3Dプリンタが乳児の命を救う! 心臓手術貢献の裏側とは…

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掲載日 2014/03/13

3Dプリンタが乳児の命を救う! 心臓手術貢献の裏側とは…

米ケンタッキー州ルイビルのコセア・チルドレンズ病院で、1歳児の心臓手術を行うのに、3Dプリンタで作成した患者の心臓モデルが大きく貢献した。実際の心臓の2倍の大きさでモデルを作成、問題個所の把握に役立った。

***

 米国では血栓が原因とされる冠状動脈性の心臓病により年間385,000人以上が亡くなっている。米国では男女ともに心臓疾患が死亡原因の主なものである。

 ルイビル大学のアール・オースティン医師はベテランの心臓医で、小児の心臓手術も何度も経験している。しかし今回のローランド・リアン・チャン・バウィくん(14ヶ月)の心臓の状態は非常に複雑で、2次元のスキャンでは問題箇所がわかりにくかったという。

 そこでオースティン医師はルイビル大エンジニアリング科に相談、3Dプリンタを使ってローランド君の心臓のポリマーモデルを作成することを決めた。

3Dプリンタで作成した心臓で手術前に疾患部を把握
 手術は2月10日に無事成功し、3Dモデルを利用した小児心臓手術としては、ケンタッキー州で初の症例となったという。

 オースティン医師によれば、小児の器官や内臓疾患の場合、小さいうえに複雑で、CTスキャンやMRIなどでも、判断しにくいケースが多い。毎年誕生する新生児の約1%が、ローランド君のような先天性心奇形を持っているという。

 ルイビル大エンジニアリング科は、病院のレントゲン写真などからデータを収集、「ニンジャ・フレックス」と呼ばれる柔軟なポリマーで、精密な心臓モデルを作り上げた。用いたのは2500ドルのプリンタで、作成にかかった時間は約20時間。費用は600ドル程度だという。

 ロシアの読者が指摘しているとおり、ここ数年で3Dプリンタは多くの分野で使われるようになったが、手術分野ではまだそれほど普及していない。しかしオーストラリアの読者やほかの読者がいうように、3Dプリンタ技術は大きな可能性を秘めており、将来的にはプリンタで作成した人体パーツが使われるようになるとも期待されている。
  • 「まだ多くの手術で採用されていないようだが、それはプリンタ技術の問題というより、扱いの問題だと思う。3Dプリンタの操作習得には若干のトレーニングが必要だ」(ロシア)
  • 「技術の活用としてはすばらしいが、3Dプリンタでモデルを作成するより、モニタに映すほうが時間もコストもかからないのでは」(不明)
  • 「3Dプリント技術は世界を変える次の主要なイノベーションとなるだろう」(不明)
  • 「非常に興味深い。幹細胞で患者のDNAマップを元とした完全な心臓が実際にプリントできるようになるまで、どのくらいかかるんだろう」(アメリカ)
  • 「すばらしい!」(イタリア)
  • 「3Dプリンティングは人類の未来だ。いつかは各家庭に小さな工場ができて、いつでも好きなものが製造可能になり、工場がなくなるだろうね」(オーストラリア)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:岡 真由美)
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