供者/データ利用者」として留意すべき点になると考えます。
 相互の関係を理解した上で、前回も例示をさせていただいた「データ提供者」がデータ提供の際に「データ利用者」に対して期待すること。その点を配慮ポイントして解説させていただきます。
 前回例示させていただいたポイントは

■ 勝手にデータを取得しないで欲しい
■ 取得するのであれば事前に申し出て欲しい
■ 仮にサービスを介して取得したデータであっても、勝手にデータを分析しないで欲しい
■ 分析するのであれば、データ提供者に何らかの還元をして欲しい
■ 取得、分析したデータを勝手に他人に譲渡しないで欲しい

 を上げさせていただきましたが、これらに「データ利用者」はどのように応えるか?という点で、その対応についてまとめてみました。
 まずは提供するサービスで何ができるのか?を利用者に明示する最初の「義務」からです。

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