尿が世界を救う? 世界初"尿発電"でエネルギー問題解決なるか

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掲載日 2014/02/06

尿が世界を救う? 世界初“尿発電”でエネルギー問題解決なるか

イギリスの研究チームはこのほど、燃料セルに入れた微生物を生体触媒として利用することで、人間の尿を使って発電することに成功した。インフラが未整備な地域で、発電や公衆衛生に活用することが期待されている。

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 尿を使って発電できる? それが本当なら、世界のエネルギー問題を劇的に改善してくれるかもしれない技術が登場したことになる。

 この研究に取り組んだのは、イギリスの西イングランド大学とブリストル大学の共同チームだ。彼らは、メリンダ&ビル・ゲイツ財団の後援を受けてこの研究に取り組んだ。

研究者が成果を説明するYouTube動画
 彼らが利用したのは、微生物燃料電池というもの。これは、生きた微生物の代謝作用を利用して、有機物を直接電気に変換するものだ。燃料セルに入れた微生物を生体触媒として利用して、尿から電子を作り出すことに成功したのだ。それを電極につなげることで、電流を作り出すことができた。

 まだエネルギーが微力であるため、電池の充電や照明くらいにしか使えないが、尿を使って電池の充電に成功したのは世界初の成果であり。今後の研究の進展と、実用化が期待されている。

 尿がエネルギー源として優れているのは、太陽光や風力などと違って供給が不安定ではないこと。世界の人口が増え続けていることを考えれば、今後供給が増えることはあっても減ることは考えにくい。その安定度はピカイチだ。

 これによる発電は、下水道、飲料水、電気というインフラがまだ未整備な地域、つまり発展途上国の辺鄙な地域などに電気を送りとどけることに使えると期待されている。たしかに、人間の排泄物の処理が課題となる地域で、その排泄物が発電に使えるとなれば、まさしく一石二鳥だろう。

 ところがジャーナリストの中には、この技術に懐疑的な人もいる。尿を発電に利用するよりも、前述の下水道、飲料水、電気を供給する施設を建設した方が、結果的には安上がりになるというのだ。

 たしかに、尿で発電はできても、きれいな飲料水を供給するのはまた別の問題だから、その意見にも一理あるといればその通りだ。

 さてこの記事へのコメントには、尿と聞いて人々が示す反応をそのままかたちにしたようなものが多かった。ばっちいイメージに顔をしかめたり、面白がって利用場面を誇張したりといったものだ。スペイン人がわざわざ英語で「オーマイゴッド!」と言っているのがその典型例か。「尿は無菌状態」(※通常はそうだが、尿路で細菌に感染することもある)などの真面目なコメントも一部にはあったが、そんな声もかき消されてしまいそうな勢いだった。

 また、イギリスの媒体の記事だけにイギリス人のコメントが多かったわけだが、いつもは皮肉の切れ味鋭い彼らには珍しく、ぱっとしないコメントが目立った。「どこかにギャグの要素があると思うのだけど、教えてくれないか」という自信なさげなコメントが、なんともわびしく、印象的だった。
  • 「オーマイゴッド!」(スペイン)
  • 「これが本当のジョーク(piss-take)ってか」(イギリス)
  • 「黄金パワーだな……」(イギリス)
  • 「興味深い」(台湾)
  • 「尿というなら、うちの旦那ので街中の照明をまかなえそうね」(イギリス)
  • 「微生物がらみの見出しの中でも、今月一番のヒットだったよ」(米・カリフォルニア州)
  • 「どこかにギャグの要素があると思うのだけど、教えてくれないか」(イギリス)
  • 「これで充電できると思って携帯にオシッコをかけちゃったじゃんかよ。ちゃんと記事を読んでからやればよかった」(不明)
  • 「人間の排泄物に含まれるバクテリアから、科学者たちが電気を作ったみたいだよ」(ナイジェリア)
  • 「尿が残らず発電用にされてしまったら、飲尿健康法をやっている人たちはどうするんだろう?」(不明)
  • 「尿は無菌状態なんだがな」(イギリス)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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